ガダルカナル戦書籍一覧


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↓ガ島中央戦跡要図
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal


作文 従軍慰安婦・慶子
十四~十八日の 西山日誌
十二~三日の 若林日誌絶筆後の第十中隊の記録
十二~五日の 亀岡日誌
十四~五日の アウステン山の記録
十三日の 堺台第一拠点の記録
堺台第二拠点 歩228連隊12中隊のガ島戦
十日~十五日 矢野大隊の記録 

1月12~13日米軍見晴台(ギャロッピングホース)侵攻図 ガダルカナル Guadalcanal



現在地、日本軍呼称見晴台、米軍呼称ギャロッピングホース
若林日誌絶筆後 若林中隊の記録(歩228連隊史より)
昭和十八年一月四日

払暁より敵は我各拠点を包囲し、その間隙より逐次後方へ浸透し来りて中隊は孤立に陥る。
若林中隊長は意を決し、残存者数名を指揮し猛烈なる弾幕中へ率先白刃を揮い、猛然と敵陣に突入、敵将校以下数名を倒し奮戦中不幸にも敵迫撃砲弾のため戦死す。

この隊長の戦死を知るや、指揮班長宮嶋伍長、森田兵長外全員急造担架にて救出に出発せしが残念敵砲弾により吹き飛ばされ壮烈なる玉砕をしたのである。

後にブーゲンビル島へ引き揚げた第十中隊将兵の前で陶村聯隊長が怒って「お前たちは何故中隊長の遺体を持って帰らなかったか」と言われたが一切れも無く遺体は吹き飛んだのである。

若林中隊の生存者
竹内中尉(内地帰還後死亡)
笠原軍曹
坂井伍長
他兵八名

その後も見晴台で生きた今井上等兵の記録概略
一月中旬第三大隊(西山大隊)本部も包囲され、第十中隊陣地にし重傷者病人十数名となった。
※西山大隊長より生存者は大隊本部に集結し最期の一戦を交えるべく再布陣した際、第十中隊の生存者も大隊本部の一角に布陣したものと思われます。
市岡・山田・岩島君の三名は独歩不能、歩ける負傷者は平井善一・羽根田・正部君と今井、山田君は敵陣を越えようとした時に戦死、正部・羽根田君の二名は行方不明、平井君と二人運良く敵陣を抜けアウステン山方向へ脱出に成功しました。
ちょうど第二大隊稲垣部隊陣地の下あたりでした。

夜明けと共に第二大隊陣地は猛攻撃がなされ一面火の海、二人は道端に山積みされた食糧を発見し一箱引き抜いて幾日振りかの食にありつきました。
その後は食糧の心配は無くなり喰っては寝ている内に十日ほどたち元気になってきました。

今までの砲声・銃声は遠のき静かとなり、二月の初めにはアウステン山から次々と米軍が引き揚げて来ました。
戦局はどうなっているか全く判らず何時かは友軍が上陸して来ると信じ待ち続けました。
時折夜間友軍機が爆撃に来ましたが海上でP38の餌食となっていました。

三月となり二人はすっかり元気となり山を降りて海岸へ出ようと行動を始めた二日目に平井君は戦死しました。

独りとなり行く当てもなく再び山へ戻ると第三大隊本部附近は敵砲兵陣地となっており近づけず第二大隊本部へ行ってみました。
一面焼け果て沢山の兵士が白骨となって重なり合っていました。

アウステン山を降りて水無川からコカンボナ附近を歩き回りましたが到るところ日本兵の白骨ばかりでした。
四月二十九日海岸伝いを歩いている時、土人に頭を殴られ気を失い、気がついたら捕虜収容所で伊藤玉三郎君と再会いたしました。
見晴台布陣図
ガダルカナル Guadalcanal
深田中隊本部はヒル53
深田中隊長が散華された地点はヒル52、展望哨もヒル52だと思われます。
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若林中隊長は香港での活躍で軍神と呼ばれ、且つ部下からは慕われた人徳のある人物であったように遺された記録は語っております。

ガ島戦では昭和18年2月11日付けで第十七軍司令官より個人感状が授けられ、続き5月1日には香港~アンボン~チモール~ガ島戦の抜群の功により第八方面軍今村均陸軍大将より個人感状が授与されています。

陸軍省は若林中尉の武功は上聞に達せられたと発表しています。

2013年2月27日撮影 山梨県常楽寺の軍神若林東一大尉の墓所
ガダルカナル Guadalcanal

心より若林中隊長と中隊員の御霊のご冥福を祈念申し上げます。

この記事をもって若林日記を擱筆させて戴きます。
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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