桜姫 (角川文庫)/近藤 史恵
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十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として
将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。
それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で
兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。
自分が兄を殺したのではないだろうか?
誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、
音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。
二人は音也の死の真相を探ろうと決意するが?。
封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。
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初めての作歌さんです。
そして桜特集なのに、桜は出てこない(^◇^;)
桜姫というのは、歌舞伎の演目でした。
しかもこれ、著者の歌舞伎シリーズ第三作だったらしい(^◇^;)
でも単発で読んでも大丈夫。
探偵の説明が省かれてるけど(○ ̄m ̄)
大部屋の女形役者・瀬川小菊と大物歌舞伎役者の娘・笙子が
章ごとに「わたし」という一人称で語るので、最初は戸惑いました。
笙子は父とそりが合わずに家を出て、調理師として働いていた。
そこに近づいて来たのが若手女形役者・中村銀京(ぎんけい)だった。
小さい頃に音也と遊んだ事のある銀京は音也の死に疑惑を持っていた。
笙子は音也を絞め殺す悪夢に悩まされ、もしかしたら、
自分が音也を殺してしまったのではないかとさえ思っていた。
初めて銀京に胸の内を告げた笙子はたちまち恋に落ちる。
笙子が恋に落ちたと感じる瞬間がいいのよぉ~
笙子は銀京と音也の死の真相を知るために動き始めるのだが
幼い頃から兄と慕っていた月之助だけでなく、父の朔二郎までもが
力づくで笙子と銀京の間を裂こうとする。
それだけでなく、音也の死に関わる事すら許さない。
一方、舞台で子役を務めた少年が終演後、行方不明になり
翌日、劇場地下の大道具部屋で死体として発見される。
警察も捜査に入るが、警察の出した結論は病死だった。
2つの死の真相を究明するべく依頼を受けるのが、
小菊の友人で探偵事務所を営む今泉文吾だった。
今泉がたどり着いた真相とは・・・?
いやぁ~久しぶりにドキドキしましたよぉ~
キュンキュンしましたよぉ~
音也の死の真相には驚愕しましたけどね・・・
それってアリ?とも思ったんだけど
笙子と音也の最後のセリフがキュンキュンしまくりで
痛切な恋愛ミステリーという説明に納得できました。
歌舞伎の狭い世界ならではのミステリーってとこでしょうか。
考えてみたら、桜特集のほとんどの作品のキャラが和装だわ(^◇^;)
美しい男の美しい所作を想像するだけで楽しい。
これは新しい萌えポイントを見つけてしまったかもしれない。
(*´ー`*)(*´▽`)(*´◇`*)
銀京の本名が京介ってのが、拍車をかけたかも?(〃▽〃)ポッ♪
桜特集も残り1冊です。
自分でチョイスしたとはいえ、長いわぁ~(^◇^;)
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桜特集です。
桜宵 「香菜里屋シリーズ」
桜闇 「建築探偵 桜井京介の事件簿」 短編集
夜叉桜 「弥勒の月」の続編