NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(3) | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(3)

警「美」報 告 書 ☆彡 ........................ 街と電車と時々グルメ  ▼CAMMIYA-春日部100129098

春日部市役所(埼玉県春日部市/本ブログ管理者2010.1.29撮影)

(筆者いわく、、、)

明治の頃の役人は公僕の名の通り、貧しく慎ましく国民のために働いた。

そこで庶民感覚として、

お役人は清廉潔白ということになり、天下りも暗黙のうちに許した

以来、行政府はその風潮に甘えたまま現在に至っている。

それでは今の役人はどうか。

すくなくともマスコミで報道されている限りにおいては、

とても清く正しい役人ばかりのようには思えないし、

生活ぶりはかわいそうどころか庶民よりもはるかに恵まれ、

官官接待で見えるように、

不正を犯しても恥じることなく暮らしている。

哀れなのは、どう見ても一般大衆の方だ・・・【p.61】

自衛官、警察官、公立学校の職員を含め、公務員は200万人居る・・・

(一般国民の人口を割ると国民60人で1人の公務員を養っている計算)

この制度の改革を最優先にしなければ、

日本は公務員と言う名の役人に食い潰されかねない、、、、、

(たとえ、、、)

オンブズマン制度によって民意を反映させることができるとは言っても、

いかんせん、民意を汲み取ることはできない。。。

(例/新潟県巻町=現・新潟市西蒲区、西区の原子力発電所問題)

住民投票で住民の3分の2が反対票を投じ、町長も公有地を売らない方針を固めたが

電力会社は当時の通産省を通じて、上から圧力をかけ建設を強行した

結局、日本は隅々まで官僚に支配された国・・・・・

政官癒着の権力構造⇒本当の民主主義は無い、、、

(自動車行政のみでなく民生のすべてに今後も明るい光は見えそうに無い。。。)

【pp..105-106】


警「美」報 告 書 ☆彡 ........................ 街と電車と時々グルメ  ▼CAMMIYA-練馬東長崎100208223

目白通り/東京都練馬区豊玉北にて、、、(本ブログ管理者2010.2.8撮影)

東京都内は、多摩地区を含めて、無料で駐車できる道路は1mもない。

東京都内に滞留している自動車を推測すると400万台に上るはずだ。

それに対して誰でも駐車できる場所が東京都内にその程度あるかと言えば

7万台弱しかない(東京都23区内の時間貸し駐車場の台数)

都内では、常時道路に出てくる自動車の数は4分の1と推定され、

約100万台が道路に出てくる計算になる

(僅か)7万台分の駐車場では不足=駐車違反は必然の現象

【p.67】


警「美」報 告 書 ☆彡 ........................ 街と電車と時々グルメ  ▼CAMMIYA-適正都市人口(密度)規模

(図1/1人当たり歳出額と人口)(図2/1人当たり歳出額と面積=人口密度

加茂利男著『地方自治・未来への選択~平成市町村合併と「地方構造改革」のなかで』

自治体研究社、2002年増補版p.57図より本ブログ管理者加筆引用

元々の出所は、、、

横道清孝、沖野浩之「財政的効率性からみた市町村合併」『自治研究』72巻11号

1996年11月

道路は都市計画と切り離してはありえない
(その基本としての都市の人口を考え直す必要がある)

世界の研究者は、都市は30万人が限度と口を揃えているのに比べ、

日本は東海道メガロポリスを提唱するなど、

相変わらず都市の拡大政策を続けている・・・・・・・【p.69】


警「美」報 告 書 ☆彡 ........................ 街と電車と時々グルメ  ▼CAMMIYA-練馬100210271

【東京都練馬区練馬…11寺/本ブログ管理者2010.2.10撮影】

誓願寺(浄土宗)という寺が浅草田島町にあったときに、

その塔頭(たっちゅう)寺院(末寺のことであろう)が独立して関東震災後にこの地へ移転

(但し、そのうちの誓願寺は今は多磨霊園正門前に再移転)

■本ブログ内関連記事参照

(筆者いわく、、、)

江戸時代に既に人口300万人を数えた東京だが、

現在で見ても500万人でも多すぎるだろう。。。

江戸の頃には何度も大火に見舞われ、権力者は真剣に人口分散を図った。

当時は庶民は寺を中心とした生活をしていたため、

郊外に寺を移して江戸の中心地から人口を分散させるような政策もとられた

(吉祥寺などはその典型的な事例/練馬の事例はちょっと違う理由、、、)

【p.103】


警「美」報 告 書 ☆彡 .......................... 街と電車と時々グルメ ▼CAMMIYA-電気自動車AERO 警「美」報 告 書 ☆彡 .......................... 街と電車と時々グルメ ▼CAMMIYA-CRZ-IN

なんとなくムードだけが先行しているような…(電気自動車/ ■本ブログ内記事参照  )

(筆者いわく、、、)

電気自動車を推進するなら、熱にうなされたようにして突き進むのではなく、

再処理問題などを煮詰めなければ危険ですらある。

あるものからエネルギーを取り出せば必ずカスが出るが、

カスでも酒を醸造した後の酒粕、

豆腐を作った後のオカラなどは無害で、そのまま再利用可能・・・・・

ところがエネルギーを生み出した後には、とにかく危険な物質が残る。

安全に効率よく処理できなければ本物のエネルギーとは言えないし、

後世のことを考えずに利用するべきではない

(その典型=もはや全電力の3割以上を賄う原子力⇒廃棄物処理に手を焼く、、、)

【p.77】

同様に「ムード」だけが先行しているLRT/ ■本ブログ内関連記事参照


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普通のセダンで、老若男女にとって、気持ちの良い、

どこまでも乗りやすさと使いやすさを追求した品質の高いクルマが日本に不足・・・

■本ブログ内関連記事参照

(筆者がセダンに求める要素とは、、、)

家族5人が快適に乗ることができ、冠婚葬祭をはじめ、

どんな場所へ出かけても違和感の無いクルマ・・・・・・・・

(できればその場の雰囲気を壊さないクルマ)

日本人は自動車を入手するために平均して年収の30-35%を投じる

(他の先進国では年収の20%-23%まで)

日本人は特異なほどに自動車に金をかけているそうだ。。。。。

【pp..108-114】






*書誌情報

三本和彦著「クルマから見る日本社会」1997年岩波書店(岩波新書/新赤版)

狭い国土に車がひしめく日本。

けれども道路は貧弱で、駐車スペースも考慮されていない。

毎年1万人以上が交通事故で亡くなっており、

輸出をめぐる対外関係や環境への影響も深刻化しているが、

自動車や交通施設の管理は各省庁に細分化され、

責任は不透明なまま数多くの利権を生み出している・・・・・・・・・

【表紙カバーより、、、】






*本ブログ内関連記事

 ↓

■NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(1)

■NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(2)

■NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(3)

■NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(4)

■NOTE/三本和彦著「クルマから見る日本社会」・・・(5)