★私たちの出逢い前~結婚まで★(11)バリで理想の暮らしを思う -1 | 神奈川厚木(対面・全国オンライン)女性の応援セッション・講座 いわぶちゆきこ

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神奈川厚木にて、夫婦で20年♪
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りらくぜーしょんるーむAnela(あーねら)

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ピンクハート私たちの出逢い~結婚までピンクハート

全40数編ほど あります。
気長にゆったりと お付き合いくださいね

(パートナーさんの場は、しばらく先になります(笑))
 
今までの連載は、こちら♪ です。

(1)変化の兆し
(2)そして、別れがやってくる
(3)川原のおじさまからのメッセージ
(4)失恋の勢いで、えいっと退職。
(5)うつになる
(6)気づくといつも、ここにいた。
(7)やりきれない気持ちを ふり切るように  
(8)占い師のおばちゃん♫
(9)理想のBさんご夫妻・・・

   またもやバリのキーワード
(10)初めてのバリ!ひとり旅♫
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ 


(11) バリで理想の暮らしを思う-1

おそらとくも 

バリに滞在していたのは、約1週間。


そのうち3日ほど、午前中に

バリ舞踊のレッスンがあるだけ。

 


そんなフリーの旅だったので、

実に ゆったりした
いちにち、いちにちを

過ごすことが  できた。


朝、鳥の声とともに、目が覚める。


ゆったりとしたときの

流れのなかで、朝露に輝いた

美しいお庭の植物をながめながら、 
外のテラスで  朝ごはんを

いただいて・・・ 

 


ごはんのあとは、しばし、

ゆったりと  庭をながめる

優美なひととき。

 


ときに、小さなスケッチブックに、

絵を描いたり  しながら。


その朝のひとときには、

バリの女性たちが
各バンガローに、お供えをしている 

神聖な光景も  みられた。 

 


(午後にもまた、女性たちが

お供えものを作り、お供えをする)


そんな、朝のみずみずしい

空気や 自然たちを
バリならではの雰囲気を

思いっきり 堪能したあとには、

バリ舞踊のレッスンへと

ふらり、でかける。


バリならではの 風情のある、

家と家のあいだの 細い路地を

ゆったり ゆったり 歩いて・・・ 
その光景を 愛でながら・・・


先生のおうちの

敷地へと はいると、

先生の お父さんが これまた

オープンテラスのようなところで、
ゆったりと優美に 絵を描いている。


芸術一家。
日本だったら そう呼ぶのだろうが、
バリでは すこしもめずらしくない

ごく普通にみられる 風景。

 

 

芸術と生活が

もう当たり前のように

一体となっているのです。

 

 

バリの芸術に触れる時間は

昼間だけでは なくて。



夜は夜で、ウブドの各村々の

寺院などで、バリ舞踊が行われる。

 

 

それも、特別なときだけ

行われるのではなく

毎日のように。



バリ舞踊も また、

バリの暮らしに

欠かせないものなのでした。

 

 

オーナーが 

車で 連れていってくれたので、

私も そんな貴重なバリ舞踊を

ゆっくり 堪能することができた。


夜の 静まった空気のなか、

寺院で行われた バリ舞踊、
それは、とても 神聖な音楽、

踊りに感じる。 


踊り子たちの とても

こまやかで 神秘的な指づかい、 
何か とても深いものを 

凝視するような 目線、
そして、ガムランの音が、

またとても 神秘的な音色で・・・


踊りや音色 とともに、

場の空気が、そして見ている
私たちまで、清らかに

あらわれてゆくよう。 

 

神々が 降りてくる・・・

まさに、そんな言葉がぴったり

の雰囲気だった。



 ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


踊りを見終わって、ひとつ 

ひやっとしたことがあったが、
あとから思えば、これもまた

バリらしい できごとだった。



それは、迎えに来てくれるはずの

オーナーが、 時間になっても 

迎えに来ていなかったこと。


まぁ・・・少し待ってれば

来るだろう、と思いきや、 
踊りが終わると同時に

寺院にともっていた 灯りが
すべて 消えてしまい、

あたりが 真っ暗に・・・



あたり一面が、

日本では考えられないほどの

真っ暗闇 ・・・ !!
 

 

灯かりが 消えちゃうと、

こんなに 暗かったんだ 。。。
さすがの私も 心細くなった。


・・・と。
その、ひとり ぽつんと 

取り残されたわたしに

バリ人の男性 ・・・
目のぎょろっとした 一見 

怖そうなひとが 声をかけてくる。

 

 

たどたどしい 英語で、

「〇さん(オーナー)の家まで

送りましょうか?」 と言う。



えぇ~?!

この 怖そうなバリの男性を

信じていいんだろうか・・?!

 

 

それとも、この 真っ暗闇の中

ひとり、オーナーを

待ったほうがいいんだろうか・・?



一瞬、

どちらも選びたくないような(笑)

「究極の選択」に感じたけど ・・・


その・・・

一見怖そうな バリ人の男性が
まだ 3,4歳ぐらいの 

小さな子供たちに むかって、
バリの言葉で 何やら

話していた 表情 ・・・


おそらく、
 「お父さんは この人を送ってくる

から、ここで待っていなさい!」

とでも  言っているらしい

こどもを見つめるお父さんのまなざし

を この目でしっかり確認して・・・

 

 

これだったら、

この人を信じても 大丈夫!!

と思えたので、

送ってもらうことにした。


バリ人の 武骨な男性が
おっきなバイクに またがり、

またもや たどたどしい英語で
「しっかり僕につかまって」 と言う。


その男性の・・・今、まさに

演奏を しおわったばかり、
汗ばんだ衣装を 身にまとったままの  

ごっつい身体に しっかりと

両手を まわして ・・・・


いろんな意味で

こんな異国情緒あふれる感覚

はじめてよ~~!! と

かなり ドキドキしながらも

 

 

振り落とされないように、

しっかりとつかまった とたん ・・・
ドドドーーーっと、バイクが走りだす。


バイクの後ろに乗ったのは

これが 人生初めて(笑)!!

しかも、相手は 見ず知らずの

バリの男性だなんて ~ ~ ~ !!

 

 

バンガローまでの 帰り道、
交わす言葉も お互い 

たどたどしい 英語だし 

(通じてるのかも、分からない(笑))

 

 

あたりも、ただ  ただ、

真っ暗闇が 広がっているだけ。


景色らしい景色も 

なんにも みじんも 見えず ・・・
いったい、どこを走っているのかも、
どのぐらい走ったら 着くのかも、

わからないまま ・・・


その バリの男性の 

背中から 伝わってくる
むわっとした 熱気だけ、

唯一、しっかりと 体感しつつ ・・・
ただ、無事に着きますように

・・・と 祈りながら。


少しだけ、あたりがちょっと 

明るく感じられた と思ったら、
無事、バンガローの前に 

着いていた !!!

 


そこで初めて 判明したのは、
そのバリ人の男性は、

オーナーの友達だった、

ということ。


オーナーはというと、
私の心配、これまでの動揺ぶりなど

まったく 察しもせず ・・・

 

 

「そろそろ、行こうと

思ってたんだけどね。

友だちが ってくれたのなら

ちょうどよかった~!!」だって・・・
 

 

にっこりと 微笑みながら、

友達に お礼を言っている。



遅れて 悪かったとか

そういう様子は 全く見られず。

 


それどころか、迎えにゆかずに

済んで、ラッキー♫ 
とでも いうかのように・・・・

 

 

そのバリ人の友達と しばし、

楽しそうに おしゃべりをしている。


どっと 緊張が解けて、

あきれるやら ・・・
それを 通り越して、今のは

いったい、なんだったんだ~??と

不思議な気持ちに なるやら・・・
 

 

わたしのなかで、消化するまでに

時間がかかって(笑)。
 

 

これも、バリらしい

貴重な経験だったのかも♪と

思えたのは、ずいぶん

後になってから・・・ だった。 


(つづく)