神宗(かんそう)②
3月21日ブログ「神宗(かんそう)① 」の続き。
看板商品「塩昆布」は、食べたことがないので紹介できませんが。
淀屋橋店では、こんなものもあります。
塩昆布煮汁を使用した「胡麻ふりかけ(鰹削り節入り)」 315円
2011年1月8日から販売。
これならランチに弁当を買った時に使えます。
弁当買った後に、淀屋橋店に行って、ふりかけを買って、白飯にたっぷりかけてお召し上がりください。
ほら、こんなふうに。
淀屋橋店には、こんなものもあります。
「徳用塩昆布」 1050円
淀屋橋限定。
最近は電話予約ができなくなり、先着でなくなり次第販売終了。
お一人様5袋まで。(状況によっては3袋)
のようです。(ホームページか、お店にお問い合わせください。)
私は、状況が良かったので、まとめて5袋購入。
主に自分用に、事務所の冷蔵庫に忍ばせています。
徳用塩昆布は、塩昆布の原材料となる「角切り(かくぎり」を使用した後に残る昆布の「端(はし)」を使用しております。「端」は形が不揃いで、肉厚も薄い為、「ご自宅用」として安価にてご提供させていただいております。同じ天然真昆布を使用しておりますので、味は角切を使用した塩昆布とほぼ同じです。
(徳用塩昆布パッケージ裏面より)
神宗さんは「ほぼ同じです」と気遣われていますが。
私の感想および神宗ファンの話を総合して考えるに、
「角切り」は、そのままで食べても美味しい。
「端」は、肉厚が薄いこと、パッケージの形状から、パッケージの底面に近付くにつれ、底面に溜まった煮汁に浸かるからか。
「端」は、「角切り」に比べて、若干塩辛いかと。
しかし、それだけに「端」は、白飯にのせて一緒に口に含んだ瞬間、「端」の塩気と白飯の甘味のハーモニーで、「角切り」以上に化けます。
このように「ノリ弁」のように贅沢にのせると、
500円弁当が、
「やまやの明太子」おかわり自由付き定食(980円)
1月26日ブログ「博多もつ鍋やまや・大阪北浜店 」
の価値に匹敵するくらいの弁当に化けます。
江戸の庶民は、概ね、飯は朝炊いて、炊き立てのそれをおひつに移し、朝餉にぬくぬくのご飯、昼餉と夕餉には冷や飯を食べる。大坂の商家では、飯を炊くのは昼である。一日のうち、昼餉に一番重きを置いて、炊き立てご飯に野菜か魚の煮付けを添えて食す。夜は冷や飯に温かい汁物か、もしくはさらさらと茶漬けにして食べる。翌朝、残りの飯を茶粥にして食する。俗に「大坂の食い倒れ」と言われるが、普段の食事は、主人から奉公人に至るまで、このようにすこぶる倹しい内容であった。
(高田郁著「銀二貫」(第二章「商人の矜持」)64~65頁/幻冬舎/2009年6月刊より)
①始末、②才覚、③神信心は、かつての大坂で商いをするうえで、重要な心がけであった。
(2月17日ブログ「銀二貫 ~ 第6章-第10章 ②~ 」)
始末、つまり倹約は大事。
しかし、かつての大坂商人にとっては、「ランチ」も重要だったよう。
3月15日ブログ「数珠つなぎの支援を! 」
3月19日ブログ「大阪地裁×神戸×京都×大阪弁護士会 ~サッカー・チャリティー大会~ 」
で、私は被災者支援のために義捐金を寄附をしたが、更なる支援のために、倹約できるところは倹約しよう。
しかし、「ランチ」は商売をするエネルギーを得るためには欠かせない。
この点、神宗さんのホームページによれば、
昆布のカルシウムは
牛肉の140倍。
昆布に含まれているカルシウムは、豊富だといわれている牛乳と比べても7.1倍。牛肉との比較では、なんと、142倍も多く含まれています。このほか、日本人に不足しがちといわれている鉄分や、発ガン性物質を取り除く働きのあるアルギン酸、血圧を下げる働きのあるラミニン、若さを保つヨードなども豊富に含まれています。
(上方の味 神宗 、トップ>こだわりの原材料選び)
なんで牛肉と比較されたのかは分かりませんが…。
とにかく牛乳の7.1倍もカルシウムが含まれています。
たかが昆布、されど昆布です。
ということで、最近の目下の楽しみは、「白飯付き500円弁当×徳用塩昆布」です。
事務所で弁当。
外には食べに行っていないです。
ということで、「ご飯、おかわり自由」のお店。
1月26日ブログ「博多もつ鍋やまや・大阪北浜店 」
1月29日ブログ「中国料理・上海厨房 」
2月2日ブログ「北浜 佐海屋 」
2月16日ブログ「すし活魚 海花(かいか) 」など
最近、ランチに行かなくなってすみません。
徳用塩昆布がなくなり次第、駆け付けます。
創業230年の「神宗(かんそう)」
北海道白口浜産の「天然真昆布」だけを使用。直火釜を使い、一釜一釜ていねいに炊き上げる。
一方で、徳用塩昆布や胡麻ふりかけを安価に提供する。
これは単に従来のやり方に自ら固執するのではなく、
顧客の要望に耳を傾け、顧客の要望を探った結果。
素材と製法を変えずに代々続く伝統の味を守ること。
更に、「煮汁」や「端」など、昆布を余すところなく使用して顧客に安価に提供すること。
これこそが、顧客の要望に最も応え、店の暖簾を末永く守るために必要だ。
という確信を得たのだと思います。
顧客や地元に愛され続け、創業230年。
正に「暖簾/のれん」の精神を体現した老舗。
(2月6日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」②~ 」)
勉強になります。
【関連ブログ】
2月5日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」①~ 」
2月5日ブログ「資生堂パーラー GINZA TOKYO 」
2月6日ブログ「総本家 小鯛雀鮨 鮨萬 」
2月6日ブログ「大阪の「すし」 」
2月6日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」②~ 」
3月21日ブログ「神宗(かんそう)① 」