【2013年】は夢が叶った1年。【2014年】はさらに大きな夢が叶う1年。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

【2013年】は夢が叶った1年。【2014年】はさらに大きな夢が叶う1年。


ホンジュラスリーグ準優勝2013


VS Olimpia en Tocoa.2013.4.14①


VSオリンピア。2013年8月24日(日)③


サンティ二と。2013年10月5日。


ホンジュラスライセンス!①




 【2013年】も、あと少しで終わろうとしています。※ホンジュラスはまだ「31日」です。「時差マイナス15時間」って、結構、違いますね!!


 「一体、この先どうなるのか…?」 全く先が見えない、全てを失うリスクを背負って再び上陸したホンジュラスの地 で無心で突っ走ってきた1年を今、改めて振り返ってみると…。自分でもビックリするくらい、多くの「」と「目標」が実現した1年であった事が分かります。

 今年ついに、「愛するホンジュラスの最高峰リーグでGKコーチをする」という長年の夢が叶いました。

 しかもGKコーチに就任したレアル・ソシエダ では、1部昇格1年目のチームでありながらホンジュラスリーグの歴史に残る【準優勝 】と【リーグ最小失点 】をいきなり成し遂げる事ができ、翌シーズンに移籍したパリーヤス・オネ (こちらも1部昇格1年目)でも、まだブログには途中までしか書けていません が、ホンジュラスリーグの歴史に新たな1ページを刻む好成績を残す事ができました。

 また、今回ホンジュラスに来るにあたって自分の中で立てていた「絶対に実現すべき3つの目標」も、全て実現する事ができました。その「3つの目標」とは、【契約 】、【ビサ取得】、【ホンジュラスサッカー協会公認GKコーチングライセンス取得 】です。僕は「この3つを実現するまでは死んでも日本に帰らない」と覚悟を決めていました。

 どれも本当に過酷で険しい道のりの末の実現で感動しましたが、中でも特に嬉しかったのが「ビザ取得」です。実はこの「ビザ問題」…。8年前にホンジュラスに初めて来た時にもどうやっても解決できなかった 僕にとってホンジュラスにおける正に「天敵」とも言うべき最大の問題で、今回もレアル・ソシエダではこの問題を解決できず「これは俺にとってホンジュラスでは一生解決できない問題なのか…?」と絶望に暮れていました。実は、レアル・ソシエダで続投する道もあったのですが、この「ビザ問題」がレアル・ソシエダでは解決できないため、僕は移籍を決断したのです。そして当時のブログに「まだホンジュラスでやり残した事があるので今回は帰国しない 」と書きましたが、この問題もその「やり残した事」の1つでした。上記したように「3つの目標を実現するまでは死んでも日本に帰らない」と覚悟を決めていましたからね。

 しかし…。ビザ問題解決を信じて移籍したパリーヤス・オネでも、一向に問題は進展せず、ついには現地のイミグレーションがキレて警察官と共に練習場にやって来て「今週の金曜日までにビザ問題を解決できなければ、罰金と5日以内に日本への強制送還を命じる」と最後通告をされるという緊急事態に…。こんな形で強制送還されたら、もう2度とホンジュラスに戻る事はできません。「俺のホンジュラスでの挑戦は終わった…」 8年前から続く悪夢…。受け入れがたい現実がそこにはありました。

 そんな絶望的な状況下で、これまで数ヶ月に渡って粘り強く交渉してきたチームの弁護士から約束の「金曜日」にギリギリ、ビザ書類が無事に届いた時には…「ヨッシャァアアー!!」と雄たけびを挙げましたよ!!あと1日でも遅れていたら日本へ強制送還…というタイミングでのビザ問題解決…。正に「奇跡」。「8年越し」の願いが、ついに実現した瞬間でした。この感動を言葉で表現する事はできません。8年前のあの地獄のような苦しみ(ビザ問題のせいで協会から試合出場の許可が下りず、1年間も飼い殺し状態)を思い出すと…本当に感極まって涙が出そうになりました…。実現までの8年間…あまりに過酷で、あまりに長すぎる道のりでした…。ようやく、8年間続いた悪夢を払拭する事ができました!!


 夢や目標は、絶対に叶うとは限らない。だけど、諦めずに魂込めて活動を続けていれば、いつか叶う夢や目標もある…。今年、改めてその事を学ばされました。


 これだけたくさんの夢や目標が実現した1年でしたが、決して順風満帆だった訳ではありません。むしろ常に崖っぷち状態で、何度となく「終わった」という絶望的な状況に陥りました。レアル・ソシエダでは【33年間の人生の中で、最も衝撃的な展開 】となった「あまりに突然の解雇」もありました。パリーヤス・オネでも成績不振で、2度ほど「負けたらクビ」「勝利以外はクビ」という絶体絶命のピンチ がありました。しかし、その度に思いもよらない人から「救いの手」が差し伸べられたり 、自分でさえ「なぜ勝てたのか分からない」というような勝利に恵まれたりして奇跡的にピンチを脱し、こうしてここまでやってきました。そして、気付いたら…驚くほどたくさんの夢や目標が実現していました。

 確かにどんな状況でも諦めず精一杯、魂込めて全力を尽くしてはきましたが、とてもじゃないけど自分だけの力ではどうにもできなかった問題も多く、こうして奇跡的な展開に救われ夢や目標を実現できたのは…もはや理屈では説明できない…何か神様によって導かれているというか…「目に見えない力」の存在を強く感じずにはいられませんでした。ひょっとしたら2年前に亡くなった僕の【世界一、大好きな、おじいさん 】が、天国から力を貸してくれたのかもしれません…(僕は何かある度に、おじいさんの遺影に手を合わせて「おじいさん、頼む。助けてくれ…」と祈っていました)。


 多くの人たちの「支え」のおかげで、【2013年】を最高の1年にする事ができました。

 昨年はアルビレックス新潟ユースのGKコーチに就任するも、体調不良で途中辞任…。これまでの人生で最も苦しい状況と言っても過言ではなく、生まれて初めて「死」を意識しました。そういう苦しい状況の中で、新潟では心温かい人たちに本当に助けられ、辞任後も「グロテスクな似顔絵」を多くの人に購入してもらって助けられ、ホンジュラスでも絶体絶命のピンチに多くの人に助けられ…再起不能に近く、希望が全く見出せなかった昨年の最悪の状態を乗り越え、今年ホンジュラスの地で「完全復活」を果たす事ができました。昨年の今頃は「もう一生、サッカー界への復帰はないな」と思っていたほど状態は悪く、今年ここまで完全復活できた事が、自分でも未だに信じられません。

 全ては、支えてくれた人たちのおかげ。この場を借りて皆様にお礼を言わせて頂きます。本当に…本当に、ありがとうございました。


 最後に。昨年は家族に、多大なる心配をかけました。自分の状況・状態が最悪なのは自分でも分かっていながらそれを改善する術が全く見出せず、そんな僕の姿を見て家族は相当、不安になったと思います。しかし、それでも僕を見捨てず支えてくれた家族のおかげで今の自分があります。本当にありがとう、家族…。ホンジュラスで夢を実現する事が家族への恩返しになるのかどうかは分かりませんが、今の僕にできるのはそれしかないので、これからも自分の信念を貫いて夢を実現していきます。




 さあ、【2014年】はいよいよ「W杯イヤー」。


 【2013年】は多くの人たちの支えのおかげで本当にたくさんの夢が叶った1年となりましたが、【2014年】はさらに大きな夢が叶う1年なるような気がします。

 
 半年前にレアル・ソシエダでのシーズンを終えた後には「まだホンジュラスでやり残した事がある」と感じたので帰国しませんでした。

 しかし今回パリーヤス・オネでのシーズンを終えた後は「今年できる事は全てやり切った。今年やり残した事はない。完全燃焼した」と感じ、「今回は帰国しても良いのかな?」とも思ったのですが、「いやいや。『人生最大の夢』を実現するためには、ここで日本には帰れない」と思い留まり、帰国したい気持ちを抑えてホンジュラスに残っています。その「人生最大の夢」とはもちろん…。

 何度も言うようにすでにホンジュラス代表にはGKコーチが居ますが、可能性が1%でもある限り「ホンジュラス代表GKコーチになってW杯に出場し、日本を倒してベスト16以上に進出する」という人生最大の夢の実現に向けて、これからも全力を尽くしていきます!!



 皆さん、良いお年を!!!!!!!!



Gran Final VS Olimpia en Tegus.5.19⑨


Gran Final VS Olimpia en Tegus.5.19⑫


Gran Final VS Olimpia en Tegus.5.19⑪


VS Olimpia en Tocoa.2013.4.14③

VSマラトン。2013年9月28日(土)①

パリーヤス・オネのGKたちと2013




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