今さらですが、代謝って何? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


巷でもよく聞くし、このブログでも散々使ってる「代謝」って、何なんでしょうね?「基礎代謝」は、「冬こそダイエットの最適?」「冬は代謝が上がるんです!」 に取り上げたように、「目覚めている状態で、からだの機能を保つための最小限の代謝」です。つまり、「基礎代謝」は「代謝」の一部。


「骨盤ダイエットじゃ痩せられない?」 の中でお伝えしたように、基礎代謝はそう簡単には変わらないけど、運動すると代謝は上がります。でもって、運動を長期間続けていれば、実は基礎代謝も上がってきます。だって、基礎代謝は、「筋肉量が多いほど高い」んですから。


代謝とは、一言でいうと、からだの中で起きている化学反応のこと。私たちのからだには、およそ60兆個もの様々な種類の細胞があって、それぞれの役割を果たすべく、それぞれが、からだに必要なものを作ったり壊したりしています。その「作ったり壊したり」が化学的に行われてるんです。


細胞そのものも、中には一生入れ替わらないものもあるけど、ほとんどは古いものが分解され、その分新たに増殖してますね。赤血球なんて、「赤血球って何してるの?」 にあるように、1日に2000億個も入れ替わってますから。


そうした細胞の成長や増殖に必要なものの一つが、タンパク質。細胞の中で、DNAにコードされた設計図にしたがって合成されます。そのために、原料となるアミノ酸、合成の際に補酵素や補因子として働くビタミンやミネラルなどの物質を、細胞は絶えず取り入れています。


こんなふうに、材料として必要な物質を取り入れて、細胞の中で新しい物質を合成することを同化(どうか)と言います。細胞を新しくつくるのも、ホルモンや酵素、神経伝達物質なんかをつくるのも、み~んな同化。同化にはエネルギーが必要です。


一方で、必要な物質を必要な形に切ったり、不要になったものを分解したり、エネルギー源を分解することで活動エネルギーを取り出したりもしています。これを異化(いか)と言います。毒素を無害な状態まで分解するのも、エネルギーを取り出すために糖質や脂質を分解するのも、み~んな異化。


同化や異化によって、様々な物質を作ったり壊したり、エネルギーを放出したりすることが、代謝なんです。その過程は、化学反応ですから、化学記号や化学式で表されたりします。それを研究するのが、生化学。春月の苦手な分野でございます。


エネルギー源となるのは、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)。それらが分解される過程(異化の過程)で、出てくるエネルギーは、同化に使われる。つまり、原料にするために分解する過程で、同化に必要なエネルギーもつくる。よくできてますね。


でも、そのエネルギー効率は、あまりいいとは言えないんだなぁ…。燃費の悪い車みたいなの。実は、異化によって取り出されるエネルギーの大半は、熱になってしまうのですよ。それで体温を維持してもいるんですけどね。


運動すると、筋肉を動かすために、糖質や脂質が分解されてエネルギーを作ります。ところが、作られたエネルギーの大半は熱になってしまう。だから、運動すると、からだが温まって汗をかくんです。


代謝をエネルギーの出し入れでとらえた場合を、エネルギー代謝と言います。エネルギーの単位は、皆様おなじみのキロカロリーで表示されますね。ちなみに、1カロリーとは、1gの水を14.5℃から15.5℃まで、1℃上昇させるのに必要な熱量のこと。


私たちのからだは、からだを維持するのに必要なエネルギーを摂っていれば、十分生きていけるようにできています。余分なエネルギーは、いざというときのために、脂肪として体内に蓄えるようになっています。だから、摂取カロリーが消費カロリーを上回らない限り、余分な脂肪がからだにつくことはないんですよ。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-黄花コスモス
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