ブラック・サバス | kyupinの日記 気が向けば更新

ブラック・サバス


Paranoid(Black Sabbath)


Paranoid(Black Sabbath)イギリスのテレビ映像から

上の映像は、ブラック・サバス(Black Sabbath)の「パラノイド」。オジー・オズボーンの叩きつけるようなボーカルが素晴らしい。なお、最初に言っておくが、今回のエントリはパラノイドとは全く関係がない。

ブラック・サバスは1966年、イギリス、バーミンガムで結成されたハードロックバンド。バーミンガムはイギリス国内でも激しくドイツ空軍に爆撃された工業都市の1つである。彼らは日本ではあまり人気がなかったが、ヘヴィメタルの祖とされ、世界的には非常に人気が高い。彼らは伝説的なバンドなのである。

オリジナルメンバー
ボーカル:オジー・オズボーン
ギター:トニー・アイオミ
ベース:ギーザー・バトラー
ドラムス:ビル・ワード


上の映像で出てくるボーカルのかわいげな兄ちゃんは、若き日のオジー・オズボーンである。彼は幼い頃からろくに学校にも行かず、15歳でドロップアウト。今で言う不登校の少年だったのである。彼は一説によれば、ディスレクシアがあったとも言われる。これは学習障害の一種であり、日本人に比べ西洋人にずっと多いようである。これは日本語は元々意味のある象形文字から由来することも関係があるように思う(参考)。ディスレクシアは失読症、難読症、識字障害、読字障害などとも言われる。

これは、ある種の非常にピンポイントな左脳の器質障害のように思われるが、ここが障害されているために、かえって右脳が発達し他の分野で成功を収めている人もたくさんいる。単に右脳に限らず、他の機能全般が優れることがあるのである。このディスレクシアがあった著名人は政治家、俳優、学者、芸術家、スポーツ競技者などに多くみられる。(参考

いつだったか、映画で観た場面。空軍に入隊するために視力検査を受けている若者は視力検査で文字が全然、読めないのである。(たぶん英語圏ではkとかgなどが小さく書かれているんだと思う)しかし、その若者は「ずっと遠いところにいる小鳥やウサギもすごく見えるから大丈夫だ」と反論する。ただ、「これは読めない」んだと。このような障害なのである。

このある種の脳の器質性障害のために他の分野の才能に優れるパターンは、生来の脳の器質性障害、例えばアスペルガーなどの広汎性発達障害などにも見られる。脳はおそらく生来性に器質障害がある場合、それを他の機能で補おうとし発達するのかもれない。あるいはコンピュータ的に言うと、余裕のあるメモリが別な分野に使われる感じかもしれない。

実際は、才能に優れると言うより脳のある機能の突出であり、広汎性発達障害の場合、その機能の突出がうまく生きないケースの方がずっと多い。それはコミュニケーションの問題もあるからであり、つまりはバランスが悪いのであろう。

例えば広汎性発達障害では、聴覚が突出してもそれは何かの役に立つより、後の幻聴や被害関係妄想~念慮の間接的原因になる人の方がたぶん多い。これは過去ログでも出てくる。しかし人によれば絶対音感を持ち、音楽家になれることもあるだろう。また、嗅覚や味覚に優れる人は、素晴らしい料理人になることはありうる。コミュニケーションの問題がさほど障壁にならない職種だと大成することもあるのである。

理系で突出するか、文系で突出するかは人によるが、この選択性はその人の脳の障害の在り方なども関係しているように思う。その意味では、このような脳の器質性障害は生来性の症候群であり、もちろん単一ではない。自閉性が目立つ場合はアスペルガーと呼ばれるのである。学問的に何か機能突出があったとしても、環境に恵まれると良いが、そうでない場合は途中でドロップアウトしてしまうのであろう。

ブラック・サバスの話に戻るが、結成の際のエピソードが面白い。ブラック・サバスのギーザー・バトラーやトニー・アイオミは当時ボーカルを探していた。ちょうど同じ頃、オジー・オズボーンは仕事を探しており、ある楽器店に自分で張り紙をした。(仕事と言っても音楽系だが)

OZZY ZIGG
Requires gig

(オジー・ジグ、仕事求む)

オジー・オズボーンの本名はジョン・マイケル・オズボーン(John Michael Osbourne)である。彼は、「目立つには良い名前にしなきゃ」と思ったという。それで、自分でオジー・ジグと名乗り、張り紙をしたらしい。

その3日後、彼はブラック・サバスのメンバーがいる家のドアをノックする。誰かが玄関に見に行った後、他のメンバーの所に戻り、

妙なモノが用があるって!

と言ったのである。すぐに他のメンバーもオジーを見に行ったところ、

誰だ。このイカれた野郎は。

と思ったという。その時の彼の様子だが、片方だけの靴に長い紐を結んで、ペットみたいに引きずって歩いていたと言う。

確かに過去のビデオを見る限り、オジー・オズボーンは相当におもろい。かなりひょうきんで周囲の者を惹きつける要素があり、ある種のカリスマ性があると思う。実際、生きたハトやコウモリをステージの上で食いちぎったという伝説もある。(結成時のエピソードは2007年のBBC放送を参考。今年、NHKでも放映されている)

最近、麻生総理の漢字の問題が国会で取り上げられているようであるが、あれって、ちょっとおかしいと思わないか?

先日も民主党の議員に虐められていたが、実際、その後の答弁でも「遂行」を「ついこう」と言っていた。このクラスの漢字の読みは公立高校の入試などでよく出てくる。麻生総理は、他の能力がけっこうあるわりに漢字ができなさすぎる。

麻生総理は、冗談も面白いし、一言で言えば「ひょうきん」だと思う。最近の日本の政治は誰がやったとしても相当に難しい。今回の経済危機にしても国外要因が大きく、誰が総理をしていたとしても今の事態は避けられなかったと思う。別に麻生総理がダメだったわけではないのである。

麻生総理はひょっとしたら、ある種のディスレクシアなのかもしれないと思う。そういう風に考えると、すべての辻褄が合いこれまでのことが理解できる。彼の漢字の問題は、知能が劣っているとか、一般的な広汎性発達障害などと全く違う次元のものが推測できるのである。その意味では、

オジー・オズボーン≒麻生総理

ヒントは彼が「秋葉原」に造詣が深いことであろう。

僕は、現在活躍中の人に関してあれこれ言うのは品がないと思うので、原則しない方針であったが、麻生総理はぜひ応援したいし、この記事は援護にもなっていると思うので、今回のエントリにアップしている。今回は特別なのである。