ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Rogue One: A Star Wars Story
監督:ギャレス・エドワーズ
キャスト:フェリシティ・ジョーンズ/ディエゴ・ルナ/ドニー・イェン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2016年12月
時間:133分




先月から公開されているシリーズ本編を補完するスピンオフ(外伝)作品シリーズ「アンソロジー・シリーズ」の第1作目。今回,サーガの時系列順に紹介しているので『エピソード3/シスの復讐』の20年後から『エピソード4/新たなる希望』の10分前までを描いた最新作が,今夜の紹介となる。

『Rogue One』の「Rogue」とは「はぐれ者」や「反逆者」の意味で,タイトルの『Rogue One』には3つの異なる意味が込められている。1つ目は物語中で戦闘中に個人や集団を指す軍隊でのコールサインとしての意味。2つ目はこの作品自体が実写映画9部作から逸脱する「アンソロジー・シリーズ」の第1作目であるという意味。そして3つ目は主人公のジン・アーソら“ローグ・ワン”を構成する戦士たちが「はぐれ者」であるという意味。

しかし,この「はぐれ者」たちが紡ぐ,『エピソード4/新たなる希望』でレイア姫がR2-D2に託す“デス・スター”の設計図がどうやって反乱軍の手に渡ったのか,というこれまで語られることのなかった物語は,まさに『エピソード3.5』と呼べる輝きと重厚さで『スター・ウォーズ』の世界観に迫真性を与えてくれる。

ダース・ベイダー擁する帝国軍の究極兵器“デス・スター”がついに完成しようとしていた。その圧倒的な破壊力の前に,銀河全体が恐怖に支配されようとしていた。有名な科学者ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)を父に持ちながらも,家族と離れ離れとなり,たった一人で生き抜いてきたタフな女アウトロー,ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は,ある日,反乱軍の将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)から,父ゲイレンが“デス・スター”の設計に関わっていた可能性があると知らされる。そこで真相を突き止めようと,ならず者ばかりで構成された反乱軍の極秘チーム“ローグ・ワン”の一員となり“デス・スター”の設計図を盗み出すという過酷なミッションに身を投じていくジンだったが…。

監督は『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ。ヒロインのジンには『インフェルノ』で女医シエナを演じたフェリシティ・ジョーンズが起用された。最後に登場しディスクを受け取る若きレイア姫はCGI・アーカイブ映像だが,『フォースの覚醒』や,今年末公開予定の『エピソード8』にもレジスタンスの将軍として出演しているキャリー・フィッシャーが昨年末に急逝したのは寂しい。


映画クタ評:★★★★