おはようございます
「月と潮と人のからだ」 でお知らせしたように、男の子を出産した姪っ子。後陣痛の痛みもなくなって、入院中の時間をもてあまし始めたらしく、育児書を買ってきてほしいとのリクエスト。育児書を買いに行く前に入院しちゃったし、帝王切開で入院がちょっと長くなるしね。
姉がさっそく本屋に行って、アレコレ見つくろってきました。図入り・写真入りで詳しく解説されてて、見るからに使いやすそうな本があるんですねぇ…。おむつの替え方とか、あれなら誰でも見よう見まねで、姪っ子の旦那でもすぐにできそうです。
なんだかんだ3冊くらい買ってきた中に、興味を惹かれた本があったので、姪っ子より先に読ませてもらうことにしました。それはこちら↓
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最近の脳科学の本は、おもしろいものが多いですね。まだ全部を読んだワケじゃないんだけど、これから子育てする人じゃなくても、ヒトのからだについて関心のある人なら、読んで損はなさそうです。
受精後12週目(3ヶ月)、体長も8cmくらいになって、胎児がようやく人間らしい形になるころ、男女の違い(性器の形の違い)がはっきりし始めます。赤ちゃんの体内では、男の子には精巣が、女の子には卵巣ができている。つまり、将来、自分の子孫を残すための準備は、わずか3ヶ月の胎児にできあがってるってことです。
このあたりのことは鍼灸学校の解剖生理学でも習いましたけど、脳の男女差の発達までは習わなかった。作者の有田先生によれば、「オチン○ンができるのと平行して、男子脳がつくられる」そうです。男女の脳の違いについては、こちら↓の本があまりにも有名で、日本でも一大ブームを引き起こしましたよね。
話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く/アラン ピーズ
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文庫版 嘘つき男と泣き虫女/アラン ピーズ
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アラン&バーバラ・ピーズの男脳・女脳シリーズ。私もブームに乗って読みましたけど、「ある、ある~」なことが多くて、爆笑しながらあっという間に読破しました。
ピーズ説には異論も出ているようですけど、モノのとらえ方や考え方、得意・不得意、興味の示し方など、確かに男女差はあるように思います。親がそう仕向けなくても、乗り物や虫が好きなのは男の子に多いし、きれいなものや人形に惹かれるのは女の子に多いじゃない?
そうした男女差は、どこにあるんでしょう?脳の違い、ひとつは大きさです。女性より男性のほうが、脳全体も少し大きいんだけど、視床下部にある性中枢も大きい。もうひとつ、ピーズ説のもとにもなっている脳梁の違い。右脳と左脳をつなぐ脳梁は、女性のほうが太い。で、こうした脳のつくりの違いは、出生前にできあがっています。
でね、『男の子の脳の育て方』に戻ると、赤ちゃんの脳が男子脳と女子脳に分かれるのは、赤ちゃん自身が分泌する性ホルモンの働きによるんだそうです。胎児のうちに、性ホルモンは分泌開始してるんですね。そりゃそうだ、すでに精巣・卵巣はできてるんだもの。
胎児の脳の基本型は女子脳で、胎児のごくごく初期段階では、すべての胎児は女子脳を持っている。それが、受精後7週目くらいに、精巣がつくられて、男性ホルモンの合成と分泌が始まり、15~20週に分泌が一時的に高まると、それまで女子脳だった胎児の脳は、男子脳へと性転換するんだとか。
この時期に、何らかの原因で男性ホルモンの分泌不全が起こると、精巣を持った男の子でも、脳は女子脳のままになってしまう。つまり、こころとからだの性が一致しない、性同一性障害が生じる。なるほど…。
そういえば、中国古代の王朝では、皇后の妊娠がわかると、皇后にストレスがかからないように、さまざまな手当てや取り組みが行われた。それは男らしい跡取りを得るための努力だった。というようなことを、何かの本で読んだ記憶があります。古代中国の人は性同一性障害の予防策を取っていた、と理解することができるなぁ…。
脳内物質の話とか、脳のしくみについてもわかりやすく書かれているので、先を読むのが楽しみになってきました~。
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
サンパチェンス
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