ガダルカナル戦書籍一覧


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作文 従軍慰安婦・慶子
十九~二十日の 西山日誌
十四日以降の 若林日誌絶筆後の第十中隊の記録 完
十六日以降の 亀岡日誌 完
二十二~三日の アウステン山ギフ高地の記録
十五日~六日の 堺台第一拠点の記録
堺台第二拠点 歩228連隊12中隊のガ島戦
十六日~十七日の 矢野大隊の記録 
十六日~十七日の アウステン山・独山10連隊の記録


22~3日のアウステン山ギフ高地 → こちら
ギフ高地予備陣地からの脱出記録 → こちら



↓22日の日本軍布陣要図
ガダルカナル Guadalcanal
↑要図から大きくはみ出した位置のギフ高地18日の時点での布陣要図↓
ガダルカナル Guadalcanal

第三八師団歩兵第二二八連隊 稲垣大隊 第六中隊
アウステン山ギフ高地 川井惣一兵長の記録概略
1月22~23日

※川井氏著書には1月23日23時脱出決行とあるのですが米軍資料・丹羽氏の資料より1月22日深夜から23日未明にかけての脱出決行だったと推察されます。
22日早朝より米軍戦車に陣地の一部を蹂躙され独断撤退を決意された稲垣大隊長の命により脱出突撃を決行する六中隊:川井兵長の記録です。

22日深夜
脱出突撃に参加出来た六中隊の兵は23名、稲垣大隊と西畑部隊を合わせ百余名であった。
命令一下、敵包囲鉄条網へ躍り込むも十重二十重鉄条網に阻まれ敵の集中砲火、弾丸は尽き銃剣突撃、六敵前凹地に艤装されたトーチカに気付かず軍刀を振りかぶり進撃する中隊長鶴田大尉胸部に二発の貫通銃創を受け軍刀を杖に二歩三歩壮烈なる最期だった。

敵の射撃激しくトーチカに近づけない為遠く迂回しトーチカの死角に接近し手榴弾を投げ込み二名殺傷、中隊長の恨みを晴らしている。
脱出に成功したのは六中隊、糟谷清・佐藤正義・稲垣便夫・知念康正・西田茂・常磐郡里・川井惣市の七名、その外各中隊合わせ数名、敵の追撃を杖を頼りに漆黒の密林へ歩を進めている。
※丹羽衛生兵長の記録では六中隊の脱出成功者は横谷・佐藤・常盤・稲垣・西田・川井・郡の七名となっており相違が見られます。
ガダルカナル Guadalcanal
ギフ高地102名の脱出突撃で成功した七名はヒル27(日本軍呼称:丸山)の南を迂回したと思われます。


1月23日(川井氏の著書は24日)敵トーチカより分捕った肉と大豆の缶詰を七名で分け合い互いに姿を見渡すと、全身泥まみれ軍衣はボロボロに裂け地下足袋は底を抜け餓鬼そのものである。
午前九時アウステン山と我稲垣大隊予備陣地を結ぶ唯一の連絡路は敵に占拠され止むを得ず遠回りの山奥を迂回山麓まで降りたところ予備隊陣地に迫撃砲・重砲の一斉射撃が開始された。
予備隊には各中隊の戦病傷者を治療する天幕があり大隊副官小滝中尉指揮の下一個小隊軍医及衛生兵が守備をしていた。

米兵が予備隊陣地に雪崩込み両軍の銃撃戦が聴こえて来る。援軍無く一個小隊と軍医・衛生兵・戦傷痍患者、圧倒的火力の較差に勝ち目は無く玉砕も時間の問題と思われた。
密林に闇が訪れ戦場は嘘のような静寂に包まれ七名肩を寄せ合い大木の下で一夜を過ごすも敵の追跡が気になり、脱出の戦闘が脳裏に浮かび中々寝付けずに居る。



川井兵長は23日早朝より予備隊が撤退を開始していたことは知るべくも無く予備隊玉砕の心配をされています。
2月7日最期の駆逐艦乗艦地カミンボまで残すところ約15日、日本軍の第一線は903高地から勇川河口の線まで後退しており苦難の道のりを歩むこととなります。
↓ビザレ教会がカミンボ
ガダルカナル Guadalcanal


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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