久々の“ホームベーカリーで作る...”シリーズです。(笑)ホームベーカリーは毎日の様に動かしてはいましたが、お料理にと言うより“研究”に利用しておりまして(笑)、ブログの記事に出来るようなものは結局1つも焼けなんだのです。


サンフランシスコのブーダンで超旨いサワードウブレッドを食べて魅了されてから、それを自宅で再現出来ないものかとパン種まで作り試行錯誤しましたが、諦めました!所詮、気候も違えば空気中に存在するイーストの種類も違い、再現出来るはずがないことを実感しました。


私がここシアトルもしあのサワードウを再現出来たとしたら、明日からベーカリーを開き、数ヵ月後には億万長者になれるはず。再現できる確立はまさにそんなもので、殆ど皆無なのです。素直にドライイーストを使い、夕べはピザ生地を捏ねこんなものを食卓に...


ホームベーカリーで作るカルツォーネ

クッキングリッシュの会

カルツォーネの意味をGoogleって見ると、イタリア語で“ストッキング”とか“ズボン”と言う意味があるらしい。


トッピングを包んで焼いたピザが、なんで“ストッキング”なのか?“ズボン”なのか?あるいは“包む”って言う意味もあるのか?いずれにせよ、ピザが大好きな私は、カルツォーネはピザをさらに美味しく食べる食べ方だと思います。


焼きたてのピザ。口の周りにとろ~~りとろけたチーズが絡むと、アチアチアチっと大騒ぎになります。けど、それは1切れ目だけの話で、2切れ目にもなるとそのアチアチ感と言うのは味わえません。


一番美味しいところのトッピングが空気に曝されているんだから、冷めるまでにさほど時間はかからないってことです。


ところが、同じピザ生地で同じ具をオムレツ風に包み、低目の温度のオーブンで時間をかけてやいたカルツォーネの中は、通常のピザよりもアツアツで、トマトソースとモッツァレラが絡み合いまるで地獄の釜の中のようです。


そしてそのアツアツの具は、最後の一口をまで冷めずに食べれるのが、カルツォーネはピザをさらに美味しく食べる食べ方だと私が言う所以です。


イタリアンコーニッシュパスティと旦那が呼ぶカルツォーネ。元々はこれもコーニッシュパスティー同様に、手掴みで食べやすいように工夫したのが始まりではないかと思います。


作り方は至って簡単!まず生地は普通のピザと同じで、こちらのピッツァ生地 の材料をホームベーカリーにセットするだけ。生地が出来上がるまでにトマトソースとトッピングの準備をします。


うちも市販のピザソースを常備しており、旦那からリクエストがあればピザトーストを作るのに使いますが、手作りのピザにはやっぱり手作りのソースを塗りたいので、手間ですが頑張ってソースも作っています。我が家のピザソースのレシピはこちら です。


昨日はカルツォーネのフィリングに、トマトソースの他にモッツァレラチーズ、イタリアンソーセージ、それにガーリックオイスターマッシュルームを用意しました。


イタリアンソーセージと言うのは前にもブログで紹介したことがありますが、フランクフルトより少し短くもう少し太っちょの生ソーセージです。

クッキングリッシュの会

昨日はこの内1本を二人で分けました。皮を破り、中の肉だねを1cm角にちぎります。それをオリーブオイルとバターを合わせて熱したフライパンで焼きました。

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ソーセージミートが焼き上がったら、同じ油で今度はにんにくを香りが立つまで炒め、そこにオイスターマッシュルームを加え、しんなりするまで炒めました。

クッキングリッシュの会

ホームベーカリーの生地コースが終了し、二つに分けてベンチタイムを取った生地は、いよいよ22~23cmの円形に延ばしてゆきます。


初めの内は形を整えるのに私も麺棒を使いますが、イーストを含んでいるので麺棒で延ばしてもすぐまた縮んでしまうので、最近ではピザ職人を真似、手で生地を延ばすようにしています。


生地の円周を両手の親指、人差し指、中指で掴み持ち上げて時計回りに回すとと、厚みが全体に平均な綺麗な円形に延ばすことが出来ます。コツは指を動かす間隔を平均にすることと、リズムに乗って同じペースで回すことですかね...


そうして円形に延ばした生地にフィリングを詰めて行きます。丸く延ばした生地の1枚をオーブン皿に載せ、生地の反面にたっぷりのトマトソースを塗り、その上にチーズ、ソーセージミート、マッシュルームと順に載せます。

クッキングリッシュの会

のりしろにする為に具を載せなかった円周1cmに水を薄く塗り、具の載せていない生地を上からかぶせてしっかりと口を閉じます。もう1枚のカルツォーネも同様に具を包みます。


焼いている途中で口がぽっかりと開いてしまわないように、私はフォークの背でしっかりと生地を押さえつけて模様をつけました。

クッキングリッシュの会

昔イギリスでしょっちゅう通っていたイタリアンレストランでは、この上から更にトマトソースをかけて出していましたが、私はストーンベイク風にしたかったので、茶漉しに入れたコーンミールを全体にかけることにしました。


170度で予熱を済ませたオーブンで40分位じっくり焼くと、中曽根、ギャル曽根、カルツォーネのでっきあがりぃ~!

クッキングリッシュの会

今年はクリスマスツリーのない我が家で、今唯一クリスマスらしきものと言うとこのポインセチアです。ロケットのグリーンが、ポインセチアとトマトソースの赤に混じって、なんかクリスマス色の食卓になりました。


ところでこの食卓の真ん中にあるタバスコですが、これなんと350ml入りの大瓶です!ビールの小瓶真っ青のデカイタバスコをスーパーで見つけ、辛いもの大好きの旦那と私は興奮して思わず買ってしまったのです。(笑)


カルツォーネを切ると、中から一気に白い湯気が立ち上がりました。中はまじ地獄の釜の中!気をつけないと口の中にやけどをしてしまいます。

クッキングリッシュの会

旦那、私より先に食べ終わり、「スターターは終わったけど、どこにメインがあるの...?」とジョーク飛ばしました。けど旦那がこれを言う時は必ず、半ばジョークではなく、食い足りなかった時って私は知っているんです。(爆)


だから、めちゃ美味しかったので私も一人で1個食べれそうだったのですが、さっきから多すぎてまごまごしてますねん。よかったら上げますわ...と、最後の1/4程をギブアップして旦那に上げたんですよ。(なんちゅうええ嫁!涙)


なんか夕べは旨いものを食べたくせに、だからか、私にとっては物足りない夕飯でした。(笑)

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