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作文 従軍慰安婦・慶子
十九~二十日の 西山日誌
十四日以降の 若林日誌絶筆後の第十中隊の記録 完
十六日以降の 亀岡日誌 完
ギフ高地予備陣地からの脱出記録 → こちら
ギフ高地主力陣地からの脱出記録 → こちら
岡部隊の撤退記録 → こちら
十五日~六日の 堺台第一拠点の記録
堺台第二拠点 歩228連隊12中隊のガ島戦
十八日~二十二日の 矢野大隊の記録
二十三日の アウステン山・独山10連隊の記録
昨日、輸送船の船名と擱座位置の特定を精査し・・・と残しましたが、どうしても気になって優先順位を繰り上げ調べてみました。
昭和17年10月15日、第二師団総攻撃の為に出動した輸送船の時系列
03:40~0600迄、艦戦・艦爆が数機ずつ計18機来襲、銃撃。
07:30~08:45艦戦・艦爆25機来襲、爆弾投下。
09:40~10:30B17爆弾投下。九州丸・佐渡丸一時抜錨泊地移動回避、護衛艦が周囲を警戒。11:15~11:45戦闘機・艦爆約20機来襲、船団の他揚陸地点を攻撃。
一時サボ島方面退避午後三時反転し再入泊を試みるも15:40艦爆3戦闘機2来襲
15:45第一千段長命により反転ショートランドへ向かう。
船名 頓数 高射砲 機関砲 阻塞弾 機関銃
笹子丸 9,258 8 8 2 8:42被弾
崎戸丸 9,245 4 8 4
佐渡丸 9,246 8 8 2
九州丸 8,666 6 7 12:00頃被弾火災擱座
吾妻山丸 7,622 2 4 2 5 9:50被弾
南海丸 8,416 4 4 2 5 7:05荷揚げ完了9:45出港命令
※南海丸の揚陸作業が早期完了したのは訓練と経験によると第十八戦隊戦時日誌に記録が残る。
※阻塞弾…小型落下傘に爆薬を縣吊し敵機の衝突により炸裂する。
昭和17年11月15日、第三十八師団主力の輸送船の時系列
ガ島へ向かう輸送船11隻速力8節。
10:50、B17八機、艦爆17機、雷撃機8機、戦闘機8機計41機、長柄丸・かんべら丸被弾沈没、佐渡丸被弾航行不能。
12:30艦爆24機、B17八機、計32機、ぶりすべん丸被弾火災。
13:30艦爆5機、B17八機、信濃川丸、ありぞな丸被弾沈没。
15:15艦爆17機、B-17四機、那古丸被爆火災。
辿り着いた輸送船は宏川丸・鬼怒川丸・山浦丸・山月丸。
船名 頓数 高射砲
佐渡丸 7,180 防空船
ありぞな丸 9,683 防空船
信濃川丸 7,504 2
長良丸 6,477 2
かんべら丸 7,148 2
ぶりすべん丸 5,425 2
鬼怒川丸 6,936 2
宏川丸 6,872 防空船
山浦丸 6,798 2
那古丸 7,145 2
山月丸 6,438 2
※防空船はラバウルで対空砲火を増設した輸送船、二師団輸送時の輸送船と同等の防空火器が装備されていたと思われます。
ガ島へ擱座した輸送船は日米各資料を付け合せると
九州丸
鬼怒川丸
宏川丸
山浦丸
山月丸
以上五隻と思われます。
↓現時点で推察する各輸送船擱座位置
鬼怒川丸と宏川丸の位置は問題ありません。
九州丸は↓米国資料の地形より推察
↑からは他の船名の判読が難しい。
山浦丸は↓画像の地形より推察
地形は一致するのですが時系列から考察すると一つ上の湾の中に九州丸の舳先が突き出していなければならず確定出来ません。
↓戦史叢書の附図に一隻だけ明示されていた山月丸擱座位置
現地で一隻だけ遠方に望見された輸送船と思われる擱座船の写真を撮り忘れた事が思いだされます。
位置的にはアルリゴ附近だったと思われますが鬼怒川ボーイに連れて行けとお願いしたら断わられました。
恐らく鬼怒川ボーイの村は鬼怒川丸を観光資源としており他の擱座船への案内を渋ったのではないかと想像します。
2007年ガダルカナルを津波が襲った際、各輸送船も沖へ流され水没したとの話を現地で伺いました。
しかし、この山月丸と思われる擱座船は遠望ながら確りと全体が残っていたように見うけられました。
次の機会には擱座輸送船の位置を訪れ確定して来たいと思います。
以下調べた際に拾い集めた各輸送船の画像。
九州丸は→ こちら を参照してください。
鬼怒川丸は→ こちら を参照してください。
山月丸
山浦丸
宏川丸
2012年2月撮影
↓完全に水没した宏川丸をスキューバダイビングで楽しもうとする観光客
この地で散華された御英霊のご冥福を祈り 合掌
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さまと相互リンクさせて戴きました。
平成24年8月18日(土)より9月1日(土) 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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