桜宵/北森鴻 | mokkoの現実逃避ブログ

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桜宵 (講談社文庫)/北森 鴻
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一度たずねてみてください。
わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました?。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、
ビアバー“香菜里屋”にやってきた神崎。
マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは…。
客から持ちかけられた謎の数々を解明かす連作短編集の第2弾。

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狐闇を読む予定が、購入を忘れていたので
とりあえずは準備ってことで、香菜里屋シリーズの第二弾を・・・


三軒茶屋の路地の奥にあるという隠れ家のようなビアバー
そこでは度数の違う4種類のビールが用意してある。
オーナー工藤は、するりと人の心の中に滑り込む術を知っていて
メニューとは別に出される素晴らしい創作料理の数々と
そしてお客が持ち込む謎を見事な推理で解決に導く。
こんなビアバーがあったら、絶対に行ってます。


雰囲気や料理は最高なのですよ。
でも、オーナー工藤が完璧すぎます。
妄想好きなmokkoなのに、工藤の顔がシッカリと見えてこない。
未だにぼやけております。
仕草やら動作は見えても顔が見えない。
キャラ萌えとしては、完璧過ぎるのは好ましくないらしい。


逆に香月のマスターは読み物のキャラとしては気に入った。
顔もすんなり見えました(^◇^;)そんなもんです。


持ち込まれる謎が少しずつ重くなっていって
読後感がよくなかったなぁ~
最後が一番嫌だった(-。-;)


『十五周年』
東京でタクシー運転手をしているの日浦は故郷花巻にある
なじみの小料理屋の十五周年記念パーティ招待された
しかし、十五周年記念といいながら当時の常連客が来ていない・・・


『桜宵』
表題作です。
刑事の神崎の亡くなった妻の書き残した手紙には
「香菜里屋」を訪ねてみてくださいと言う
不思議なメッセージが残されていた。
妻から工藤に託されたプレゼントとは・・・?


緑色の桜と聞いて、もしや「御衣黄」ではないかと
思っていたんだけど当たりでした。
mokkoの現実逃避ブログ-080101

ホムペ友達に画像を頂いていたのですよ。


『犬のお告げ』
石坂の会社では、リストラを進めていたのだが
人事部長のホームパーティで犬に咬まれた者が
リストラ対象になるという噂があった。
石坂もそのパーティに呼ばれていたが・・・


『旅人の真実』
突然やってきて金色のカクテルを作ってくれと注文し、
「なんだ、バーと言っても名ばかりか」という
捨て台詞を残して行った男。その意図とは・・・


『約束』
店が水道周りの修理のため、花巻の千石の店で
助っ人として腕を振るっていた工藤。
そこへベストセラー作家の土方が昔の恋人と訪れる。
10年越しの約束を果たし再会した二人を見つめる
工藤の目は決して優しくはなかった・・・




mokkoの現実逃避ブログ-bana-sakura

本来、このシリーズは読む予定ではなかったので
気にしてなかったんだけど、建築探偵の読む順番を探していて
翠香さん のところに初めてお邪魔した時、

たまたま独自の「桜」シリーズを追いかけてまして

翠香さんは、「桜宵」→「桜闇(建築探偵)」の順番で読んでいたんですよ


mokkoは逆になってしまったけど、その時から
どんな桜幻想を見せてくれるのか楽しみにしてたんです♪
「宵」としては、完璧ではないでしょうか♪


こういう独自の読み方も面白いなって思って
mokkoも独自の桜シリーズをやってみようと思いました。
ちょっと時期外れだけど(^◇^;)


更に「狐闇」を読む時にもやはり「桜闇」に引っ掛けて
闇繋がりだぁ~とニンマリしてるんだと思います。
こういう密かな遊びって楽しいですよね♪