衆院選挙投票も終わり、どうやら戦後 日本の政界史上、はじめての政権交代の誕生のようです。 これが吉となるか、凶となるかは神のみぞ知るところでしょうか? もっとも 凶になってもらっては困りますが・・・
ところで、近年 地球環境汚染がよく言われています。 地球誕生から約46億年。 人類誕生が今から約6500万年前。 文明という便利な環境と引き換えに環境汚染が急速に進行しています。
さて 唐突ですが、宇宙というのはどうしてできたのでしょう。 地球の誕生はほぼ解明されていますが、太陽系やそのもっと大きな宇宙はまだまだ解明されていません。
宇宙の誕生は"ビッグバン"によって誕生した というのがこれまでの定説です。
宇宙は非常に小さい世界から始まり、そして次第に膨張して、その過程で宇宙に存在する諸々の物質、例えば素粒子、原子核、原子、人間、惑星、太陽系、銀河などの構造が生まれて現在まで至ったという考え方がビッグバン理論(ビッグバン仮説)です。
このビッグバン理論は宇宙論の正統派理論と考えられていました。
ところが、最近は宇宙の始まりにはビッグバンより前がある という説が有力になってきました。
これまでのビッグバン理論では、宇宙の始まりは超高温・超高密度で光に満ちた「火の玉」のようなものが爆発的に膨張し、広大な宇宙ができあがったとされていました。
では、その火の玉とは何か?
ビッグバン理論では、1点に無限大のエネルギーが集中した状態ということになっています。 しかし、「無限大」は物理学で説明することができず、理論的に破たんしてしまいます。
そのため、これまで火の玉が生まれた理由は"神の仕事"として片づけられてきました。 しかし理論物理学者たちとしては、そこもきちんと解明したいわけです。
とはいえ、ビッグバンが起こったことは、ほぼ間違いないようです。 問題はなぜビッグバンが起こったのかということ。 それを説明するのが「インフレーション理論」です。
この理論は、実はビッグバンよりも前にインフレーションという膨張があった という考えです。
宇宙の始まりでは、時間も空間もエネルギーもない“無”の状態に突然、10のマイナス44乗秒と、素粒子にも満たないサイズの“宇宙構造の種”が出現したのです。
その種がなんらかのきっかけでインフレーション(急膨張)を起こし、やがて1cmを超えた時点で膨張にストップがかかり、急激に冷却された真空エネルギーは熱エネルギーに転化され、大爆発(ビッグバン)を起こした。
これがインフレーション理論の考え方なのです。
一般的に無とは何もない状態を指しますが、実は物理学的には完全な無は存在しません。 どれほど物理的にエネルギーを抜いても、そこにはわずかな『ゆらぎ(振動)』が残ります。
仮に 今ここに無の状態があるとすれば、そこには空間も時間もエネルギーもないはずです。
ところが、実際には”トンネル効果”というものによって、突然空間が現れては次の瞬間には消えてしまう といった現象が起こります。
トンネル効果:極端に薄いエネルギーの壁を、それより低いエネルギーを持った粒子が通り抜ける、ミクロの世界で起こる現象
このゆらぎの状態から突然パッと“宇宙構造の種”が出現し、インフレーションとビッグバンが起こったというわけなのです。 わかりにくですが・・・
そして、我々の宇宙はこのトンネル効果によって生まれた無数の宇宙のなかのひとつにすぎません。 これが宇宙の始まりに関する現段階での結論なのです。
「インフレーション理論」は、ビッグバン理論の様々な矛盾を解消することができるため、今や世界的に定説となりつつあるのだそうです。
これまで宇宙はひとつしかないと考えられていたので、宇宙を表現する英語はユニバースでした。 しかし、近年は宇宙そのものが無数に存在する『マルチバース(多宇宙)』という言葉が研究者のあいだで多用されているそうです。
ひとつの宇宙から小さな宇宙(子ども宇宙)が生まれ、さらにその子ども宇宙から孫宇宙、ひ孫宇宙・・・と宇宙が多重に発生していく という考えもできます。
これらマルチバースの理論は、「相対論」と「統一理論」という現代物理の基本理論が組み合わされることで導き出されたもので、単なる憶測でも妄想でもないそうです。
宇宙、まだまだよくわかっていない空間です。 しかし、宇宙から見れば、地球なんてちっぽけなもの。 そのまた地球に住む人間はもっとちっぽけなものです。
その ちっぽけなもの同士が、ちょっと意見が違うから、考え方が違うから、と些細なことでいがみあい、果ては殺し合いしているのが人間。 宇宙から見れば、愚かなものなのかもしれません。
尚、メインブログにこの前書きとして「宇宙の誕生 」があります。 こちらもご参考に・・・
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