こんにちは。
かわのみどりです。
土曜日は不定期で
「私がセラピストを仕事にするまで」
シリーズを書かせて頂いています。
これまでの内容はこちら。
私がセラピストを仕事にするまで。シリーズその１ 幼少編 最初の夢
その２ 短大編 長野で山にはまる！
その３ 20歳前 次の夢が見えてきた
その４ 20歳後 病の前兆
その５ 22歳 理想の働き場所に出会う
その６ 福祉の世界へ
その７ （番外編） 福祉の世界は美しい？
その８ 26歳 苦手がまとめてやってきた
その９ 心理の勉強を深めるきっかけ～仕事編～
その１０ 忘れられない研修
その１１ 涙の卒業論文
その１２ 表面と内面2人の私
その１３ 体からのSOS
その１４ はじめて心療内科に行った日
さて、前回は
心療内科に行き、
うつ病と診断されたことを
書きました。
受診後も、数日は
重い体を引きずるようにして
仕事には、行っていました。
でも、薬の副作用もあるのか
どんどん体がきつくなり
ある朝、体が動かなくなり
何もできなくなりました。
行かなければ・・と
思うのに、体が全く動かないのです。
毎朝、誰よりも早く
職場に行っていた私です。
その前の様子が良くなくて
心配してくださっていたのでしょう。
職場の先輩が
すぐ電話をくれましたが
電話もとれない。
結局、うちまで
来てくださいました。
来られたら
もう、しょうがありません。
体がどうしても
動かないこと。
うつ病と診断されたこと
など、しどろもどろに話しました。
それから、
とにかく何も心配せず
休みなさいということで、
休ませてもらいました。
最初は
えらいことになった‥！
と思いましたが、
その後は、
ひたすら横になっていました。
休みだからって
好きな本を読めるわけでもなく、
テレビも音楽もききたくなく
全く眠れなかったり
逆にずーっと眠っている
時期があったり、
昼も夜も分からず、
一人、苦しみながら霧の中を
さまよっているような感じでした。
起きると、
「この先どうなるんだろ」
「みんなはどう思ってるんだろう」
「仕事はできるんだろうか・・」
「もう、人生の落伍者だな・・」
そんなことをグルグル思い
そして、いつのまにか
寝ている。
そんな繰り返し
だったよう・・な気がします。
薬の副作用か、
意識もぼーっとしていたのか。
正直、その頃のころはよく思いだせません。
＊
実家も遠く、頼れる人も
いなかったので、
職場の先輩や友人が
入れ替わり たちかわり
うちに食料などもって
きてくれたり、顔をみにきてくれました。
ドアもあけれない
時もありましたが。
職場の友人や、後輩から
心のこもった優しい手紙もたくさん
もらいました。
私のぐちぐち
ぐるぐるした悩みや弱音を
メールや電話で
聴いてくれた先輩もいます。
少し病状が安定してきてからは、
あぁ。
私ばかり損してるとか、
みんなは私のこと
分かってくれないとか思っていたのに、
なんで
みんなこんなに
優しいんだろう・・と思いました。
壁を作っていたのは
わたしの方だったんだなと思いました。
職場の方は、
半年でも一年でも
いくらでも休んで、
また戻ってきてほしい。
給料も出せるから。
そんな風に言って下さいましたが、
電池がきれて
抜け殻のようになっている
私には、
あの職場にもどり
元のように仕事をする
なんてどうしても
考えられませんでした。
お休みを頂いた後
年度末で退職しました。
今思えば、比較的うつでも
軽い症状だったのだと思います。
その後数か月で、
身体はきついけど、少しなら
外に出れるぐらいにはなり、
3月には、職場の先輩、同僚
各部署の方いろんな人が
それぞれで、送別会をして下さいました。
たくさん
たくさんねぎらいのことばを
もらい、寂しいと泣かれ、
私のオリジナルソング
をつくってくれた先輩もいました。
私は、もしかしたら
愛されて、必要とされていた
のかもしれない・・とその時、はじめて気づきました。
すぐ仕事ができる
感じでもなかったので
逃げるようにして、
親が数年前より
移り住んでいた、
大分県の田舎の方に
行くことになりました。
そこは、たまたま宮崎近くの県で
ゆったりした住処を探していた両親が
気に入った古屋でした。
わたしのとっては、
縁もゆかりもない
特に愛着もない土地でしたが
そこで、
未来の旦那様や
たくさんの素敵な
出会いが待っているとは・・！！
人生っておもしろいですね。
つづきはこちら →その16 大分へ
こころセラピースクール Natural*