NOTE<気になった本>宗田好史著「中心市街地の創造力」(12・観光地化する都心)画像更新版 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

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川越030301772

埼玉県川越市の事例
神電レトロバス2

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【29】観光地化する都心

(pp..168-176)

都心が「サービス業」化⇒観光客が集まる

国内でも「元気な街(東京・横浜・京都・神戸・札幌)」と呼ばれるところは、

観光客が都市経済の一部を支えている。。。

飲食店も小売店も、住民に加えて観光客が消費を支えてくれる為

 都市人口規模以上に質の高い商品やサ―ビスを提供できる

京都都心部で町家再生店舗が成功したのは、

まず、市民が利用したからであるが・・・・・

雑誌で紹介された後に爆発的に増えたのは、観光客が訪れたから。。。

(地元で人気が高まり、

 観光客に評価されるようになったからこそ、全国的に有名になった)

また、EU諸国各都市における都市観光の例では、

歴史的建造物や遺跡を見て回るだけでなく、

コンサートや美術館で企画展を回る・・・・

また、

教育機関で文学、音楽、美術などの短期研修コースを利用する人も多いらしい。。。。。

「小奇麗な街並みで、小洒落たモノを買う」

(Speciality Shopping in Heritage Setting=EUの観光政策)

「小奇麗である」ことと、「小洒落たモノが在る」こと・・・・

どちらかが欠ければ「オジサンが来る飲み屋街」になる。。。)

「小奇麗である」ことと、「小洒落たモノが在る」ことにプラスして、

そこで手に入れた小洒落たモノが

実際に暮らしを豊かにしている様子・場面を見せることが必要・・・・・・・

都市に来る観光客の多くは、単に名所旧跡を回るのでも、

綺麗な名店を見に来るだけでなく

街並みの中の日常生活=場の雰囲気」が見たい!

(それが、ホンモノ志向の/体験・学習型の観光行動???)

宗教、祝祭、芸術、文化、買物、飲食、レクリエーション・・・・

そして交流を通じて

都市は多様化する現代人の要求を満たす場になるのではないか?


<観光行動の変化>

京都市産業観光局「京都市観光年報」によると・・・・

「名所旧跡型」から⇒「都市型観光」へシフト

京都市訪問観光客4839万人(2006年)の約60%が「近畿圏」の住民

(従来、近隣住民である「近畿圏」の割合は50%前後であった)

大阪・神戸とその周辺住民が多く、JRの新快速電車や、

路線網が発達し運賃も安い私鉄を利用する「日帰り観光客

観光客は団体ではなく、主に家族等の小グループ、個人で行動

                         (団体は1割に満たない)

日帰り以外では「長期滞在型」が増加

「見るだけ」から「体験・参加型」への変化

自分の気に入った店に友人を連れてくる

(京都の馴染みの店で「常連客」としてもてなされたい・・・・)

(それを友人に自慢したい・・・・・)

京都の町家再生店舗は、このような少なからぬ数に及ぶ

「近隣の奥様方」が、繰り返し友人を連れてきたお陰で繁盛???



<観光客の高齢化と女性の増加>

京都市産業観光局「京都市観光年報」によると・・・・

京都市訪問観光客4839万人(2006年)の48%が「50歳以上」

1987年から男女の差が開き、今ではその差が1:2まで拡大

(京都は「中年女性」に好まれる観光地になった?)

奈良、長浜、彦根、丹波篠山、城崎などでも女性観光客が多いらしい・・・





<観光客の消費動向における変化>

*京都にて、、、

男性や修学旅行生・・・・未だに『八橋』が根強い人気

女性観光客・・・・・・・・・・『京漬物』

『京漬物』は「すぐき」「千枚漬」「柴漬」といった伝統の3大漬物ではなく、

日々新製品が登場する「新・京野菜漬物シリーズ」が人気なんだそうな。。

(「完熟トマトの漬物」まで売っている??)

(漬物の次は「縮緬山椒」など多様な風味品が人気?)

「美術工芸品」も売上回復基調

(まとめ・・・今日における土産物消費動向)

観光地の店先で没個性な土産品を大量に買うのではない。。。

「街中の老舗を探し歩き、逸品を求める」

「自分だけ」の為にお土産を買って変える女性が多い・・・

現在の女性消費行動は「自分にご褒美」が大好き!という傾向らしい)

(さらに「特徴的」な変化は・・・・・・)

京都市産業観光局「京都市観光年報<2002年>」において・・・・

「飲食消費額」が

「買物消費額」を上回る

(その後も飲食費が上昇傾向=モノからサービスへのシフト)





【30】都市型観光を支える事業者

(pp..172-176)

清水寺界隈でも、清水坂から一歩外れた二年坂、石塀小路は

最近まで住宅が多い地区であったが、

直近20年間に商業地・飲食店街化したところ。。。

(一時期、修学旅行生目当てのタレントショップが出たが、すぐ消えた)

小規模な割烹、美術工芸品、古美術商などが軒を連ねる・・・・

(付近では・・・・・)

従来は長い白壁で囲まれていた料亭「坂口」が、「お庭」を活かして、

複合商業施設「青龍苑 」としてコンバージョンされる。。。

お香の「松栄堂」、油取紙の「よーじや」、漬物の「西利」、和装小物「くちろく」
 井筒八ツ橋本舗、イノダコーヒー・・・・・・・・京都市内の老舗・名店を集める

  ↓

 大人の女性のための一画??

(たとえ東山といえども、、、)

男性中高年の為の料亭は時代遅れ???

女性中高年の為の「小料理屋」が新しい!?

東山一帯は京料理だけでなく、

イタリアン、フレンチの著名料理人が集まる若手料理人憧れの街へと変化

(例/京都東山の風致豊かな古家を改装したレストラン「イル・ギオットーネ」

IL GHIOTTONE[RISTORANTE]

阪急京都線 河原町駅 20分
〒605-0827 京都府京都市東山区下河原通塔の前下ル八坂上町388-1

ぐるなびで詳細情報を見る

※2008年4月8日現在の情報です

OBLIO[町家で楽しむパーティー]

京阪本線 四条駅 車8分
〒605-0862 京都府京都市東山区清水3-337 忘我亭内

ぐるなびで詳細情報を見る

※2008年4月8日現在の情報です

海鮮食彩 蕪屋[創作居酒屋]

京阪電鉄本線 四条駅 5分
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園花見小路四条下ル一筋目西入ル南側

ぐるなびで詳細情報を見る

※2008年4月8日現在の情報です
割烹 いがらし[割烹]

京阪電鉄本線 四条駅 5分
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側570-125

ぐるなびで詳細情報を見る

※2008年4月8日現在の情報です

喫茶・洋食 開花亭[喫茶・洋食の店]

京阪電鉄本線 四条駅 10分
〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側円山公園内

ぐるなびで詳細情報を見る

※2008年4月8日現在の情報です


<京都東山における修景助成金>

伝統的建造物群保存地区(伝建地区)では、

外観部分に限って最高8割または上限額600万円

同じ建物でも6年経過すれば「次の事業者の為」であれば新規申請可能



<都心を観光地化する都市政策手法とは?>

都心が観光地化し、観光地が都市となる傾向は、

すでに欧米の歴史的都市では四半世紀以上前に起こった現象。

(ローマ・ミラノの事例・・・・)

歩行者専用道路が都心の至るところに広がり、

それに沿って、レストラン、ブティック、プチ・ホテルなどが街中に広がる

(それを誘導する都市政策手法は?)

①文化遺産・街並みの保全活用

②マーケティング

③交通問題の解決

 ↓

(具体例)

都心部では大規模商業施設と異なり、

その街の歴史文化を付加価値として売る店舗を増やす

露天商・路上営業⇒「屋台等」も効果的に再配置

博物館や遺跡よりも街角での滞在時間を延ばし、観光客1人当たりの消費額を上げる工夫を行う。

景観規制等により、街並みを魅力的にした上で

あくまでも上記の遂行=整備完了が前提条件で

個性的な店舗と市民参加のイベントを企画し、都心の文化的付加価値を高めていく

地方では、数少ない新規事業者を効果的に並べなければ、集客性の高い都心も、飽きられない観光地も生まれない。。。

さらに、(あくまでも上記「先行整備」が住んだ『後』で

都心や文化遺産周辺に歩行者空間やトランジットモールをつくり

またパークアンドライドを行うなどの様々な工夫をする





【31】和装業界は?

(pp..176-186)

現代のキモノ(着物)は「勝負服」???

「古着屋」と「アンティーク着物店」の違い

最大の違いは「サービス」

「アンティーク着物」の店では、顧客にファッションを売る?

(着こなし方、着た姿の華やかさを売る)

「モノ」ではなく「ソフト」を売っている??






■■宗田好史著

「中心市街地の創造力 暮らしの変化をとらえた再生への道」
(学芸出版社)
【体裁】A5判・296頁
【価格】定価3360円(本体3200円)
【発行】2007.12.30発行
【内容】-------------------------
中心市街地はなぜ衰退したのか。都心が硬直し、消費者の変化に敏感な新しい
起業者の参入を許さなかったからではないか。本書はまず市民の変化を消費、
家族、労働の面から捉え、次に都心再生への端緒を掴んだ京都を事例に、街が
どう呼応したかを見た。商店街救済や再開発ではなく、市民の創造性を活かす
都心への大転換を提言。
【情報提供者】学芸出版社