トランスフォーマー | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



原題:Transformers
監督:マイケル・ベイ
キャスト:シャイア・ラブーフ/ミーガン・フォックス/ジョシュ・デュアメル
配給:パラマウント映画/UIP
公開:2007年8月
時間:143分




『トランスフォーマー』シリーズ最新第5弾『トランスフォーマー/ザ・ラスト・ナイト(原題)』の全米公開が,ようやく来年6月に決定。すでに撮影もスタートしているとのことで,ワクワクしながら3夜連続でおさらいして,シリーズ記事をコンプリートしておこうと思う♪

このシリーズ,製作総指揮スピルバーグ,監督マイケル・ベイというブロックバスター・コンビが放つSFアクションってだけでもうスゴい。1980年代に人気だった日米合作のアニメを実写化したもので,あらゆるテクノロジー機器に“トランスフォーム(変身)”する金属生命体の脅威に人類が晒される。駆使された最新のVFX技術は,後の映画にも多大な影響を与えることになる。

カタールで未確認機が確認された。米軍基地に着陸したその戦闘機は突然ロボット型へと変形し,激しい戦闘が勃発。圧倒的なパワーを持つその敵の標的は,アメリカの機密データだった。未知の敵を探るための手がかりは、彼らが残した不思議な“音”。その音を探るためペンタゴン(アメリカ国防総省)にはその道のエキスパートが集められるが,解析は難航する。そんな中,今度は大統領専用機エアフォースワン内に奇妙なロボットが侵入し,機密情報が驚異的なスピードでハッキングされる事態に。ロボットが探っていたのは,ごく普通の高校生サム(シャイア・ラブーフ)。最近,ようやくオンボロのシボレー・カマロを手に入れたサムは,憧れのクラスメイト・ミカエラ(ミーガン・フォックス)にアプローチしようと四苦八苦していた。

そんなある夜,サムのカマロが無人のまま暴走を開始。後を追ったサムは,愛車が巨大なロボットに変身するところを目撃するが,そんな話を誰も信じるはずがない。しかし今度は,パトカーがロボットに変身しサムとミカエラを襲撃。そこに現れ彼を助けたのが,サムの愛車に“トランスフォーム”していた地球外生命体だった。やがて彼の仲間たちが集結。その地球外生命体“オートボット”のリーダーであるオプティマス・プライム (声:ピーター・カレン)によると,サムの曾曾祖父・アーチボルト(ウィリアム・モーガン・シェパード)が北極を探検した際にかけていたメガネに,すべての機械に生命をもたらす“オールスパーク”の隠し場所が刻まれているらしい。サムはメガネをオプティマスに渡そうとするが,そこに謎の組織“セクター7”のシモンズ(ジョン・タトゥーロ)が現れるのだった…。

戦隊モノにありがちな合体ロボや着ぐるみ的な怪獣モノしかなかったそれまでの実写レベルを,あっさりと凌駕したハリウッドのVFXに,驚き,観入ってしまった当時の感動が忘れられない。車や戦闘機,CDラジカセまでもが,部品ひとつひとつを作動させつつ,瞬時にトランスフォームする様を1カットで描くCG映像は圧巻。破壊されるビルなどもすべて実写をCG加工。見たこともない重量感に溢れるスリリングなバトルの連続に息を呑む。

とは言っても,善と悪とに分かれたトランスフォーマーたちが,人類を巻き込んで闘うアクションだけの作品ではない。スピルバーグのアイデアで,16歳の少年サムを物語の軸とすることで,正義の側のオートボットたちの考えをサムと共に知り,表情のない彼らに自然と感情移入してしまう。サムの両親,シモンズ,レノックス(ジョシュ・デュアメル),エップス(タイリース・ギブソン)など,個性豊かなキャラと,人類とオートボットを繋ぐバンブルビー(声:マーク・ライアン)がバランスよく,ユーモアとスリルと勇気を画面いっぱいに発散させる傑作。


映画クタ評:★★★★★


右矢印「クタ評」5つ星★作品まとめ

右矢印マイケル・ベイ作品まとめ

右矢印スピルバーグ作品まとめ

右矢印タイリース・ギブソン作品まとめ

右矢印シャイア・ラブーフ作品まとめ

右矢印ジョン・タトゥーロ作品まとめ

右矢印グレン・モーシャワー作品まとめ

右矢印ヒューゴ・ウィーヴィング作品まとめ

右矢印『トランスフォーマー』シリーズ作品まとめ