骨盤ダイエットじゃ痩せられない? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日の『ためしてガッテン』、「街のウワサを大検証 それってホント!?スペシャル」 ご覧になりましたか?骨盤体操を実践されてる方の中には、ちょっとがっかりしちゃった方もいらっしゃるかもしれませんね。

パソコンからはこちら→http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110803.html

ケータイからはこちら→http://wi.nhk.jp/gatten/archive110803/index.html


でも、がっかりすることはありません。『ガッテン』ではあんな言い方してましたけど、骨盤体操を続けることで、血流がよくなって、筋力がついてくることが大切なんですから。


番組でも、「骨盤の位置や角度などを変えて股関節の自由度を上げる効果や、腰痛や姿勢などの改善効果を否定するものではありません。」と注釈していたような効果があれば、それだけでもずいぶんからだの反応は違ってきます。


動かしやすくなれば、動きは自然と活発になるもの。そうなれば、相対的に運動量が増えて、筋力がついてくる。少なくとも、筋力低下による老化は防げる。だから、運動を続けることがいいんだと、そのあたりのことまで、どうせなら言及しといて欲しかったなぁ…と思います。


番組では、数ある本を調査して、「すべての本に書かれているワケではない」と断りながらも、「骨盤をしめれば、①内臓が持ち上がり、おなかポッコリ解消と、②血行が改善し、基礎代謝が上がることでやせやすい体になる」とあるが、それは本当かどうかを、4人の女性に骨盤ダイエットを2週間してもらって検証。


その結果、骨盤のしまり具合は変化なし。基礎代謝にも変化なし。当たり前です。たった2週間くらいの運動で、そんなに簡単に、骨盤の形や基礎代謝が変わるはずないですから。


番組でも、専門医のコメントを取っていて、「通常、骨盤は、健康に影響が出るほどの変化は、まず起こらない。仮に、内臓が落ちるほど、骨盤に変化があれば、とても歩ける状態ではないはず。」だと。


また、解剖学者は、「腸などの内臓は、臓器や筋肉表面の腹膜や結合組織によってつられている。骨盤のわずかな動きによって、内臓が持ち上がるとは考えにくい。」と。


代謝を専門に研究している医師は、「骨盤ダイエットの体操によって、局所的に血行がよくなったとしても、全身の基礎代謝に影響が出るとは考えにくい。基礎代謝と血流の関係を証明した論文は、国内・海外ともにないのではないか。」と。


それで、番組は、①も②も、「効果は期待できない」と結論づけています。これじゃ、やっても無駄って言ってるような感じじゃない?否定すべきは、「基礎代謝が上がる」とか「内臓が持ち上がる」とかって、おおげさな宣伝文句を使っている点であって、体操そのものじゃないでしょ。


だって、「運動すること」が健康ダイエットになるんだから。「基礎代謝」は変わらないけど、運動で「代謝」は上がる。その証拠に、「骨盤ダイエット」をした女性たち、ウエストサイズや体重は落ちてたもの。


そういえば、鍼灸学校時代、中医学の先生が某テレビ番組の出演依頼を受けたときに、「番組が意図する方向に結論を持っていこうとするから、出演を断った」って、おっしゃってたのを思い出しました。


番組で紹介していた「骨盤底筋体操」は、確かに効果があります。このブログでも、「出産と加齢に共通する悩み?」 で一度ご紹介してますが、番組HPのほうが図つきでわかりやすくなってますよ。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ベコニア

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