- ジュセリーノの予言/テレビ東京「史上最強の預言者ジュセリーノ 未来を変える5つの警告」製作班
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アジアにマグニチュード9.1の大地震が本当に起こるのか?
地震大国といわれるほど、地震の多い日本。
これまでにも'数々の地震が大きな被害をもたらしてきた。
1923(大正は)年9月1日に起きた関東大震災は'相模湾沖を震源とするマグニチュード7・9の大きなものだった。
地震発生がちょうどお昼時に重なったこともあり、多くの火災が発生した。
地震による仝半壊およそ25万戸に加え、火事のために20万戸以上の家屋が焼失したともいわれている。
犠牲者の数は1 0万5000人、避難した人も200万人近くに及んだ。
1995年1月17日の「阪神・淡路大震災」は'淡路島が震源で'マグニチュード7.3.震度7を記録した地域もあり、とくに神戸市は交通網や電気・ガス・水道などのライフラインが寸断されへ市街地が壊滅状態に陥っている。
死者6434人は'日本での戦後最悪の地震災害となった。
2004年10月23日の「新潟県中越地震」も'われわれの記憶に新しいだろう。
マグニチュード6・8で'震度7が記録され'多くの被災者を出して`いる。
さらに2007年7月1 6日の「新潟県中越沖地震」もマグニチュード6・8が観測された。
こうした経験から'私たちは地震に関して敏感になっている。
これまでにも東海大地震や関東直下型の大地震が近々起こる可能性があるとされへさまざまな情報が流れている。
いつ起きても不思議はないだろう。
だが'ジュセリーノの警告する大地震はうはたして起こるのだろうか?
キーワードは「マグニチュード9・1」、「30メートルの津波」「被害者100万人以上」。
これほどの大地震が起こる可能性について、専門家に意見を求めてみた。
まず「マグニチュード9・1」という地震の規模について。
マグニチュードとは地震の発するエネルギーをあらわしており、この数字が8から9になると、その衝撃は32倍になる。
地震学の権威、琉球大学の木村政昭名誉教授は、「観測史上最大の1960年5月に起きたチリ地震は'マグニチュード9・5でした。
ですから(マグニチュード9・1の地震が)来る可能性は'地球上には十分あります」と指摘する。
このチリ地震では'巨大な津波を引き起こし'環太平洋全域に被害が及んでいる。
1万00000キロメートル離れた日本の三陸海岸にも'わずか1日で津波が到達し143人の犠牲者を出している。
このときの津波の速度は時速750キロメートル。
ジェット機並みのスピードで太平洋を横断したのだ。
2004年1 2月の「スマトラ島沖地震」はマグニチュード9・0を観測。
その衝撃でも地球の地軸がわずかにずれたともいわれている。
また、ジュセリーノは夢の中で「30メートルを越える大きな波」を見ている。
はたしてそれほど大きな津波は'起こりうるのだろうか?
木村教授によれば'30メートル程度の津波はそれほどめずらしくないという。
ざらに、外洋の地震が原因の津波で過去最大のものは'日本で記録されているという。
1771年の「八重山地震津波」で'「明和の大津波」ともいわれており'石垣島では'海抜85メートルの高さまで届いたと記録されている。
スマトラ島沖地震の場合にも'高さ34メートルを記録した場所があった。
1896(明治29)年のマグニチュード8・5の「明治三陸地震」は我が国の観測史上最大で、三陸沖に到達した時点でも30メートルの高さがあった。
押し寄せた波は海岸沿いの山の中腹までそぎ落とし、死者2万人以上、家屋の流出は1万戸という甚大な被害を出している。
そして、現実に中国で発生した地震では'犠牲者が100万人に上ったと見られていると木村教授は語っている。
1556年1月23日に中国の陳西省で起きた「華県大地震」は'マグニチュード8を記録し'名前の確認された犠牲者だけで83万人、推定の死亡者は100万人に上るとされる。
ジュセリ-ノの予知した地震の条件を見れば'決してありえないこととはいえない。
だが'はたしてこれだけの大地震がアジアで起きるのだろうか?
「アジアでは内陸でも海沿いの地域でも'可能性はあります。
私は'予言自体についてコメントする立場にはありませんが'ひとつの警告として受け止めておくべきだと思います」
木村教授は'予言とは一線を引きつつも、大地震は十分起こりうると考えている。
もしも'東京に大地震が起こったら おそらく日本人は、どの国の人よりも地震濁多く経験しているのではないだろうか。
だが'これまでに国内で起きた地震は'すべてマグニチュード8・5未満だった。
ジュセリーノが予言するマグニチュード9・1という地震は'かつて経験したことがない。
ジュセリーノの予言では'日本で起きるとすれば東海地方が挙げられているが'東京も被害をまぬがれないという.
それでは、日本最大の人口密集地・東京で'大地震が発生したとしたら、そのときこの街はどうなってしまうのだろうか?
防災・危機管理ジャーナリス-の渡辺実氏は'マグニチュード9クラスの地震が東京を襲う可能性はきわめて低いと見ている。
だが'東海地震・東南海地震・南海地震などの南海トラフ(駿河湾から四国沖合までの太平洋の海底にある海溝よりも浅い-ぼみ)で発生するマグニチュード8クラスの地震や'東京直下型のマグニチュード7クラスの地震が30年以内に発生する可能性は'70パーセント以上あるという。
「地震には周期があります.
残念ながら2 1世紀前半が'太平猟側の巨大地震の再来周期に入っています」
そしてそのとき、「ライフラインは寸断されて'東京は壊滅状態になる」と予測する。
生活を支える水道管もガス管も断裂してしまい'飲み水や食事もままならない。
電線も切断されて電力が供給されず'家電も使えない。
真夏であればエアコンが使えないためにへ脱水症状を起こす人も続出しかねない。
電話回線も使えず'情報網は途切れてしまう。
ひとたび地震が発生すれば'私たちの生活は確実に長期間麻痔してしまうだろう。
だが'もっと深刻な問題が'ビルなどの倒壊だ。
渡辺氏によれば'東京はビルの倒壊を非常に招きやすい場所にあるという。
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