憧れの武蔵屋での二杯目、またお兄さんが土瓶を片手にお酒を注いでくれます。と二杯目と合わせて、よく練られた納豆が出されますね。これが酒肴の四品目。

 カウンターの奥にいらした先客さんも、その手前の後からいらしたお客さまも二杯と四品でお会計をされました。さっと飲みで帰られる方もおいでなんですね。僕らは折角ですから、もう少しこの時間を楽しませていただきましょう。

 

 ご近所と二人、飲んでいて嬉しいのは、お互いに無理な会話がいらないこと。熊さんや親分と酌み交わしてるときにも感じるのですが、一緒に飲んでいながら、お店と向き合うことができるのが嬉しいのですね。お話好きな友人と近況報告などをしあいながら飲むのも、それはそれで楽しいのですが、どうしてもそうするとお酒やお料理、あるいはお店の雰囲気を味わうことに気が注げないんですね。ご近所の場合、それがないのがなんとも有難いです。

 さて、そうして飲んでおりますと、壁に掛けられた漢詩が気にかかる。一献一献又一献、守三杯限とあることから、武蔵屋さんを読んだ詩なのでしょうが、読み方がわからない。教養のある方がうらやましく思えますね。


 そうそう、こちらのお店の大切なルールをご紹介していませんでした。

 こちらで飲めるお酒は三杯まで。これはどれだけ通い詰めた方でも、初めての方でも同じ、武蔵屋のルールなのです。このルールの故に、こちらは野毛の三杯屋とも通称されているのです。


 さてでは、最後の三杯目をいただくとしましょうか。

 お酒のおかわりをお願いしますと、なんとお婆さんが土瓶を持ってわざわざ入口近くの僕らのところまで出てきてくれます。これは嬉しかったですねぇ。しかも「お寒くなりましたね」と優しく一声かけてくれて、左手を器用に使って土瓶からお酒を注いでくれます。すると「どうぞ一口きいてください」と…最初何かなと思いましたが、一口どうぞということだと気付きまして、表面張力が効いたグラスから一口。するとその減った分をさらにやかんから注ぎたしてくれます。この心配りの温かさには二人でしびれました。寒い雨の中を歩き回った一日の疲れが、一瞬でどこかに吹き飛んでしまったようです。


 三杯めの酒肴にはおしんこの盛り合わせが出されます。大根、キュウリ、紅ショウガに瓜に菜っ葉と、五種類のおしんこが小皿にたっぷり。これまでひとしきりでいただいてきた、三杯五品のフルコースで2200円のお会計となるそうですが、この時間を味わえる席料も含めればなんともお得なお値段ではありませんか。

 最初は歴史の重みに圧倒された僕らも、お店の方の醸し出す雰囲気に触れ、またお酒が進むほどにリラックス。家飲み感がたまりませんねぇ。やはり気になるあの漢詩を指差すと、お姉さんが「灰皿ですか?」と一言。いえいえ、あの漢詩の読み方がわからなくて…という僕の言葉に、お婆さんが朗々と詩を読み下してくれます。なんとも耳に心地よい響き、遠く横浜まで来た甲斐がありますねえ。


 いつまでもこの雰囲気に浸っていたいけど、もう店内は満席状態。先ほども覗いて諦めた方がおいででした。もしかすると、僕らのように遠くからの方もいるかもしれません。なるべくたくさんの人に、この空間を共有いただきたいですものね、残ったお酒をゆっくりあおって、さて、お勘定をお願いしましょうか。


 二人分、4400円に大瓶代で五千円ちょっとのお会計。
 去り際お婆さんの「なるべくまっすぐお帰りくださいね」という言葉に送られて、引き戸をガラリ。外にぱらつく雨の寒さも、あまり気にならないのは、燗酒で温まったからなのか、心がほっと温かくなったからなのか。
 路地に出て振り返ると、そこにはやわらかな灯りのもれるしもたや。またいつか、時間をつくってお邪魔したいと思います。素敵な時間をありがとうございました。



 武蔵屋 17:00~20:00 火・水・金のみ営業 不定期長期休業あり



※ ご許可をいただいて何枚か写真を撮らせていただきましたが、「個人の趣味としてお使いください」とのことでしたので、前回・今回と文章だけの記事といたしました。写真がないといつにも増して、長いばかりの文章の稚拙さが浮き彫りとなります。皆様には駄文にいつもお付き合いくださり、ありがとうございます。改めて御礼申し上げます。

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                                   11月17日 三軒目

 車橋をあとに、一路目指すは野毛。傾いたアパートや雑居ビルなど、通り傍の歴史的建造物を眺めながらだと、雨の散歩道も乙なもんですなあ。しかし、霜月も半ばになれば、冷たい雨はよく冷えます。

 日ノ出町の駅前を右折すれば、目的地はすぐそこに。野毛の路地裏にひっそりとたたずむ一軒のしもたや、ここが本日の目的地、野毛の名物酒場 武蔵屋さんです。


 時刻は開店時間ちょうどの五時。以前、野毛山動物園などを散歩していた時に、偶然見つけて場所だけは知っていましたが、野毛には来ていても昼間だったり、あるいは逆に夜遅くだったりして、この時間に訪れたことはありませんでした。

 こちらは、営業時間が午後五時から午後八時までの三時間。営業日も火・水・金の週三日と、ただでさえ訪問難易度が高いのに加え、夏場と冬場は長期のお休みに入ってしまうという、昼間千葉にいる人間にとっては幻の酒場と言ってもいい位の、僕にとってのあこがれのお店なのでした。

 たまたまこのひと月ほど前、浜田さんと宇ち入りした際に、「武蔵屋再開したみたいですよ~」というお話をいただいたもので、ご近所と二人、いつかは…という思いを新たにしていました。そして今日、ついに訪問の機会が訪れたというわけです。


丁稚飲酒帳-温かな灯  しかし、見るからに一軒家ですねぇ。のれんはおろか、看板すらない、これでお店と気付けという方が無理でしょう。向かう途中も開いていてほしいと半ば祈るような気持ちでたどり着いた先に、灯りが見えて正直ほっとしました。たどり着いた感慨にひたる間にも、後ろからやっぱりこちらにいらしたようなお客様が見えます、さっそくお邪魔しましょうか。

 引き戸をガラリと開けると、すでに店内は六分の入り。お店の構造としては、左手に四人掛けのテーブル席が二つ。右手には厨房の前に六人掛けのカウンター。さらに奥の座敷では、すでに六人ほどの小宴席と、お二人連れが杯を交わしています。カウンターにも奥から三人のお客様が座っておいでで、僕らは手前側に揃って腰かけることができました。


 カウンター向こうの厨房には、こちらの経営者であられる姉妹のお婆さんに、調理補助のお姉さん、さらには若い男女の五人の方がおいでです。取り仕切りは若い男性の方が中心にされているようで、「お酒にしますか、麦酒にしますか?」と声をかけてくれます。もちろんお酒を味わいに来たのですが、なるべくこの機会を長い時間味わいたいな…その想いが、反射的に「ビールをください、小ビンで」と二つ返事を返してしまいます。

 ほどなく、突き出しの塩豆と大ビンが出てきました…うーん、滑舌悪いな、わし(^^; まあ、その分、ゆっくりできるということでしょう。ご近所と二人、お互いのビアタンにビールを注ぎあって、念願の今日に乾杯。


 店内には高名な文筆家たちの作品や、英字新聞に武蔵屋が紹介された記事などが飾られています。また、カウンターと厨房との仕切りの上には、先代のお父さんの姿なのかな、土瓶を片手に指を一本立てたのと、三本立てた陶製の人形がユーモラスに呑み助達を見守っています。

 突き出しに出していただいた塩豆をつまみつつ、いただくビールのうまいこと。さて、ビールを半分ほどいただいたところで、いよいよお酒をお願いしましょう。

 まず、お姉さんが酒肴を並べてくれます。おからに玉ネギの酢漬けが並んだところで、お父さん人形の姿そのままに、カウンターの上の土瓶を取って、お兄さんがグラスに並々と燗酒を注いでくれます。表面張力ギリギリの見切りはさすが、うーむ、お若いのに見事な注ぎっぷりでらっしゃる。

 燗を口から迎えに行きますてぇと、しみじみとうまい。冷えた体が腹の中から温まりますねぇ…今日の晩秋の雨がかえってよかったかもしれません。おからも干し海老が入っているのですが、その嫌味がなく僕でも食べられます。さっぱりとした玉ネギもまたいいですねぇ。ご近所と二人、ポツリポツリと会話を交わしたり、後に入ってこられた方がお婆さんとお話をされるのに耳を傾けたりしていると、なんともくつろいだいい気持ちになってきます。表から見たつくりのそのままなんでしょうか、お店で飲んでいるという感じがせずに、家でゆったりやっているような気分になるから不思議です。


 酒肴二品を半分ほど平らげたところで、三品目となります鱈どうふが出てきます。今日二回目の湯豆腐ですが、こちらはいわゆる鱈チリの様相。鱈の出汁のたっぷりと出たスープに、半丁分の豆腐がたゆたっています。これまた温まる一品ですねぇ。


 一杯目をゆっくりと飲みほして、さて二杯目をいただくところで、続きは後日にしましょうか。

 ということで、後半に続きます。

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                                     11月17日二軒目
丁稚飲酒帳-車橋  みのかんをあとに京急神奈川駅の前を抜けて、横浜駅西口へ。

 ん~、まだちょいと時間がはやいですなぁ。とりあえずはヨドバシカメラで時間でもつぶして…さて、時刻は頃合4時ちょい前、一路根岸線で石川町の駅を目指します。駅に降りて、高速道路沿いを歩くこと10分、向こうから女子高生がたくさん歩いてきますねぇ…、あ、ちょうど下校時刻か。すいません、おじさんはもうスィッチが入ってまして(^-^;


 さてさて、やってきたのは車橋の交差点。大通りの向こうを見やると、お、店員さんが入り口の前にビニールシートを貼ってますね。そうですね、今日は風も冷たいから。さて、時計を見ると時刻はぴったり午後4時、開店時刻になりましたよと、信号が変わるとともにお店にダッシュ。まだ半開きのシャッターを前に気持ちははやります。出てきた先ほどの店員さんに、「いいですか?」とお尋ねすると、「すぐ開けますから、もう少しまってください」と表の灯をつけて、半開きのシャッターを開けてくれます。なるほどシャッターの中柱は入り口左手の溝に納まるって寸法ですか。「どうぞ」のご案内で一番のお客になりました。




 さてさて、何をいただきましょうか、先ほどの特濃チューハイで温まった身体も、一時間のインターバルですっかりクールダウン。ここはやっぱり熱燗かしらと思いながら、千円札を握り締めてカウンターに行く何歩かのうちに、やっぱり車橋に来たらと考えが変わります。お願いしたのは、「ホッピーの白」。はい、わかりましたとお兄さん、カウンター下の冷蔵庫から凍りつくほどに冷えたジョッキを取り出し、そこにやっぱり冷たい焼酎を。さらにはこれまた冷えたホッピー瓶を差し出して、これぞ理想的な三冷ホッピーセット360円でございます。

丁稚飲酒帳-チンカチンカのジョッキ 丁稚飲酒帳-チンカチンカのボトル
丁稚飲酒帳-チンカピーホツ完成  さてさて、なぎら氏調にチンカチンカに冷えたジョッキにホッピーを注ぐてぇと、泡も凍らんばかりの見事なピーホツの出来上がりです。これをゴクゴクッと行きますと、冷えた身体もなんのその、やっぱりホッピーはうまいねぇ。


 あての方は、車橋といいますとあたし的にはまずはお刺身となるわけです。それもお肉の刺身が好きですね。牛刺し、馬刺しとある中で、今日は塩ユッケにしてみましょう。450円を握りしめ、カウンターでお兄さんにお願いします。


丁稚飲酒帳-塩ユッケ  机に手をかけてホッピーをあおりながら、店内の様子を眺めていると、入口裏手の壁には名刺が一面に貼り付けてあります。いろいろな会社や、車橋のお客さん共通の名刺がある中に、知り合いの方の名刺もあったりして…と、やって参りました桜色の小山が。まずは一口、そのままでいただきますと、塩だれに引き出されたお肉の甘味がたまらんですなぁ。続いてはうずらの卵を絡めますと、卵のまろやかさが加わって、これまたホッピーの加速剤。最後にレモンを絞りますと、酸味で塩気がさらに増して、なんともうまかぁ~。

 こうして段階を踏んで食べていくと、牛刺しはお肉自体の美味しさ、甘味を味わえて、かたや塩ユッケは調味の妙を楽しめると、味わいが違うんですねぇ。今度、二つ並べて食べてみたいわぁ。



丁稚飲酒帳-高級店で味わうような  さてさて、焼きものも行きましょう。一本100円から焼きものがずらり並ぶ中で、やっぱり牛ロース串でしょう。

 これまた大好きメニューでございまして、外は焼き目カリッと香ばしく焼きあげられていながら、中はレアに近いジューシィな焼きあがりが絶妙なんですよね。行ったことはないけど、高級ステーキ店で出されるステーキって、こんなじゃないかなぁと思うのですよ。これが一串150円で食べられるのは、横浜まで来る甲斐があろうというものです。ごはんに合わせたら、さぞや進むだろうなぁ。


丁稚飲酒帳-トロッとろレバー  おっと、もつ肉店に来ていながらもつをいただいていませんよ。最後にレバの味噌ダレ焼きをいただきましょう。ん~、実は車橋にお邪魔するのも二年近くご無沙汰でございまして、記憶があやふやなんですが、味噌ダレって昔あったっけかしら?どういう味噌だれなのか、興味もありましてお願いしてみます。

 焼きあがってきたのは、なんともボリューム感のある塊レバー。串を持ち上げるとずしっと重い、なんとも嬉しい重さです。さてさて味噌ダレはといいますと、一言うまい!甘味のあとに味噌の塩気がやってきて、口の中が甘辛の幸せに満たされる感じ。スパイシーなのはニンニクの風味が効いているのかな?秋元さんでいただく味噌ダレに近い感じでしょうかね。これにレバーのとろける風合いが、なんともマッチするのですよ。いやぁ、最後にこれもいただいてよかったなぁ。


 さて、30分のつもりが40分一本勝負になりましたが、そろそろ目的のお店が開く時間ですよ。残ったピーホツを空けて、いよいよ出発です。ご馳走様でした… それにつけても刺身も焼きも、なんとも高いレベル。肉質がいいのに加えて、調理の腕も立つのが嬉しいところ。近所にほしいなぁ、車橋もつ肉店。また、お邪魔しますね。


 車橋もつ肉店 16:00~ 水曜定休




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                                        11月17日(火)一軒目
 雨の横浜。

丁稚飲酒帳-熊野神社の狛犬  降り立ったのは東神奈川駅。目指す酒場は、第一京浜のすぐ近く。最寄は京急神奈川、仲木戸、またJRならば東神奈川と、いずれの駅からも歩いて10分程の住宅街の中にあります。今日は東神奈川駅からのんびり歩いてうかがうとしましょう。行く道すがらには、大きな狛犬の鎮座する神社や広い境内に銀杏の高木のそびえるお寺など、このあたりは古い寺社仏閣が多いのですね。散歩して初めて気づく、歴史の重み。


 さて、滝の川にかかる土橋を渡れば、向こうには今日も昼からのれんがはためいています、ここが今日の昼食会場、市民酒場みのかんさんでございます。



丁稚飲酒帳-雨の市民酒場  築何十年という佇まいは思わず見ほれてしまうほど、みのかんと染め抜かれた紺地の暖簾は、時の重みか、下半分は向こう側がうっすらと透けて見えるほど。さらに中に一歩踏み入れば、まさに本物の昭和の空間が、当時のままに残っています。銚子屋にも通じるこのゆるい時間の流れは、ここだけ時が止まっているかのよう。

 傘の雫を払って、こんにちはとお邪魔すると、今日も「いらっしゃいまし」と塩辛声のご亭主の声が出迎えてくれます。なんとも、背筋が伸びますなぁ。


 
 冷たい小糠雨に打たれて、少し寒さを感じる今日は思わず熱燗と叫んでしまいそうですが、まずはチューハイから行きましょう。この酒場は寒いときも熱燗でなくていいんです、チューハイがいいんです。丁稚飲酒帳-9割酎ハイ何故って…ほら見てくださいな、グラスには氷も入っていますが、実に八割の焼酎。これを味わえばどんなに寒くても、飲み進めるほどに温まろうて寸法です。

 

 さらにお通しにはコンニャクとがんもどき。時にはジャガイモがあたったりもするのですが、今日の二品だってボリューム満点。特濃チューハイをやっつける前に、胃にものを入れて悪酔いしないようにというご配慮でしょう。これがまた良く出汁を含んでおりまして、卓上の辛子をつけて食べるとうまいんだぁ。ちなみにこの辛子も特辛でございまして、この日もよく泣きました(^^;。しかもこのお通し、なんと無料、本当に頭が下がります。

 さてさて、折角の横浜お邪魔、今日はできるだけ廻りたいと思ってますから、スタートは軽めにね。短冊をざっと見回すと、お、今日はありましたよ、親分おすすめの煮込みがありました。それと焼酎で温まってくるとはいえ、やはり寒いですから、湯豆腐をお願いしましょう。


 厨房の小窓にお母さんが顔を出されたタイミングをはかり、「すいません、煮込みと湯豆腐、お願いします」とオーダーを入れておいて、さてチューハイを味わいながら待つとしましょうか。

 カウンターにはサラリーマンのお父さんが、午後のアイドルタイムを一人ゆっくり過ごしています。奥の四人掛けはご近所の寄り合いでしょうか、叔父様方が三人で「誰それさんは最近どうだ」…なんて話をされています。そのうちには、お話しが盛り上がったようでもう一人の方に、お電話されてますね。「いま、せんべろなんだけどな、すぐ来いよ」…なんて、みのかんさん、土地の方からも「せんべろ」って呼ばれているんですねぇ。

丁稚飲酒帳-煮込み300円  せんべろ、もちろん千円でベロベロになれるお店のことですが、こちらの創語者はやはり中島らもさんですかね?名著「せんべろ探偵が行く」以前から、この言葉はあったのかしら…なんて思いを馳せておりますと、揃って出てまいりました、煮込みに湯豆腐。

 みのかんさんの煮込みは、いわゆるどて煮に近い八丁味噌の甘辛いタイプ。お鉢の中には、分厚く着られたシロやフワがたっぷりと、しかもこれが固さなんて感じないふわふわの食感なんです。噛み締めると味噌の甘味ともつの旨味が、口の中にじゅわー。これで300円ですから、売り切れ必至なのもよくわかります。

 さらには湯豆腐も豆腐がたっぷり一丁分、出汁醤油掛けまわされて、その上に花鰹が踊っています。このフルフルの食感もいいですねぇ、温まります。



丁稚飲酒帳-湯どうふ180円!  と、まだお若いカップルさんがご登場、こちらもおなじみさんのようで、いつものような感じでお父さんとオーダーのやり取りをされています。お兄さんの方はみのかんで一番お安いハイボール、そう特濃チューハイは280円なんですが、ウィスキーハイボールは200円という価格破壊。作り方を見ていますと、ショットグラスに並々注ぎいれたウィスキーを炭酸で割ってくれるのですが、これまた十二分に濃い。さらにはダブル(340円)ってあるんですが、あれ頼んだらどうなっちゃうんだろ(^^; 

 お姉さんの方はウーロンハイですが、こちらはビアタンに入れた焼酎をグラスに注ぎいれる前にお父さん、「全部じゃ多いから、半分ずつにしますね」とビアタンの半分ほどを注いで、残りはそのままお持ちになります。なるほど、半分ずつでオーダーすれば通常の…それでも濃い目のチューハイになるかぁ。お父さんの細やかな心配りを見るにつけ、いいなぁ、そんな注文の仕方が出来るくらいに馴染みになりたいなぁ…と思います。若干傾いた格子戸の曇りガラス越しに、表の光が漏れ射す様子がまたなんともまったりでいいですねぇ。


丁稚飲酒帳-格子戸の向こうの光  さて、ゆっくりと飲み干したところで、このあたりで腰を上げるとしましょう。

 お会計をお願いしますと、チューハイ二杯に二品いただいて、「1060円です」とお父さん。思わず、「本当にすいませんでした」と、心から頭を下げてしまいました。

 焼酎に酔い、さらに雰囲気にも酔って、もうかなり気持ちいいんですよ。それなのにお会計千円ちょっと、さらには先ほどのカップルさんへの接客だけでなく、僕らのような日の浅いお客にも丁寧な凛とした接客をしていただいて。ただ安いだけの居酒屋は数あれど、質の高い酒場をさらにお安い値段で味わえる、まさにセンベロ酒場の鑑ですね。だからこそ、雰囲気を壊すような飲み方はできなくなる…そういう好循環が果たして今の酒場環境にどれだけあるのか。
丁稚飲酒帳-土橋に雨がふりしきる 確かに安い居酒屋は増えました。大きな駅前に行けば一品300円均一とかの大箱系低価格居酒屋をよく見かけるようになりました。でもどうにもそういうお店には入る気がしないのですね。そこには、お父さんのような人の顔がない。また、お客の側もお金を払っているのだからと、お客様になりたがる…そうじゃない、酒場はやっぱりお店とお客と両方でつくるものでしょう。お金を払っているのだからとお客が居丈高になる道理もないし、自分の店だからとお店が押し付けるものでもない。お互いがほっこり共存できる関係をつくりたいものです…なんて、へべれけてるあたしが言えた義理じゃないんですが。


 表に出ると粉糠雨はだいぶ小降りになりました。これなら傘もいらないかな。

 また、近くによりましたら寄らせていただきます。どうぞ、お父さん、お母さんお元気に続けてください。ごちそうさまでした。


市民酒場みのかん 10:00~20:00  日曜定休



浄妙寺をあとに、とく彦の休憩中の看板前で縷々涙し(笑)、八幡宮を抜けて北鎌倉へ。
鎌倉学園の学園祭を横目に、東慶寺の花菖蒲を愛でると時間はもう午後四時。
まだまだ日は中天に高くありますが、鎌倉を後にしましょう。気づけば濱の飲み友、星一徹さんから…もといiiさんから留守電が入っています。希望の幟

待ち合わせ場所を確認し、大船駅から根岸線に乗り換えて、一路石川町へ。

改札前でがっちり握手を交わし、高速沿いに車橋方面を目指します。


まずは今日の先輩との出会い話からご報告、いや、驚きましたよと。見た目には単なるビル街にしか見えない対岸を指差しながら、そちこちに居酒屋が隠れていると教えてくれるiiさん。さすがは横浜中の酒場を知る男。
と歩くこと15分ほどで目指す車橋に到着です。橋の手前から向こうを見て、「よかったね、ホッピーの幟が出てるよ」と今日は営業していたようです。嬉しいなぁ。




車橋もつ肉店 目指すお店は中村川の辺、雑居ビルの一階にひっそりとありました。ここが最近横浜方面で注目の車橋もつ肉店ですかぁ。
お土産待ちのお二方の脇から入店すると、店内は八人位で囲めるテーブルが四脚、両壁沿いにはカウンターがありますが、土曜日の五時過ぎから八分の入り。人気のほどがうかがえます。
四方の壁には、短冊がこれまたぎっしり。一番目を引いたのは入り口右手のごはんもののコーナー(笑)。もつ丼、焼き鳥丼、ん~これはいいお店に違いない(^-^)。


いす100円(笑) そして、これが車橋名物いす100円ですね~。こちらは立ち飲みなんですが、高齢者、女性優先で100円でいすをレンタルできるんですね~。当然、我々はスタンディングですが。
キャッシュオンのこちら、まずは一人千円ずつを出し合って、iiさんが奥のカウンターに飲み物を注文に行ってくれます。
持って帰ってきたのは、キンキンに凍ったジョッキとホッピー、見事な三冷のホッピーセットでございます。ホッピーをジョッキに逆さに投入、あっという間に暑い夏の恋人の出来上がりです。軽くジョッキを合わせて乾杯!ゴクゴクゴクと乾いた喉にしみ込むホッピー、ぷは~暑かっただけにこれは旨い!そして回る(笑)。


キンキンジョッキホッピーでのどを潤し、お話しようかなと思ったところ、隣のテーブルからiiさんにご挨拶。こちらの常連さん仲間で、皆さん胸に同じ缶バッチをつけています。見れば、iiさんのTシャツにも車橋死ね死ね団のバッチがひっそりと。
このお店のアットホームさがうかがえますね。


塩ユッケ と出て来たのは、これは食ベネバの娘と心に決めていた塩ユッケ。一口食べれば、これは近所のオアシスになりまんがな~、iiさんが最近毎週土曜はこちらにいるのもうなづける美味しさ。

新鮮な肉の旨味と塩だれの辛味が口の中で渾然一体となって広がります。
ごはんのおかずにも合いそうなやや強めの塩味が、またまたホッピー増進剤。これで450円は、納得以上のお値打ち価格だなぁ。
牛刺しもうまいんだよとiiさん、それもいいなぁと思いつつ、串焼きのオーダーを考えます。


ここで、先ほどの一団がお会計、ママさんとのやり取りも丁々発止だなぁ。死ね死ね団の皆さんが去られたあと、改めて店内をぐるり見回してみると、ご近所のご老体とおぼしき方が結構多い。
後ろに座ったおじいが、小学生位のお子様二人にもつを食べさせているのも、ほのぼのしていいですがな~。


さて、ホッピーの一杯目が空いたところで、おかわりと一緒に焼き物のオーダーをと、今度は僕がお使いにいってきまーす。カウンターでテッポウとレバをタレで、砂肝を塩でお願いして、お札と引き換えに新しいホッピーセットをいただきます。一杯一杯冷えきったグラスで供されるんだ、これはうまいはずですよ。
焼き物を待つ間、前日にあったcさんの結婚式話を、楽しくiiさんが語ってくれます。飲み仲間、宇ち中さんが式前日に飲みすぎて乗り越したとか、ええ、確かにあたしも前日飲みすぎて印旛日本医大まで行ってきましたともさ(苦笑)。よく奥さん送り出してくれましたねぇ…なんて笑い合い、二次会までの間に富士屋本店に身なりの整った紳士がずらり並んだ話なんてのも面白いじゃないですか。飲み友達は嬉しいものですね。


レバタレ

いよいよ焼き物があがってきましたよ。まずはレバ、一口食べると表面はカリッと、しかし中はネットリと、旨味が舌に絡まります。さらに旨味を引き立てる濃厚なタレとの相性が抜群。
思わず叫んでいました…「日曜のもつの味じゃないッスよ!」と。
続いての登場はテッポウタレ。これまたクニュクニュの食感が楽しいですね。添えられている辛子とニンニクみそをまぶして食べると、また味わいが変わります。辛味がタレの甘味を引き立てて、さらにもつの脂が口の中で混ざり合う…いやぁ、日曜の日が高いうちからこの味わい、至福よのう。


絶品の砂肝 奥の焼き台でご主人が一所懸命に焼かれていますが、何せ次から次へのご注文、しかも持ち帰りの方も結構多いとくれば、それこそ休む間もなし。こちらもゆったり構えでホッピーをぐびり。口の中の脂が綺麗に漱がれる感じです。そして、満を持してやって参りました、本日のお楽しみパート2砂肝ちゃん。コリッといけば、これまた素晴らしい!コリッという歯応えはそのままに、しかも固くない。そしてかみ締めるほど溢れる鳥の滋味。いや、これは車橋でサイトを引くと、どこも砂肝を推すわけですよ。



煮豚 さらに追加で頼んだ煮豚。それほど期待せずに口に運んだのですが、これが物凄い!見た目固そうなのですが、しっとりと柔らかく噛むほどに肉々しい旨味が口の中一杯に広がります。たれをつけてもいいけど、たれなしで十分いけますねぇ、そしてご飯がほしい味わいですねぇ。まさに僕の描く叉焼の理想形。次は煮豚とごはんのセットはデフォルトで(苦笑)。


気づけば三杯目のホッピーが空に。最後の一杯と、地獄とーふをご注文…からい、辛~い。腫れてたらこ唇になるほど。辛味を一気にホッピーで流し込み、お勘定です。たっぷり飲み食いして、一人2枚ちょいとは恐れ入谷の車橋。都橋の夜景


夜はご実家に駆けつけねばならないというのに、お付き合いいただいたiiさん、ありがとうございます。感謝を述べて日ノ出町駅に向かう道すがら、引き寄せられるように足はピンク街を越えて野毛の町並みに…。気づけばトモでまぐろ丼をかき込んでいたというこの事実。
ごはん食いの執念、恐るべし(^-^;。



朝の行列から晩餐のマグロ丼まで、一日たっぷりと楽しませていただきました。
また来るよ、鎌倉、横浜。その節は皆様またお付き合いのほどを。

ということで、あとは聞かないで(笑)。
いや、聞かれてもわからないの(爆)。


昧珍をあとに既にしてグロッキーな状態、
かすかに声が聞こえる、声が…「やっぱり締めはバァでしょう!」。
まだまだ元気なiiさんでした。ramp


舶来酒場らんぷというお店に入りました。入ったことの記憶はあります。
カウンターが重厚で、ずらりと並んだお酒のビンが壮観だった記憶もある。
叔父貴と二人で、「ハルナに似てるなぁ」という話をしたのも記憶にある。
だが、そこまでだ!←いばるなよ(笑)。
時の彼方に忘られし記憶…それは戻ることはない。ただ、楽しかったこと
それだけを覚えていればいいじゃないか。また今度、しっかりしてる時に
行きたいとそう想います。what bar


で、まあ、ここで済めばいいんでしょうが、カメラを覗くと写真がもう何枚か、
ゲゲッ、ワイン注がれてるよ(笑)。どうやらここが噂の名店、ラ・ストラーダ
の様です、外部記憶媒体によりますとね(^-^;。
そしてこれが何度も目にしたゴルゴンゾーラのリゾットですか~、くう、
どんな味なんやろか~?

rosot

※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※


さて、そこで最終問題です。結果、丁稚はどうなったでしょう。
ここでおさらいをしておきましょう。丁稚はもともと関西に向けて旅立つつもり
だった。そのための時間調整のために、横浜近辺にご挨拶にでかけた。何
の因果か結構各店で強いお酒を飲んでしまった…しかもしこたま。
さあ、もうわかりましたね?

私に記憶が戻ったのは、午前一時半でした。
場所は…………上野駅を背中に浅草通りを歩いてるよ。あいや~、なぜ?
電車に乗るために解散時刻は十時半過ぎ、しかも叔父貴から12時前後に
「乗ったか?」のご連絡までいただくいたれりつくせり…うーん、上野止まり
の列車って何線だろう?途中暖を取りつつ、歩いての帰宅は午前三時。
いやあ、帰巣本能って本当に素晴らしいですね(笑)。


※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※


…大阪、それは夢また夢。
…大阪、それは遠い日の追憶。
…大阪、それはめくるめく幻の都。
でも、でも、僕にはまだ切符があるんだ…明日リベンジじゃあ~!
家につく頃にはすっかり酔いも醒め、一人叫ぶ男が一人。

                           ~大阪前夜横浜帰還記 了syao


追記 ii様、頂戴いたしましたお心づくしのシウマイ。目的地は違えど、

    美味しくいただきました。ご馳走様でした。

    今回もお世話になった皆様に感謝。また飲みましょう。

さて、走り出したら止まらないぜ…♪

土地柄よろしくTHE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIALな気分で勢いに

乗る我々、電車に乗って野毛界隈に繰り出しますかとの話もありましたが、いざや横浜

駅前、そういえばとiiさんが思い出したように、「○黒屋さん、狸小路は行ったことありま

すか?」。狸小路と言えば、一軒しかないんじゃないの、叔父貴、あの店ですよ、大丈夫?

…と三河屋さんでも食べてたから、うまいものは大丈夫か。
予想通りに「豚の昧珍」本店側に殴りこみ。match

入って右手のL字の短辺側に四人揃って腰掛けます。


ここはやはり、やかんをお願いします!…あーあ、言っちゃったよ、身の程知らずにも。
思えばこれが……あー、ここもポイントだから(以下略)。yakan
さて、出てきましたよ、お約束の小ぶりのグラスが。まあ、宇ち多の梅割りグラスだと
思ってちょうだい。そこに金属製のアラビアを思わせる銀のヤカンから、摺りきり一杯に
注がれる魔法の液体、宝マイルド!これが、ここのあてにあうのよね。当然、弱いあたし
はカウンターに置かれた梅シロップをがん入れ。ただし、ここのはあまり甘くない。大量
に入れても色づく位なんですよね。舌がバカになってるかしら?


rappa


あては当然、辣白でしょう。白菜の甘酢漬け、これが口の中をサッパリさせてくれる、
最上の箸休め。そして、メインは僕はやはり尻尾ですが、先輩はタンをセレクト。
タンは二回目か、u先生とお邪魔した時に一度いただいたけど、記憶が薄いなあ。
で、出てくる尻尾。んー、ゼラチンの塊ですな。加えて中央部には肉々した部分もあっ
て、二つの味わいが楽しめます。変わらずうまい。そして、タンを食べてみましょうか、
一口食べてみて「あっ!」と心の中で、幹事の横浜組お二人に平伏している自分が
いました。なんて美味しいんでしょう。

これもまたゼラチンの旨味なのかしら、繊維が一本一本まで柔らかく処理されて、
一口かみ締めるごとに染み出る旨味。その食感は、コンビーフ?いやさテリーヌに
近いんじゃない?というくらいの柔らかさ。こんな味わいがあったとは、いい勉強に
なりました。sippo tang


JRでの移動は保土ヶ谷。これまた駅階段下りてすぐのアーケードに入ると、三河屋さん
の屋号が見えます。中には中央にUの字のカウンター、その左右にテーブル席が配され
ています。我々は右手一番奥に案内されて、ふっと振り向くと対角線上、左手手前に
焼き台があるんですね。カウンターの中じゃないんだ…煙の関係かな?


masu nikomi


と、ここではiiさん絶賛の、樽酒をキューっと一杯…ぷはぁ、うまぁ、あったまる~とじたばた
してしまいました。そして、すぐに出てくる煮込みちゃん。やや小ぶりながら、この味わいは
すごい!甘みの強い味噌味が、樽酒の加速剤です。ガンガン飲めちゃいます。
岸田屋の味に近いかなぁとつぶやけば、先輩から「これをもう少し濃くすると、鳥佳の味に
なるんだよ」とご指摘。なるほど、旨いわけだ。totio

更には品書きの栃尾揚げに喜ぶ我々。これは行くでしょう~。んー、フカフカのこの厚みが
なんとも、油と豆の旨味の象徴ですね。これまた日本酒に絶好!ハオツーでんがな!

そしていよいよ、満を持して登場するは、焼き物、カシラとシロをいただきました。大きさは
やや小ぶりですが、一口口にして世界が変わります。うま~、なんやねんこの染み出る
肉汁は!しばし感動の余韻に打ち震える我々…そして………「これはいかんでしょう!
全種類いかないといかんでしょう!!!」固い決意を秘めた先輩の一言でした。

そう、我々も同じ気持ちです。そして、予想通りにうまいのオンパレード、樽酒がススムくん
でしょう!えー、ちなみに表題の回答はこのあたりにあるから、受験生の諸君はよくチェック
しておくように(笑)。motu


レバはしっとり、タンはコリコリと、ハツはジューシィにと、それぞれの素材の持ち味を引き
出すのはやはり焼きの技術でしょうか、やるな保土ヶ谷!やるな三河屋!


kobu


ちなみに翌々日、親分にこの件を話しましたところ、「ちょっと先に住んでたのに保土ヶ谷
で飲んだことない、くやしぃ~」とのお言葉を賜りました。重畳、重畳。
そういえば、チャ○ナ飯店の話を熱く交わしたような記憶があるのですが、先輩(笑)?

発起は年末の大忘年会。の前日だったかな?
18切符友でもあります親分とは以前から年明け大阪に行こうという話をしていまして、
それにシェフが来るということが判明し、かつ大忘年会で現地案内人としてゴン太さん
までお越しになるっちゅうことで、行かずばいかんでしょうという決意を固めます。
決行は1月16日(月)。


残る切符は3枚、ならば土曜(東京→大阪)、日曜は府内移動のみで現金、月曜(終了
後大阪→名古屋)、火曜(名古屋→東京)ということで、本来は金曜の晩から行くのが
あたし流ですが、あいにくこの日は会社の昔仲間飲みがございました。
うちの市内でも、そこそこいいお店として使っている「酔」というお店で一杯。
昔の仲間と片寄せあうと時間も忘れて…、昔からなんですが一次会が長いのよ、この
課は。ということで気づけば十時半まで飲んだところで解散となりました。
既に会社をやめられた方、現場に出られた方、課が移った方など、久々の仲間との飲
み会、いいものですね。


ということで、土曜の晩から関西旅行だよ~!
旅立つ列車は午後11:43東京発、さてそれまでどこで飲みましょう。
三日ほど前に横浜の知恵袋iiさんに連絡をしたところ、横浜方面案内を快諾していただ
き、黒の叔父貴と待ち合わせます。また、前日に濱のもつ界の重鎮、持田大先輩から
もご参加のよしを承り、京急新子安駅に午後五時の待ち合わせです。
この日は生憎の大雨、寒風と相まって長い距離は歩けない…ということでiiさんのご配
慮により、駅近くのお店を中心に攻めることとなりました。


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moro


まず一軒目は大衆酒蔵諸星。
大看板、大ぶりの白い暖簾、すすけた柱に高い天井、ずらり日本酒と梅酒の瓶が並ぶ
棚の黒光りが、この店が積み重ねてきた時代の重さを感じさせます。
左手の一本カウンターに四人がけが四つという店内構成。当然カウンターに腰掛けるで
しょう。このカウンターが適度の幅で、対面で話し込むにもいい具合です。
さて、注文はまずはホッピーを行くでしょう。出てきて仰天、大ジョッキですか。しかも、
焼酎の量たるはジョッキの六割を超えています。ホッピーの半量を注ぎ込んで一杯分、
これはうまそうだぁということで、年明けの再会に乾杯。「今年もよろしくお願いします」。hop


あてはiiさんのチョイスで、ポテトサラダ、しめさば、ハムかつに持田さんが一言「レバ
かつを行くでしょう~♪」。いやはや、どの品もみなうまい。しめ鯖も色味から酢がきつ
いかなと思いきや、さっぱりと美味しく食べさせます。なかでも特筆は揚げ物のレベル。
先にいただいたレバかつのふっくらしたこと、甘辛のソースとの相性も絶妙。そして、
ハムかつ、一同「ハムかつはこのくらいの厚さがないといかんでしょう~」という具合の
ほどよい厚さに口の中に広がる油と肉の旨味。これはホッピーがん飲みです。
皆、中一のお代わりをして、続いて玉子焼きをお願いします。katu

実はこのお店、あたくし二回目でございまして、以前、酒飲微醺 のブログマスター、
炭酸さんに連れてきていただいたことがありました。その時の忘れられない味が、この
玉子焼きだったのです。決して厚手ではないのですが、ふっくらとあくまでも柔らかく、
仕上げられた玉子焼きの美味。いいですね~。

tamago


さらには持田先輩がおからを見つけて、一同おから談義の華が咲きます。おからには
蛸が必須でしょう。え、蛸…?不勉強なあたしは意外だったのですが、かなりいけるよう
ですよ。ちなみにあたしの最近のスタンダードは丸好のごぼうの効いたおからです。
これまたアツアツが供されまして、叔父貴とiiさんの熱燗にも先輩のトマトハイ、あたし
のチューハイにも、またよく合います。okara

と、皆ほどよく三杯を飲み干したところで、では次に参りましょう。ごちそうさま~。


本日は午後半休の予定叶わず、二時から年休。
目指すは一路日ノ出町。
京急直通は横浜でるのに、ありがたいですね。
ということで、お約束の野毛に定刻の四時半に到着、目指すお店は福田フライの一筋斜向かい、

トモでございます。 tomo
のれんの隙間から覗くとおいでになりました、バンダナ狸氏。
今日はバンダナしてませんでしたが(笑)。
そう、今日は明日のソムリエ協会の集まりに向けてシェフ臨時上京。そして、横浜の巨匠御案内

のもと、野毛探訪の日なのでした。

席に着くや御大曰く「ここの豆乳サワーは美味いですよ」。
そう、僕も入店前にファーストオーダーはこれと決めていました。
おかあさんにお願いすると「はい、豆乳ね、ありがとう~」。
これが、世に聞くトモのありがとうですか。染み入りますね。
そして、この豆乳割が濃いこと(^-^;。
tonyu
飲み食いしながら、精力剤の話やら昨日の徳さんやら酢酸で手は溶けるは、専売公社恐るべし

やら、そんな会話を交わしつつ、とにもかくにも感動は一品一品の美味さ。多彩なサワーのバリ

エーションと濃さ。ウコンが舞い、黒酢が身を引き締める。
そして、何よりも注文、品だしのその度に添えられるおかあさんの「ありがとう」の言葉。しかも

その一言の思いが暖かいこと! ほんとうに心温まるお店です。

いっぺんにファンになりました。
再訪必至ですね。壁面のメニューの大半という宿題もありますし。
しかも、四人各自三杯飲んで、お品は六、七品オーダー。
心づくしのお店からのあじたたき揚げ、アボカドのフリッターが付いて、しめてお会計6350円だ、

参ったか…参りました(^-^。 abocado
この野毛の名店に足を運べただけで幸せなのに、まだまだこの夜の歓びは続くのでした。