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京極高次
夏のイラスト第二弾(
)
前回の笹の才蔵 さんに続いて~~
夏と言えば蛍(そうか
)蛍といえば
ってことで、蛍大名:京極高次(きょうごくたかつぐ)様をご紹介
なんで蛍大名というかは後述するとして~~。
この高次殿は平成23年(2011)の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』 の上野樹里演じる主人公 江姫<崇源院> の妹初<常高院> の夫で、義理の兄役※(っていいかたでよいのか)です
※間違って”弟”としてましたので修正しました
演じるのは先日キャスト発表 された所によるとイケメン俳優の斎藤工(さいとうたくみ)さんですので期待です
この高次さん・・・なかなか波乱にとんだ人生送っています。しかも当人もイケメンだったという伝承があるキャラですので~シナリオ次第ではかなり美味しい役どころとなるかもしれません
イラストは斎藤工さん的要素入れたつもりあくまで”つもり”ですのでファンはご容赦を
ちなみに残った肖像画だと・・・ぜんぜん男前じゃないんと思うんだけどなぁコレが
※京極高次(きょうごくたかつぐ)
淺井氏(その頃の当主は長政 )により領国を押領され没落していた近江の名族京極氏の末裔。
元亀元年(1570)、父高吉に従い岐阜に赴き信長より采地を賜る(京極家譜)。この時8歳。
天正元年(1573)7月、槙島城攻めに従軍し、その後近江にて所領を与えられ長じて5千石を賜り信長 の旗本となったようである。
天正10年(1582)の本能寺の変では、他の近江の諸将がそうであったように、惟任光秀(これとうみつひで) に荷担し羽柴秀吉 の居城長浜城を攻撃した。
光秀敗死後は各地を逃亡し堀秀政 などに匿われたといい、ついで柴田勝家 を頼ったという。
柴田勝家 滅亡後はいよいよ行き場を失ったが
妹の「松の丸殿」が秀吉 の側室に召されていたことから赦され、以降は豐臣家に奉公した。
その後は順調に所領や官位をあげ出世した。
慶長五年(1600)関ヶ原の役は西軍へ味方するとみせかけ一子熊麿を人質として大坂に送ったが、直後に東軍へ寝返り大津城に立て篭もって東軍に味方した。
この事から毛利一門末次元康(すえつぐもとやす)を大将にした西軍の猛攻撃を受けた。
城外から撃ち込まれた大砲の弾で自分の侍女が殺されるのを見た松の丸殿がしきりに和議を願い、また大坂からも淀殿がお初のことを気遣い和議を勧めてきていた為、開城降伏し高野山に退いた。
皮肉にもその開城の日がまさに関ヶ原決戦の9月15日その日だった。
しかし家康 はその功を評し、後に若狹一国8万5千石を与えている。
蛍大名の由来は上記の履歴からも察せられるかと思いますが~
本能寺で明智光秀 に荷担して秀吉 の居城を攻め。しかもその後柴田勝家 を頼った。こんなこと本来なら死罪は免れないところですが、妹の松の丸殿が側室となっていたことで赦されます。
その後も妻にした初 が秀吉の側室淀殿の妹ということで、高次自身にこれといった勲功がなかったにもかかわらず出世していきました
つまり妹と妻の姉・・・秀吉側室による閨(ねや)の功により出世したのです。
(今風にわかりやすくぶっちゃけた言い方しちゃうと『枕営業』とか『SEX外交』とでも言い換えられますか・・・)
まぁこれを見た世間の人間が”親の七光り”ならぬ、妹や妻の姉の”尻の七光り”で出世したと眉をひそめた。
それで、巷間「蛍大名」との不名誉な呼び名が広まったのです
蛍大名。みやびた呼び名かと思いきや、おもっくそ下品な言い回しだったのですなぁコレ
それにしてもこの高次さん~
関ヶ原直前に突如として西軍から東軍へ鞍替し大津城に立て籠もりました。
そして当時、西軍最強の呼び声も高い立花宗茂(たちばなむねしげ) も加わる、末次元康の大軍を7日に渡って引き受けて大奮戦
結果。この西軍最強といわれる軍勢を関ヶ原の決戦に参加できなくさせるというソコだけ見れば尋常ならざる勲功をあげました~。しかし、まさに関ヶ原の決戦当日に城を明け渡してしまった為、敗軍の将に。その第一等の勲功をフイにしてしまいました・・・。
降伏時には本人も周りも思いも寄らない、あとで判明した事でしたが~。後の祭りってのはこういう事をいうのでしょう。
家康 も、あと一日持ちこたえていたら勲功並ぶ者無しであったのにと大変惜しんだといいます。
コレまでの汚名をすすぐ働きを見せた大津城防衛戦でしたが
結局は淀殿の威光による和議という、蛍大名らしい屈辱的な幕引きに本人は忸怩(じくじ)たる思いだったことでしょう。
・・・にしても、人生成るようにしか成らないというか~不器用な生き方というかなんというか
世の中はこの高次さんのように、そんなカッコ良くは生きられないヤツの方が大半だよなぁとか。
この方の生き様を観ていると色々と考えさせられてしまいます・・・。
<参照>