Almsgiving of Venus 【第35弾】 | じゃすとどぅーいっと!

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ヨノナカニヒトノクルコソウレシケレトハイフモノノオマエデハナシ


junさん!ありがとうございまっす!



コチラも誕生日にいただきましたっ!


もうね・・・ナツメさん同様。

junさんも自分を昇天させようとしているようですwww←


とりあえず、読んでいただければわかると思うので・・・

早速ご覧くださいましwww


++++++++


「よォォォォっしッ!パーチーじゃ!」


地声がデカイのに更に大声を張り上げて場を盛り上げる。

これも営業スタイルなのかと若干引きながら見上げると、その彼と目があった。


「どうした・・・飲まんか?」


「あ・・・もう結構です」


「な~に言うちゅうがか!!ほれ~」


ああ・・・もう!何ィ?このヒト!!


私のグラスに零しながらシャンパンを注ぎ、クダを巻いているのは、ここ『クラブジャスタウェイ』のタツマさん。

気軽に入れる店だと先輩に引き連れられて、初めての雰囲気にのまれてしまいそうだったのはさっきまでの話で。

今は、外したネクタイが何処にいったかも分からないくらいになって、肌蹴たシャツから結構厚そうに見える胸板をチラつかせた、終始馬鹿笑いの大柄ホストに苦笑いしていた。


「他の店ならチェンジですよ」


「あははははははははははは・・・・は」


ゆっくりお祭り騒ぎをしたい時には うってつけだと言っていた先輩の言葉の意味が今ならわかる。

それは一緒にやって来た友人達のはしゃぎっぷりにも表れていた。

確かに気取らなくて済む店の黒いふかふかの絨毯が足に心地良くて、行儀が悪いとは思いながらもソファに沈み込み、ヒールを脱いで垂らした足でその感触を楽しんでしまう。

こんな事をしても許されるなんて、もっと気取った大人っぽい所だと思っていた私の予想は、ある意味ではプラスの方向に裏切られた。

客の私達よりもアルコールが入っている大声のホストの所業を差し引いても、全体的には好感が持てる。

入口で出迎えてくれたロン毛の美形ホストさんも感じが良かったし。

(何のために存在しているのか、その脇でDSをポチポチしていた生き物には驚かされたけれど・・・)

そして、ドリンクを運んできたウェイター。


「おしぼりどうぞ。」


いつの間に現れたのか、忍者の如く擦り寄って用が済んだと思ったら素早く姿を消した。

でも去り際に軽く微笑んだ髭をたくわえた口許が、結構ニヒルで不覚にも胸をときめかせてしまった事は内緒だ。

だから、こんな異彩を放つ雰囲気であっても、かぶき町のホストクラブでは売り上げがダントツだというのが頷けなくもない。

こんな風に気負わない安心感を与える事ができる癒しの空間が、今のご時世には求められてるんだろうな・・・なんてモノクロームのように感じる景色をぼんやり見つめて足をぶらぶらさせていると、自分の右側がいきなり深く沈み込んだ。


「退屈しとるようじゃのう?」


ドスの効いたクセのある言葉が近すぎてよく聞き取れなかった。

そしてその相手の方へ倒れこまないようにバランスを保とうとする身体は硬くなる。


「どうした?」


不意を突いた耳許を擽る熱い息の持ち主を恐る恐る振り返れば、自分の置かれた状況がやくざやさんに絡まれた小娘の絵面であることは容易に知れた。というかその時はそうとしか考えられなかった。


漆黒の髪を後ろに撫で付け、少し垂れた前髪から覗く眉間に刻まれた皺と片眼を縦に渡った傷さえなければ、かなりいい男の部類に入る。

でも、そんな事よりも威嚇的な雰囲気がダダ漏れている眼光に、逸らす事を許されない拘束力を感じた。

こんなに長い長い時が、周囲では瞬くくらいの間にすぎないのだろうかと思いつつ、私達に無頓着な観衆に目の端で念じてやる。


(せんぱ~い!こっち・・こっち!)


けれど、煙草を咥えたように歯切れの悪い喋りの輩を相手に上機嫌で話している先輩の声が、右の耳から左へと虚しく擦り抜けていっただけだった。


あぁ・・・もう駄目・・・


溜息すら漏らせない。


でも・・・・・・・ちょ 待って・・

こんな所にそんな恐れ多い職業の御方がいらっしゃるわけないじゃん?


滅茶苦茶な敬語が脳内を過ぎる。

そしてとにかく気持ちを落ち着けなければと、再び襲ってきた緊張を騙しながらひとまず視線をぶつけるのを止めてみる事にした。

逸らした瞬間に掴み掛かられるかもしれないと覚悟して、ゆっくりと下ろした瞼で瞳を隠す。


「がはっははははは」


一拍おいて聞こえたそれが、笑い声だと悟る。

それで弾みがついたようにふうっと身体が楽になった気がした。


「お前さん・・・何を緊張しとるんじゃ?」


更にその柔らかい語尾に促されて、まるで悪戯をして叱られる子供が盗み見るかのように片目をそっと開く。

そこには、さっきの皺を残したまま覗き込んでくる綺麗な瞳が細められていた。

が、やはり顔の傷がリアルで それに怯んでしまった事を悟られないようにもう一度ゆっくり瞬きすると


「いらっしゃいませ、お客様」


同じ声音でそう聞こえた。


「は」


「あぁ?ワシャ、ここのホストじゃけんのう、お客様」


確実に私は撃たれた。

豆鉄砲で。



「ええええええ?!」


驚愕する私に口端を上げながらくくっと喉を鳴らして、視線をテーブルの上に向ける。

カランと新しい氷を落としたグラスに、細いボトルからオレンジがかったピンク色の液体が七分目まで満たされた。


「お前さんとの出逢いに乾杯じゃ」


それを私に持たせ、いつの間にか用意した自分のグラスをカツンとぶつけて、一息に飲み干す姿に違和感を覚えざるを得ないリップサービス。


これって、義兄弟の契りですか・・・?


一層、周囲の喧騒から切り離されたように、私たちの周りにだけ妙な空気が漂っている。

いや、私がそう感じているだけなのか?

普通なら今のは決め台詞だろう。

とにかく、これが夢なら早く覚まそうと言わんばかりにぶんっと頭を一振りして、一気にグラスを空けた。


「がははは・・・ええ飲みっぷりじゃのう?」


あ・・・・今・・・


「ん?なんじゃ?何かついとるか、ワシの顔に?」


「な・・なんでもないです。」


空いたグラスを口許に残したまま口ごもる。

いや、気のせいだ。うん、気のせい。

一瞬とはいえ、眉毛の間に深く鎮座する皺がなくなって、もの凄くカッコよく見えたなんて、気のせいに決まっている。

でも、チラリと確かめたそこに縦にはしるスジが相変わらずな事を残念に思っている自分は気のせいではなくて・・・


「コラコラぁ~ キョウ・・・おんしのヘルプは頼んじょらんきにぃ~」


『キョウ』と呼ばれたやくざやさんとは反対側に酒臭さと共にドスンと腰を下ろしたのはタツマさんだった。


「ワシも頼まれた覚えはないわ」


「だったら、そこ退け~ このテーブルはわしとトシで回すから大丈夫じゃ」


「そうかのう?暇を持て余しとるようじゃったが・・・」


「あははははは・・・それも作戦じゃ!」


互いにニヤニヤしながら、客の前でも平気で自分を曝け出しているホスト達に異質な店であることを重ねて実感せざるを得ない。

でもそんな場所で、客をそっちのけで痴話喧嘩を始める男達に左右を固められて身動きができないでいることに、いつの間にか慣らされていた。

むしろそのやり取りが心地よく、不思議と嫌悪感はなくて。


「キョウさん、ご指名です」


「ちっ・・・しょうがないのう・・・」


もはや標準語の方が珍しいくらいの感覚になっていた。

新人に促されて仕方なく立ち上がるキョウさんは、しっしと手の甲で追い払うような仕草のタツマさんを睨みつける。

グレーのシャツに光沢のあるシルバーのネクタイを締めて、黒の上下に身を包んでいる細いシルエットがカーテンの陰に見えなくなるまで見送った。


「どうした?な~んじゃ、空んなっとるぜよ・・」


少なからず名残惜しさを感じながら声の方へ振り向くと、今度はタツマさんがボトルを握っていた。

手際よく溶けかけの氷を捨て、同じ色の洋酒を注ぎ入れる腕は今度は正確だった。

適当だと思われた酒の量は、さっきと同じだけ氷を入れたら飲み干したはずのグラスが元通りになったのだから。


「わしのも・・・飲んでくれるかのう?」


トクン ―――――

え・・・何・・・今の・・・・


指先がじんとした。

遊ばせていた足元を思わず止める。

室内で、しかもこんなに視界が暗く見えるのになぜなんだろうと思っていたモノから覗くそれに思考回路までも止められた。


「ん~?そんなに見つめられると照れるぜよ・・・」


この言葉で無意識に不躾な視線を向けていたことに気づき、慌ててグラスに口を付ける。

目の前の彼はもう、何食わぬ顔で口許をへらへらと緩めていた。


どうしたっていうの、私・・・ だって・・あの・・・・・


言い訳じみた自問自答。

ドクドクと耳の後ろで感じる鼓動が、かなりの速度で血液を送り出していることを示していた。


飲んでるから・・・よね?


そう心の中で呟いて、くいっと傾けるお酒でそれを現実にしようとした。


「・・ふ・・わっ・・・」


いつの間にか回された、肩に掛かる腕から伸びる大きな掌が不意に右頬を擽ってきて、更に心臓が大きく脈打つ。

このままだと血管が切れてしまいそうだ・・・

でもそんな事はおかまいなしに、耳に酒気を帯びた息が掛かる。


「・・・アイツは普段笑わんのじゃがのお」


「へ?」


「キョウのヤツじゃが・・・・ まぁ、ええか・・・?」


口説き文句が寄越されるものとばかり思っていた私が、二マッと笑われて少しばかり拍子抜けしてしまった瞬間(とき)だった。


「・・・・・っく・・ん・・・」


戸惑う隙も与えず塞がれた口許に自然に舌が滑り込んできて、唇を割り開く。

きゃっという小さな悲鳴を聞いたような気がしたけど、大きな身体に遮られて視界にはこの人以外入ってこない。

酔っ払いだと思わせていたのは本当に彼の作戦だったのかもしれないと、アルコールの味を貰いながら心許ない衝動に駆られ、少し乱れたシャツの胸元をぎゅっと握り締めた。


「ん…」

キスってこんなに気持ち良かったっけ・・・


その心地よさに流されてしまうのも悪くないかもしれないと思い始めたときに、それは潮が引くようにすーっと離れていった。

そして向けられたのは、口吻の物足りなさを補う彼の武器。

そう・・・この空間に不釣合いなその黒い眼鏡の向こうの、優しいけど強く光る眼だ。

朗らかに振舞いながらも、いつの間にかその大きく渦を巻くような腕の中に囚われていて、優しく護られているような感覚に陥る。

間近から見下ろされる視線は、ヘラヘラしていた少し前の彼からは想像がつかないくらい真っ直ぐで、周りに誰もいなかったとしても気恥ずかしさが体中を巡る。


「信じるも信じんのも勝手じゃが、おんしの前じゃと余裕がなくなるのう・・・何でじゃろうか?」


瞳から伝わる真剣さをひと際濃くしながら聞こえる台詞に返す言葉が見つからない。

それは、少しはにかんだように動いた唇が再び近づいて、脳内を真っ白にされてしまったから。

言葉を紡ぎだす術を忘れてしまった私は、ただ・・・寄せてくる波にさらわれるように身を任せるだけ。

ただただ・・・全てを貴方に絡ませるだけ・・・


どんな口説き文句も仕草もその前には無力になる。

この男(ヒト)の最終兵器には敵わない。



~ Happy end ~



++++++++

ちょwwwこの人選www


noahスペシャルですねw

ありがとうございますwww


ここのクラブに連れて来てくれたのは、もちろんjun先輩でございますwww

もしかしたら、jun先輩がマヨラーのホストに会うために誘われただけかもしれないですけどwww←


でも、いいですね~。こういうホスト( ´艸`)

つか、このホストなら通い詰めたいですwww


だって、まずは当然の如く辰馬でしょ?

んで、入り口でヅラが出迎えてくれて・・・

ウエイターの全蔵がいて。

極めつけに京次郎までいるんだよ?


ヤベwww

ちょ、めがっさ行きたいんだけどwwwwww←もちつけ


京次郎のホスト姿を想像してはドッキドキしてますw

一歩間違えれば、ヤ○ザにしか見えないんだろうなぁwww

でも、それがまたよし!w


退屈してるのを見つけて来てくれるなんて・・・

なんて優すぃんだ(/ω\)

あそこで指名が入らなければ、そのままずっと横に座っててもらいたかったくらいなんですけどwww←


でも・・・やっぱ最終兵器辰馬には敵いませんねwww

ほんと策士だな、オイwww


人前でのちゅーにはビックリしましたが。

多分、すぐに夢中になってしまうんだろうな・・・とw

想像しては1人ニヤニヤと気持ち悪い感じになっておりますwww←いつも


これはもう、この後ガッツリとアフターに行ってくるしかないなw

折角だからキョウも誘って3(ピー)とk(ry←黙


鼻血ものの素敵小説をほんとにほんとにありがとうございました!

jun先輩、ゼヒまた連れてってくださいねwww←




そんなjunさんのブログはコチラ

だぁいすき♪っつーかもう・・・

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