原題:Star Wars Episode III: Revenge of the Sith
監督:ジョージ・ルーカス
キャスト:ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン
配給:20世紀フォックス
公開:2005年7月
時間:140分
『エピソード2/クローンの攻撃』の3年後に公開されたシリーズ6作目。プリクエル・トリロジー(新三部作)の最終章となる。前作でドゥークー伯爵に挑みかかって斬り落とされ,エンデイングでは機械的だったアナキンの右腕も,この作品では精巧な義手となっているが,この右腕の運命的な符合については,数日後に紹介することにしよう。
クローン大戦の勃発から3年,戦争自体は終結に向かっていたものの,依然としてジェダイの騎士団と分離主義者たちとの戦闘は各地で繰り広げられていた。そんな中,パルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)がドゥークー伯爵(クリストファー・リー)によって誘拐される事件が発生。しかしオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)の活躍によってパルパティーンは無事救出される。
心の弱さを克服できないアナキンは,パルパティーンの真の狙いに気づかないまま,次第にオビ=ワンよりもパルパティーンに心を許すようになっていく。そんなアナキンに不安を抱くパドメ(ナタリー・ポートマン)のお腹には彼の子の命が宿っていた。喜ぶ一方,母を亡くしたトラウマから彼女のことも出産で失ってしまうという予知夢にうなされるアナキン。
ジェダイ評議会は,権力を盾に長年最高議長の座にとどまり続けるパルパティーンに疑いの目を向け,アナキンをスパイとして情報を探ろうとするが,パルパティーンはアナキンの悩みにつけ込み,フォースの暗黒面の力でパドメを救う方法があると囁く。彼こそがすべての黒幕であるシスの暗黒卿ダース・シディアスだったのだ。評議会にその事実を報告したアナキンだったが,パドメを想うあまりにパルパティーンの誘惑に屈し,パルパティーンを捕えに来た評議会の長メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)を逆に倒してしまう。遂に暗黒面に堕ちたアナキンは,シスの暗黒卿としての新たな名“ダース・ベイダー”を与えられる。ジェダイたちは次々と抹殺され,難を逃れたジェダイは,オビ=ワンと,チューバッカの助けにより落ち延びたヨーダだけとなる。
アナキンを追って火焔惑星ムスタファーに到達したパドメは,愛する人のあまりの変貌に絶望する。そこにパドメ艇に潜入していたオビ=ワンが現れ,遂に運命の師弟対決が始まった。一方コルサントでは,全権を掌握し銀河帝国皇帝を名乗るパルパティーンに,ヨーダが一騎討ちを挑んでいた…。
オリジナル・トリロジー(旧三部作)では唐突でしっくりこなかったストーリーや,ダース・ベイダーの誕生が描かれる1本。エピソード1~3を見るのと見ないのとでは,エピソード4~6の味わいが全く変わってくるから不思議。
映画製作のデジタル化推進の急先鋒であるにも関わらず,エピソード1~3の脚本はバインダー式ノートに鉛筆で書いていたというアナログ派のジョージ・ルーカス。現在のところ,この作品が最後の監督作となっている。
クタ評:★★★★☆
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