参考資料60 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

麻原「私は以前から予言を行っているけど、今はその証明の段階に入ってきていると思っている。そのためには、他の予言者の予言の中にオウムがどう出てくるか、未来がどう出てくるか検討し、それと私の予言したものとのズレや一致点を、チェックしていった方がいいんじゃないかと考えたんだね。」
弟子「そこで、「ヨハネの黙示録」の解読が始められたわけですね。これには、昔から多くの人達が取り組んできたと聞きますが・・・・。」
麻原「一言で言うとね、普通の人には解読できるような代物ではない。なぜかというと「ヨハネの黙示録」そのものが、シヴァ神からダイレクトに与えられたヴィジョンだから。ダイレクトにそのヴィジョンを経験できていなければ、つまり、凡夫の思考では、これは解けないということだね。それが封印の面白さだね。そして私は、そのアストラル・ヴィジョンも含めて、たくさんの経験があるから、今回解くことができたと。つまり、そのステージでないと、その内容は解けないということなんだね。」
弟子「実際に解読するに当たって、苦労されたことはありましたか。」
麻原「解釈はすべてやさしい。しかし、裏付けが難しく、時間がかかったね。もう、解き方としてはポンポン解けていったわけだから。もちろん「666の謎」とか、一般的に難しいと言われている部分については、二、三日は要したけどね。それに、綿密な証明のために、聖書も日本語訳の一冊だけでなく、英訳や原文に近いものまで当たり、その英文の中に書かれている、亜流ではこうだとか、一説ではこうだとかいうものまで全部洗ったね。それだけではなくて、ヘブライ語、あるいはギリシャ語と英語を対比して作られた聖書なども使ったね。そして、「666の謎」の解読などでもわかるように、単なるインスピレーションだけではなく、ジュニアーナ・ヨーガのようなプロセスがあったといえるね。」
弟子「解読を終えて、感じられたことは何でしょうか。」
麻原「先程も言ったように、この解読には自分の予言を客観的に見るという目的もあったわけだね。まあ、私は「トワイライトゾーン」や「ムー」で登場したわけだけども、あの時代から一貫して言い切っていることは、超人類が誕生するんだと。しかもそれは、今言われているような、エゴを背景とした超人類ではなくて、この煩悩を超えた超人類であると。それは光の軍団であると考えているわけだけど、その考えは今でも全く変わらない。それどころか、確信が出てきているね。そして、その兆候が既に出だしていると。だから、これまでの予言を訂正するというよりも、確信を持ってきている。むしろ、急がなきゃならないと感じているね。」
「マハーヤーナ」1989年2月号より

「「ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」(注:「ヨハネの黙示録」第13章18節)
ついに、有名な『黙示録の獣666』が出てきた。この666が何を指しているのか昨今の日本でも大変な話題となっている。666がネロであったとか、ナポレオンであったとか、ヒトラーのことだとか・・・・。あるいは、既に生まれている人類を滅亡へと導く反キリストである等、謎の数字666は様々な論議をかもし出している。
『ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。』
さあ、この私もこの数字を解かなければならないときが来た。英語版の『ヨハネの黙示録』では、“reckon the number”と書かれている。計算して解けということだ。しかし、どのように計算して?数字はたった一つ666しかない。私は一人だけの力では如何ともしがたいと感じた。そこでシヴァ神に祈り、瞑想に入ったのだった。「グル、シヴァ神よ、私は今この数字の解き方がわからずに困っています。どうかお力を貸してください。」
すると、「素因数分解」―――、シヴァ神は私に一言「素因数分解」というヒントを与えてくださったのである。これは、数をそれ以上割ることのできない素因数に置き換えることだ。私は早速やってみた。666は(2×3×3×37)と素因数分解することができる。だが、「違う。これではない。」私は直感的に感じた。
「七つの封印、七つのラッパとあるように、ヨハネの素因数には7が絡んでいる。四十二日間は(6×7)、三日半は7の半分だ。千二百六十日だって7は素因数の一つ。それなのに、どうしてこの獣の数字にだけ7が関係していないんだ?」
私は最初に戻ろうと、もう一度この章を読み直した。すると、英語版に小さな注意書きがあることに気付いたのだった。―――古代の学者で、この数字を六百十六とするものもいた―――と。616!これを素因数分解してみる。(2×2×2×7×11)「これだ。獣の数字は616だったんだ。」私は、この数字をアルファベットに置き換えた。2→B、7→Gというように、アルファベットの順番通りに数字をあてはめていったのである。私は他の文章からこの獣がアメリカを指していると確信していたので、それらの数字に1を加えてみた。1はもともと素因数であるし、かけても割っても変わらないからである。そして1をアメリカのAにあてはめたのだった。しかし、それでも解けなかった。暗号解読のように、考え得る限りの操作を加えてみたが、今度はほとんどの国名にあてはまってしまうのである。「ひょっとしたら、ギリシア語では?」私の頭に閃いた。ヨハネが書いた原典は確かギリシア語であったはずだ。(616=1×2×2×2×7×11)それをギリシア文字にあてはめると、次のようになる。
(音価 a・b・b・b・é・l)
    A・B・B・B・H・Λ
しばらく文字をながめていると、いきなり「バイブル(聖書)!」とつながった。国際的な言葉となっている英語のつづりを無視して発音だけとるならば、BAHBBΛ(baébbl)はBIBLE(baibl)にきわめて近いのだ。考えてみれば、預言が解読されるであろう時代の国際的な言語の発音で残されている方がむしろ自然であると言えるであろう。獣の数字616は「バイブル」だったのだ。そして、『その数字とは、人間をさすものである』と。だとしたら聖書を経典とするキリスト教徒のことであることは間違いない。なんと獣がキリスト教徒!意外な結末である。」
「滅亡の日」麻原彰晃著より

感想
フェルマーの大定理は1995年に約360年ぶりに現代数学によって解かれたが、フェルマーが死ぬ前に言った初等的解法では未だに解かれていない。つまり、そんな解法は存在しないのである。それと同様にこの獣の数字666にも答えなどないのである。つまり禅の公案みたいなものだと私は思う。

おまけ