トランス脂肪酸の摂り過ぎは子宮内膜症の発症リスクを高める | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


「日本人女性30~40代の3割はトランス脂肪酸の摂り過ぎ」 というニュース記事をご紹介したのは、3月のことでした。そのトランス脂肪酸をn3系脂肪酸よりも多く摂る人は、そうでない人よりも、子宮内膜症の発症リスクが最大で48%も高いことが、米国ハーバード大学での研究で判明したそうです。


調査対象となったのは、7万人の看護師さん。1989年~2001年の間に、日常の総脂肪摂取量と、その内訳、子宮内膜症の発症を調べたもの(“A prospective study of dietary fat consumption and endometriosis risk ” Human Reproduction 電子版、Mar.23,2010)。その結果、


① 総脂肪摂取量と子宮内膜症の発症リスクには、関連は見いだされなかった。


② トランス脂肪酸をもっとも多く摂取している群(総摂取エネルギーの約2.3%)は、もっとも少ない群(同0.9%)に比べて、発症リスクは48%も高かった。


③ n3系脂肪酸をもっとも多く摂取している群(同0.8%)は、もっとも少ない群(同0.4%)に比べ、リスクは22%低かった。


ここでひとつ思い出しました。昨秋の記事、「肥満がガンを引き起こす??」 でお伝えした、脂肪過多と子宮内膜がんの関係。トランス脂肪酸の摂取過多は、ここにもつながっていくんじゃないの?


トランス脂肪酸は、動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまうため、心臓疾患や認知障害にもつながるといわれています。


また、癒しの母乳外来の助産師 lunaさんの「女性ホルモンと女性のからだ」シリーズ、 をお読みいただくと、月経痛や月経困難症、月経前症候群などにも関係してくることがわかります。


トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、加工油脂を使ったクッキーやドーナツ、菓子パンに含まれるもの。n3系脂肪酸は、魚、とくに青背の魚に多く含まれるEPA、DHAなど。


代替医療師Vanillaさんのブログを読まれている方は、すでにご存じですね。そうでない方は、Vanillaさんの「健康油シリーズ」 (←目次ページに入ります)をお読みいただければ、トランス脂肪酸がどういうもので、どう対処すればいいのか、よくわかります。


和菓子より洋菓子が好き!という方、お昼やおやつに菓子パンをよく食べる!という方、魚は苦手!という方、Vanillaさんが勧められるように、調理油の使い方に一工夫されたほうがいいですよ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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