福島第一原発事故以降、大変なことになっている放射能汚染ですが、
μSv/h、マイクロシーベルト毎時を時給、
通算を貯金としてみたらどうか、、の続きです。

1μSvを1円とすると、
東京では時給0.06円=6銭で24時間働き、一日働いても1円44銭で、
1ヶ月30日として、月給で43円20銭、年収では518円40銭と見たわけですが、
これは、公開されている空間放射線量の数値を元にしたものであって、

もし、空気中の粉塵に放射性核種が含まれていて、
それを吸い込み、肺を通じて体内に蓄積したならどうなるか、、
ということを考慮すると話は違ってきます。

毎時6銭を振りこむ粉塵を常時吸い込んでいるとするなら、
内部被爆ということになってしまい、、、

毎日1円44銭が等倍で増えていくのではなく、
次の日にも昨日の1円44銭が振り込まれながら、増えていくことになる。
1円44銭+2円88銭+4円32銭+、、、、ということになると365日間では、
この場合は単純な足し算掛け算ではなく、
「数列の和」なので、
自然数
1 から n までの自然数の和 : 1+2+3+・・・+n =n ×(n +1)/2
n=365と置くと、365×366/2だから、66795。
1日1円44銭だから、96184円です。
96184μSvは、96.184ミリシーベルトです

う~ん、どうなんでしょう。
まあ核種の半減期もありますし
、空気中の放射性核種をすべて吸着し体内蓄積しているわけではないので、
実際はもっと低い数値になると思うのですが、
数百円レベルから数万円レベルにケタが上がってきます。

そんなことを考えていましたら、NHKで報道がありました。

それは、
「子どもの甲状腺から放射線検出」という記事です。

福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、
およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出された。というものです。

建築エコノミスト 森山のブログ

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110813/t10014892751000.html

記事内容

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、

福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、

およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分かりました。

専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、

念のため継続的な健康管理が必要だ」としています。

 

この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、

広島大学の田代聡教授が報告しました。

田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、

今年3月下旬、福島県いわき市や飯舘村などで、

1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調べる検査を行いました。

その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです。

田代教授によりますと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。

しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、

子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、

「健康に影響が出る値ではない」ということです。

田代教授は「微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、

万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話しています。

検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者に通知されることになっています。

ここまで引用
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甲状腺からの放射線ということになりますと、完全に内部被爆ですので
半減期を経てその後どうなっているのか、、、非常に気になります。
また、このシーベルトの時間的なパラメータはどうなっているのか、、
3月の時点でこうむった放射線量の総計なのか、、、
線量計で計った毎時なのか、、
毎時であったなら、すごい数値ですから、即刻子供たちの疎開とか一時的な非難を政府は
指示するべきであったと考えられます。
この報道3月の調査結果を5ヶ月後の今報道することの意味も気になります。

また、原発事故で放出されている放射性核種はヨウ素だけではありません。
ヨウ素は甲状腺に集まりやすいの調査しやすかったというだけのことだと思います。
また、この田代とかいう教授とやらは、どういった根拠で100ミリシーベルトまでは
大丈夫とか言っているんでしょうね。
100ミリシーベルトといえば、10万円ですからね。

今回の事件に関して、政府、公的機関やアカデミズムの方々は、

基本スタンスが、

まだまだ大丈夫とか、今すぐどうこういうわけではない、
ただちにマズいわけではないとか、
大丈夫に思わせるために、
限界放射線量の数値をどんどん引き上げています。
情報や指示に関して中庸を採るのではなく、
限界まで楽観視しようとしていますが、
これって放射能というなじみの薄いものだから、
わかりにくいですが、

交通ルールでいえば、はっきり分かります。

高速道路に積雪があるがまだまだ大丈夫とか、
事故車の油膜があってもただちに滑るわけではないとか、
心配になってチェーンをする必要はない、
その証拠に高速道路の速度規制を時速70キロから、
時速140キロに引き上げておきました。
と言っているのと一緒なんですよ。

保安院とかいいう人たちは原子力の警察なんではないんですかね。

普通、国民のことを心配して、
状況をより悲観的に考えて安全側で指導を加えるのが、
政府機関とか公僕とか大学教授とかいった指導者の役目なんではないでしょうか

この調査から既に5ヶ月経過しているという意味を重く捉えてみれば、
子供たちの被爆量はこの3月より増えているのか、減っているのか、
これ以上絶対増やせない!!と死守するのが大人の役目なのではないでしょうか。