原題:Star Wars Episode IV: A New Hope
監督:ジョージ・ルーカス
キャスト:マーク・ハミル/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー
配給:20世紀フォックス
公開:1978年6月
時間:121分
今から40年前に製作された『スター・ウォーズ』サーガの記念すべき第1作。公開されるや世界的なSFブームを巻き起こし,それまでマニアックでB級としか認識されていなかったSF映画の評価を,誰でも楽しめるエンターテインメントへと一気に押し上げた。
公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』だけで,シリーズ化に成功した後に,エピソードナンバーと副題が付けられた。『エピソード1/ファントム・メナス』からではなく『エピソード4』から作られたのは,まず1作目が商業的に成果を収めなければシリーズ化が望めなかったため,最も“冒険活劇”としての完成度の高かった『エピソード4/新たなる希望』を最初に世に出すことが得策だと考えられたからだとか。また『エピソード1~3』の時代は,全銀河の首都である大都市惑星コルサントの描写や,銀河共和国と分離主義勢力の間で起こった大規模戦争であるクローン大戦の描写が必須にも関わらず,当時の映像技術と予算では映画化が不可能だったためだと言われている。
舞台は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の20年後,『ローグ・ワン』の10分後。第2世代によるオリジナル・トリロジー(旧三部作)が始まる。
かつてジェダイの騎士たちが平和を保っていた銀河共和国は,ジェダイの騎士が滅亡したことをきっかけに帝国軍の支配下に置かれていた。そんな中,反乱同盟軍のスパイが帝国軍の誇る宇宙要塞であるデス・スターの極秘設計図のデータを密かに盗み出す事に成功した(これが『ローグ・ワン』のストーリーとなっている)。帝国の皇帝であるダース・シディアスが最も信頼を置くシスの暗黒卿ダース・ベイダーは,設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。
反乱軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)は惑星オルデランへ帰還の途上だったが,帝国軍のスターデストロイヤーに襲撃される。激しい戦闘の最中、レイアは養父ベイル・オーガナ元老院議員の友人のオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)に助けを求めるため,ドロイドのR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し,R2はC-3POと共に船から脱出する事に成功する。
R2と3POは砂漠の惑星タトゥイーンに漂着し,青年ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)に出会う。ルークは,レイアから託されていたメッセージをふとした拍子に聞いてしう。そのメッセージを届けたオビ=ワンから,父がかつてジェダイの騎士であったことを知らされたルークは,自分もジェダイの騎士となることを誓う。そして密輸商人のハン・ソロ(ハリソン・フォード)とチューバッカ(ピーター・メイヒュー)を雇い,レイア姫を救おうと出発。彼らは,帝国軍と反乱軍の激しい戦いに身を投じていくことになる…。
単品として見ると,当時の映像技術の限界やストーリーの粗さが目につくのに,新作公開の度にシリーズを通して見ると,何とも味わい深く思えてくる1本。
1975年7月当時,この作品を作ろうとしていた31歳のジョージ・ルーカスが,今までにない特殊効果を生み出したいと考え,ハリウッドの片隅に倉庫を借り,撮影や技術を学ぶ若者を集めたのが最初のILM(Industrial Light & Magic)。以来,現実にはあり得ないことをとことんリアルに表現する姿勢と,圧倒的な技術で,『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ターミネーター2』(1991年・トライスター)『ジュラシック・パーク』『トランスフォーマー』『ハリー・ポッター』など,ハリウッドの歴史に残る名シーンを数多く手掛けてきた。獲得したアカデミー賞の数は44個という,誰もが認める映像王国。現在ではサンフランシスコの緑豊かな国立公園の一角に広さ約93000㎡のスタジオを構えている。入口ではヨーダの銅像がお出迎えしてくれる。
クタ評:★★★★☆
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