金田伊功「銀河旋風ブライガー」
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【このコンテンツは批評目的により、山本正之氏の楽曲「銀河旋風ブライガー」の音楽の一部引用,天才アニメーター金田伊功氏、国際映画社、メディアファクトリーの画像が含まれています。音楽・画像の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者の権利、音楽の美学を侵害した場合このページに限り、いかなる修正・削除要請にも応じますので、ご教授ください】
リズム感が卓越したアニメーション、というものがある。 例えば、歌にあわせて踊るディズニー・アニメのミッキーやドナルド。ヤクルトミルミルの粘土アニメーション。ジャクソン5デビュー時のアニメ、などなど。 巨匠アニメーター金田伊功(かなだよしのり)氏が作画したアニメのオープニングにもそれを感ずる。有名どころでは、『魔女の宅急便』
のラスト付近、キキがホウキに乗って大活躍する場面、あの原画を描いたのが金田氏だ。 下手な楽器演奏や音楽よりもリズミカル。ダンスは肉体でのリズム表現だが、アニメーション(それも1970~80年代、低予算での少ないコマ撮り=数少ない原画)でリズム感を表現できるんだから金田伊功氏は物凄いのだ。 今日は金田氏が作画担当した「銀河旋風ブライガー」のオープニング曲を取り上げてみよう。山本正之+金田伊功の共演する傑作アニメーション。8ビートのキーはGマイナーだ。
【I】イントロ1
以下の台詞が入る。 「*****」 太陽の炎の描写がいい。宮崎氏が「あの爆発が描けるということは、独自の物理学を金田氏は確立している」(大意)とのような評価をしていた(金田氏画集「金田伊功スペシャル」 )のが頷ける。リズミカルとは、重力を把握する物理学だと思う。 【I】イントロ2
台詞「即、参上」にあわせてロボット登場。カッコイイ。「即」のときに一旦ロボットが前かがみに前面に寄り(図1参照)、「参上」で胸を張る(図2参照)。ギターソロに合わせて透過光が走る。アニメーションのリズム感! 【A】
7~8小節目、Ⅳ→Ⅲ7→Ⅵmという進行に注目。 メンバーが順順に登場(図3)、金田氏特有の尻の動き(お町:声:麻上洋子)がセクシー。アイザック(声:曽我部和恭)のムチの透過光の入り方がスゴイ(図4)。 【B】
歌詞「十万光年」部分での敵メカの羽ばたき(図5)が宇宙の広さ、真空状態を上手く描く。 9小節目のブレイク=歌詞「拡がるプラズマ」部分でのユッタリとした爆光のなか、重々しく登場する敵メカ(図6)。 このメカ、ナベシーマ1号だっけ? 金田氏が当時所属していたスタジオNo. 1ではアニメータの名前を敵メカにつけるという遊びが流行っていたらしい(アニメージュで読んだ)。同僚、鍋島修氏のことだ。 【C】
歌詞「ウ、ウ」で、コインがひとつひとつ消えてゆき、歌詞「あいつは」で主人公キッド(声:塩沢兼人)にカメラが寄る(図7)。金田氏特有の苦みばしった表情。 ブライガー、敵メカの懐へ入り込み(図8:この対比感)、必殺技でアップ(図9)! キメ!! かっちょいいー。
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