世界帝国の実現
「これまで見てきたように、世界が終末を迎える時期の到来は、1917年にはじまった。また、予言者エゼキエルが予言したとおり、ソ連はゴグとマゴグと書かれた土地を領土にしている。したがって、“ハルマゲドンの戦い”でパレスチナの地を攻撃する国々の主勢力になるのはソ連だということも判明したわけだ。
予言者が残した多数の予言と同じく、ユダヤ人が故郷の土地に集まるという予言も的中した。これでは“ハルマゲドンの戦い”と呼ばれる予言もいずれは成就し、予言された国々のあいだに戦争が起きることも、信じないわけにはいかないだろう。
これまでに調べた古代の予言者の言葉はすべて、わたしたちが重大な時代に生きている、と思わざるをえない方向をさしていた―――わたしは現代こそ史上最悪の時代であると言い切りたいほどだ。
そうはっきりと予言されているだけでなく、わたしたち自身が世界を見わたしても、予言どおり重大な事態になっている世界情勢を、だれが否定できるだろう?思慮分別のある人間なら、わたしたちが地球最後の日々に生きていることを、否定できないはずだ―――全面的な破局がやってくる可能性に、議論の余地はない。
理性的に考えると、地球の未来は予言よりはるかに深刻な事態を迎えそうである。どこかの国に邪悪な、あるいは気の狂った人物が現れて、現在世界各国に拡散している、すさまじい破壊力を持つ兵器を利用する日が来ることは、避けられないように思われるからだ。たしかに、核爆弾を“廃絶”できると本気で信じている無邪気な人たちも、わずかながら存在するし、そういうわたしたちのどれだけ多くが、同じ望みを抱いていることだろう。だが、悲しいことに、いったん発明してしまったからには、もうそんな希望は持てない―――核爆弾は人類の歴史が終わるまでついてまわるのだ。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より
感想
>ソ連はゴグとマゴグと書かれた土地を領土にしている。
根拠はこちら。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12065967137.html
>したがって、“ハルマゲドンの戦い”でパレスチナの地を攻撃する国々の主勢力になるのはソ連だということも判明したわけだ。
補足:http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12065220884.html
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12065600402.html(「原文がヘブライ語でそれがどこかの言葉に翻訳されたものを日本語に訳しているので全く当てにならない」というのは誤解だった。私が使っているのは「聖書協会の口語訳」だが、「新約の底本はルドルフ・キッテルのビブリア・ヘブライカ、旧約の底本はネストレ版である」とありちゃんと原文から訳していた。ただし、「口語訳聖書はRSVに倣ったために信頼のおける翻訳という評価もあるが、文体については悪評が相次いだ」とあり「RSV」は「英語訳で改訂標準訳」なので英語版の影響力が強いようだ。
注:これ、新約の底本と旧約の底本が逆じゃない?(新約聖書がギリシア語で旧約聖書がヘブライ語だから。))
>予言者が残した多数の予言と同じく、ユダヤ人が故郷の土地に集まるという予言も的中した。
1948年のイスラエル建国だって誰か(1人ではない)が聖書預言を実現させようとしたのだろう。
「あなたは彼らに言え。主なる神は、こう言われる。見よ、わたしはイスラエルの人々を、その行った国々から取り出し、四方から彼らを集めて、その地にみちびき、その地で彼らを一つの民となしてイスラエルの山々におらせ、ひとりの王が彼ら全体の王となり、彼らは重ねて二つの国民とならず、再び二つの国に分れない。彼らはまた、その偶像と、その憎むべきことどもと、もろもろのとがとをもって、身を汚すことはない。わたしは彼らを、その犯したすべての背信から救い出して、これを清める。そして彼らはわが民となり、わたしは彼らの神となる。
わがしもべダビデは彼らの王となる。彼らすべての者のために、ひとりの牧者が立つ。彼らはわがおきてに歩み、わが定めを守って行う。彼らはわがしもべヤコブに、わたしが与えた地に住む。これはあなたがたの先祖の住んだ所である。そこに彼らと、その子らと、その子孫とが永遠に住み、わがしもべダビデが、永遠に彼らの君となる。わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。これは彼らの永遠の契約となる。わたしは彼らを祝福し、彼らをふやし、わが聖所を永遠に彼らの中に置く。わがすみかは彼らと共にあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわが民となる。そしてわが聖所が永遠に、彼らのうちにあるようになるとき、諸国民は主なるわたしが、イスラエルを聖別する者であることを悟る。」
「エゼキエル書」第37章21節~28節
はっきり言って、「終わりの時」の予言で「わたし」とはイエス・キリストの事だろう。その証拠に、イスラエル建国の後はちっとも平和ではなく戦争ばかりだものね。http://www.zion-jpn.or.jp/israel_history03.html(そりゃそうだ、いきなりユダヤ人国家を作られたって元々いたパレスチナ人は納得出来る訳がない。)
補足:ただし、イエス・キリストはダビデ(紀元前1000年頃の人物)の子孫だから従来の解釈はこの王がイエス・キリストかもしれない。http://seishonyumon.com/words/2313/
>どこかの国に邪悪な、あるいは気の狂った人物が現れて、現在世界各国に拡散している、すさまじい破壊力を持つ兵器を利用する日が来ることは、避けられないように思われるからだ。
因みに、「終わりの時」に再臨する「主」が使う兵器は「立ったまま体が腐る」ような兵器で核兵器のように一瞬では殺さないようだ。後悔させるためなのかな。この辺にも「主はねたむ神」のような謎が残る。(私だったら苦しまないように殺してあげるけどね。いなくなればいいだけなんだから。)
「エルサレムを攻撃したもろもろの民を、主は災をもって撃たれる。すなわち彼らはなお足で立っているうちに、その肉は腐れ、目はその穴の中で腐れ、舌はその口の中で腐れる。」
「ゼカリヤ書」第14章12節
おまけ