NOTE<気になった本>宗田好史著「中心市街地の創造力」(14・歩いて楽しい都心の構築)更新版 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

NOTE<気になった本>宗田好史著「中心市街地の創造力」(14・歩いて楽しい都心の構築)更新版

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                    :

                ¥650(大盛同額)でしたぁ♪♪

                 *毎週金曜日出店予定(11:30⇒14:00)

有楽町080411174

写真(上3枚)

ネオ屋台村「東京国際フォーラム村」 にて・・・・

2008.4.11(本ブログ管理者自ら現地へ出向き撮影)


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  ↓

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(1)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(2)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(3)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(4)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(5)

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■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(14)

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■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(18)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(19)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(20)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(21)

■NOTE<気になった本>・・・宗田好史著「中心市街地の創造力」(22)





【34】進まない「モール化」

(pp..194-198)

都心部を車でのアクセスのいい場所に変えれば、都心商業が元気になるというものではない。。。

(論より証拠を示せば・・・)

地方都市の都心部、特に駅前には駐車場はドンドン増えたが、その周りに店舗が増えた話はあまり聞かない・・・・・

逆に

駐車場が無くとも元気な店が並び、店の数を増やしている街がある

(顧客が多少不便だと嘆いたとはいえ、では便利にすればまた来てくれるというわけでもないらしい、、、)

「店舗が減ったこと」「自動車の普及」は別問題ではないか?

都心衰退の背景・・・・

・消費行動の変化

・社会環境の変化

・生活様式の変化

郊外の大型店は、大規模な駐車場を備えた為だけでなく、消費構造、生活様式の変化に上手く対応した為に成功したのであろう。。。。。

(「その変化」を先取りしたような都心<既成市街地>再構築戦略が求められるのであろう・・・・・)

大型店と競うのは、車でのアクセスの良し悪しだけではない・・・

(車を降りた後の快適さ、店の魅力を無視していいはずは無い!)

確かに・・・

食品スーパーだけ考えるならば、車から売場までの距離(レジから駐車した車までの距離)は近ければ近いに越したことは無いだろう。。。

しかし・・・

2万㎡以上ある大型店の場合は、キーテナントである食品スーパーに行くまでの間に魅力的なモールがある

(「車の走らない場所室内)」であり、

 「人気店ばかり集め『歩いて楽しい街』を構築)

・車が走らないので、子供連れも高齢者も安心!

・若いアベックも、熟年の夫婦も肩を寄せ合ってゆっくり歩くことができる

・店先のオープンカフェ風の椅子/テーブル席で寛ぐことも出来る

・食事も出来て、ゲームセンターも映画も揃っている

 ↓

大型資本は、こうして「一日中過ごせる街」を店内に演出

(知らず知らずの間に結構な距離を歩かされているが、

        それに気づかずに買物客が楽しんでいる)

 ↑

この都市空間の演出手法と競うのが

本来の都心部における街づくりではないのか

日本の都市の都心部はその構造からみても自動車とは相容れず、

反対に

自動車に対応することで、「都心部ならではの魅力」低下を招く

その街の個性を演出する街並みや、小さな店を壊してまで、広幅員道路や広大な駐車場を作るのは、むしろ

「自殺行為」ではないのか???

(都心部の再開発で高層ビルと広い道路は出来たが、人通りが途絶えてしまった地方都市の例を、本ブログ管理者自身も、実際に見聞する機会が多いです。。。)

一般的な道路利用の「常識」を覆すことが必要??

大型店では、

買物客の歩行導線を横切るような搬入車両の導線を引いたりしない!

(もう、「この1点」だけで都心の既成商業は郊外大型店に「負け」ている)





【35】歩行者優先に実利はあるか?

(pp..198-204)

京都市都心部の街路では、自動車交通の増加が歩行者の減少につながっているらしい、、、

(烏丸・河原町通りの渋滞を避ける通過交通が半数以上?)

なので・・・・

自動車交通を規制して現在の半分に減らしても、この地区の住民・事業者にはあまり支障をきたさないのではないか。。。。。。。

(地元に用のある車のみ侵入可にすれば、自動車交通量は半減)

『自動車交通量と歩行者交通量は負の相関関係』

(車が4台減ると1人以上の歩行者が戻る?)

都心の細街路を行き交う自動車交通は・・・・・

「通り抜け」だけの目的で、都心の商店が並ぶ通りの歩行者を蹴散らしている、、、

みんなが「通り抜け」に使う道になると、その通りで店を経営する人は不利益を被る。。。

「通り抜け交通」を止めさせる方法・・・・・

(例えば)

一方通行などの交通規制を複雑化し、強制的に右や左に曲がらせる

<幹線道路の間を「1本」で抜けるから通過交通を誘う>

 ↓

地元の人も多少は不便になるが、交通事故も減る可能性がある





【36】都心の交通制御

(pp..204-210)

・歩行者数と自動車交通量は負の相関関係

歩行者数と店舗数は正の相関関係

コインパーキングが1つできると、店が3つ閉店するに等しい歩行者減少

(「店が人を集めている」のであり、「車が客を集めている」のではない

実際、(とくに地方都市の)都心には駐車場が多い・・・

地方都市では、特急が停車する駅の裏に(さらに都心が衰退すれば駅裏ばかりか駅前にも)駐車場が広がっている。

大都市郊外(私鉄沿線の駅周辺)でも、店舗が減って駐車場が増加

住宅地図(1985⇒2005年)による駐車場面積調査によると・・・

<最高路線価地点を中心とした1キロ四方>

・宇都宮市(9⇒15%)

・秋田市(6.2%⇒12.1%)

<駐車場の広がりが、ますます都心を衰退させる?>

京都市における駐車場動向は・・・・

<御池通、四条通、堀川通、加茂川に囲まれた地区・2006年8月>

・コインパーキング71箇所(2001年比29%増)・計695台(同8%増)

・駐車場総数865箇所(18.3%増)・面積(8.4%増)

 ↓

広い敷地はマンションに、、

狭い敷地はコインパーキングに転用

建物が取り壊されコインパーキングになるケースは多いが、

コインパーキング跡に建物が建つなど、有効に土地利用されるケースは極めて少ない。。。

「一時的」な土地利用方法とはとてもいえない『半永久的』?

(敷地形状にもよるが、所詮は土地所有者によるその場しのぎの節税対策法)

京都におけるコインパーキングの料金設定・・・・

利用料金と路線価に相関関係?

大手のタイムズ社が零細敷地での営業から撤退しつつある現在、小さなレンタル業者が地主に払う地代は、京都の場合、駐車場1台あたり4万5千円/月が相場

(京都の場合1500円/日・台が採算ライン

そうはいうものの・・・・・

古家を壊さずに他人に貸すことには根強い抵抗

(長年、借家人の権利を強く擁護してきた)

どこの商店街にも、なかなか出て行かない古くからの店借人と大家の紛争があり、それを身近に見ていると、どうしても貸そうという気になれない。。。。

まして用地買収に掛かったときには借家人が7割も8割も取った記憶が残っている為、資産を保全したければ、誰にも貸すなという教訓が重くのしかかっている・・・)

なので、権利関係のきれいなコインパーキングのほうが「得」?

こうして、中心市街地で小売店舗や事業所が廃業することにより駐車場が増加

(零細な駐車場、とくにコインパーキングは用途転換され難い。。。)

コインパーキングよりも効率的でかつ資産を保全する方法を提示しない限り、その増加を止めることはできないだろう。。。。

「コインパーキングを駐輪場に」という意見への反論

たしかに環境保護の立場から言えばその通りではあるが、

民間で駐輪場を経営するのは難しい。。。。

(市営駐輪場のような「赤字垂れ流し」が不可能)

市営駐輪場の150円/利用回を惜しんで違法な路上駐輪が絶えない

(よほど取締りを強化しない限り、利用者は増えない)

 ↓

取締・違法駐輪の撤去も、お役所だからこそできる「高コスト事業

でも・・・

コインパーキングが店舗になれば人通りは増えるはず。。。。

【例】

通りに面した駐車スペースにワゴン車による商売

・メロンパン

・ビジネス街の弁当屋

 ↓

<コインパーキングで展開すれば・・・>

コインパーキングには、電気が通り、場合によっては水も在る

(賃料が安ければ、十分、採算が取れる??)

コインパーキング以外の駐車場に、テントを張り、間伐財で小屋を建てて若者に商売をさせている街もあると聞く

(たぶん「屋台村」のこと?)

本ブログ関連先行記事参照

 ↓

当っている商売は、やっぱり・・・・・

飲食系が多いみたいです

いずれにせよ・・・・・

「歩いて楽しい街にしなければ、顧客が戻るはずも無い』

(本ブログ管理者「共感」★)
警「美」報 告 書 ☆彡 .......................... 街と電車と時々グルメ ▼CAMMIYA-C屋台村090307646

■都市空間に「彩り」を与える?/『屋台村』を想定して模型化してみる♪★  参照



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■■宗田好史著

「中心市街地の創造力 暮らしの変化をとらえた再生への道」
(学芸出版社)
【体裁】A5判・296頁
【価格】定価3360円(本体3200円)
【発行】2007.12.30発行
【内容】-------------------------
中心市街地はなぜ衰退したのか。都心が硬直し、消費者の変化に敏感な新しい
起業者の参入を許さなかったからではないか。本書はまず市民の変化を消費、
家族、労働の面から捉え、次に都心再生への端緒を掴んだ京都を事例に、街が
どう呼応したかを見た。商店街救済や再開発ではなく、市民の創造性を活かす
都心への大転換を提言。
【情報提供者】学芸出版社