第13話 マリオネットの饗宴
公式あらすじ
建国祭の日になって、たくさんのひとたちがこの国にやってきました。商店街の出店も盛り上がっています。国王はメインのクイズ大会がいよいよ始まります。 池向こうの特設ステージでは機材のトラブルでライブの開演が遅れてしまいました。なんとクイズ大会の開始時間とライブが被ってしまったのです。
ライブに人 が流れていってしまいますが、国王たちは頑張ってクイズ大会をやり遂げました。建国祭が終わり、TVの放送を見た国王たちはびっくりしました。この国に繰 り返し観光客が来てくれるために頑張っていたのですが、建国祭の前と何も変わっていないのです。国王はショックを受けました。大きな荷物を持って駅行きの バスに乗りました。でもこの物語は続きますので、安心してください。
今回発生したトラブル
・人気歌手の特設ステージで機材トラブル
→ 由乃らのクイズ大会は見込んでいた賑わいとは程遠い状況に
・放熱山脈のフェイク編集
→ 間野山の魅力を伝えるというよりは、歌手宣伝に利用され、むしろdisrespect状態
・由乃らの発案したクーポン券のほとんどがゴミに(商店会は十分に見越していた)
結果と効果
・知名度はUP、各自治体から連絡
・商店会はイベントで商売繁盛
・持続的な観光客の呼び込みには繋がらず → 由乃落ち込む。キャリーを持って駅へ
感想
TV局の編集マジックで由乃らの活動ぶりはほとんど取り上げられず、予想された展開になった。ただ、正直ディレクターさんが積極的に関与したわけではなかったのが、今後の逆転の糸口になりそうな予感はある。正直の口癖が返って怪しさを増していたが、正直さんの表情を見る限り間野山の事を真剣に思っていたことに嘘はなかった。
由乃らはクーポンが活性化や持続的な集客に繋がると本気で考えていて、それが繋がらないと分かって落ち込むというのは、ちょっと幼稚すぎるキャラになってしまったという感じは拭えないが、突然のTOPアーティストのライブ開催と人気番組の密着取材で浮かれていたという弁明があったので、そういう事なのだろう。
会長の隣にいる眼鏡おじさん、ほとんどセリフがないが、第2クールで実は辣腕振るい出すパターンの人だろうか。ちょいちょい画面にいるけど、今のところ見せ場が一回もないのが気になる。
クスっとした点
・畳屋が色気だして御座の売り込みに本気だした
・リリコが弁当のラッピングを観光マップで包装したこと。面白いアイディアだと素直に思った
・そして嬉しそうに孫自慢をするリリコ祖母
・由乃と一緒に子供歌わないんかいっ
・リリコ特性モス饅頭
・釣れてる魚の大きさが尋常じゃなくでかい
・しおり姉妹
以下少し厳しい評価になります。
第1クール目の感想
第1クールは全般的に1話の中でちょいちょい面白いシーンはあるので、クスっとして楽しめるところもあるのだが、期待したほどの楽しい物語にはまだなっていない。高くジャンプする前に、しゃがんでるのだと思いたいのだが、この調子だと後半の第2クールになって高くジャンプできるか、少し不安を感じる締めくくりに感じた。
ちょうど折り返しで一区切りの時期でもあったので、後半にむけて気分をあげるようなエピソードが見たいと思っていたのだが、奥歯に物が詰まったような気持ちで終わってしまったのは残念。予告も国王の断罪とか少し重そうなサブタイだが大丈夫だろうか。
前半を通しての漠然とした印象は、クスっとするシーンはちょいちょいあるが、退屈に思うことも多々あり視聴体感時間も少し長め。次回が気になって仕方無いという要素も弱く、積極的に作品に興味を持てる要素が薄いというように感じている。
由乃が今回のエピソードで口にしたように、キャラの成長をあまり感じないのと、由乃らの活動がどれほど間野山の町興しに、成果として繋がっているのかが視聴者からは見えにくいため、大学生のサークルの延長線上のようにしか見えない。そのため、お仕事シリーズのアニメ作品としては物足りなく感じる。 登場キャラが学生ならまだ気にならないかもしれないのだが。
仮に、徐々にではあるが持続的な集客に繋がってると分かるような描写や、数字の報告があったりすれば、それをマイルストーンとして、由乃らの活動が実を結んでいるのだと実感し、由乃らと同じ目の高さで応援できるのだが、これまでのエピソードではそれがないため達成感をあまり得ることができていない。
第1クールでは国王チームのメンバーの掘り下げが、町興しの活動と並行する形で、問題発生→解決&各キャラの悩みも同時解消、という具合に進行している。共感できるエピソードもあるのだが、もう少しキャラの掘り下げを楽しい形で見せてくれると、楽に入りやすいと思うことが多かった。 それをほぼ全キャラの掘り下げでやるものだから、ワンパターンでもあるし、またこの展開かとマンネリに感じる。
問題発生の原因も強引に思える展開が多く、楽しみたいと思って視聴するがストレスのほうが勝ってしまうため、そうした点でも損をしていると感じる。そうした点を緩和する役割として、サンダルさんのようなちょっとおかしなキャラがいるが、くどく感じることもしばしばあり、また微妙に滑っている事も多く緩衝材になっていないのが現状だと思う。
これまでの由乃らの町興し活動は、欄間を除けば、わりとすぐに思い付く内容のイベントばかりである。意外性があまり無いのは残念であるが、むしろリアル路線と肯定的に捉えている。
意外なアイディアなどは、第二クール以降に温存しているのではないかと少し期待している。また、由乃らも間野山に閉じこもってばかりいないで、成功を治めている他の地方自治体に研修にいったりするようなエピソードも見てみたい。
作品の内容上、本格的に町興しをするなら行政との連携を密にしたりしなければならず、一朝一夕でどうにかできる問題ではない。また、行政を動かすためにも多数の住人の協力が必要で、いずれも由乃らの手に負える領域を超えてしまうため、作品のテーマ自体が難題である。
そういう難しいテーマではあるが、だからこそ由乃らの力でどうやって間野山独自の魅力を発信し、持続的に観光客を呼びこむアイディアを見せてくれるのかを楽しみにしている。まだもう1クールあるので、期待もしているが、もともと1年という短い制約の中でどうにかしろというのも、無茶ぶりといえば無茶ぶりでもある。そのため、あまり過度に期待しないようにはしているが、やはりどこかで期待してしまっている。
少し厳し目の批判が多くなってしまったが、第2クールも引き続き継続視聴の予定で、視聴を続けてよかったと思えるような作品になると信じて応援したい。
第1クールお気に入りのエピソード
BESTは第9話。 (第5話)、第8話、第11話。
お気に入りキャラ
由乃、しおり、リリコ
やはり由乃が一番いい。今回こそションボリ落ち込んでしまったが、見ていて一番元気を貰えるキャラである。しおりは方言のせいか、あたりが柔らかく感じ見ているとのんびりした気持ちになれる。リリコは地味にツボをついてくる事が多く、次は何をしてくれるんだろうと楽しみながら見ていられる。
おでんさんは密かに頼りになるので好きだが、1クール目ではちょっと影が薄かったかな。IT大臣さんは欄間職人と結婚して間野山の住人なりそう。
OPとED
OP (K)NoW_NAME 「Morning Glory」
OPは作品の雰囲気にあっていて好き。EDは作品の雰囲気にあっているような感じはしないのだけど、楽曲が格好よくて好き。歌っているバンド名?が同じのようだが、歌声はたぶん違うのでボーカルが違うのかな。
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