神宗(かんそう)①
2月6日ブログ「総本家 小鯛雀鮨 鮨萬 」で、1653年に魚屋業を創業、1781年に小鯛雀鮨専門店を創業した、「小鯛雀鮨(こだいすずめずし) すし萬」を紹介しました。
看板商品「小鯛雀鮨」は食べたことがないのに、偉そうに紹介してしまいましたが。
こちらのお店も看板商品「塩昆布」を食べたことがありませんが。
偉そうに紹介します。
こちらのお店も1781年創業ですから。
1781年といったら、
2月1日ブログ「銀二貫 ~序章②~ 」
2月6日ブログ「総本家 小鯛雀鮨 鮨萬 」で紹介したとおり、
1777.12.19
天満火 :堂島蜆橋北東詰、小茶屋の二階より出火…淀川岸まで焼抜け…
1783.12.23
内平野町出火:内平野町二丁目米屋平右衛門家尻より出火…凡1500戸焼失
1791.10.10
伏見屋四郎兵衛町出火:南堀江伏見屋四郎兵衛町…町数87町、家数2010軒、13380軒余
度重なる大火で町民は疲弊し、商売どころではない世の中での開業。(2月6日ブログ「総本家 小鯛雀鮨 鮨萬 」)
想像を絶する苦労があっただろうに、よく今日まで維持・発展させてきたものだ。
本当に尊敬してしまいます。
だから紹介したいと思います。
事務所から南西約10分のところにある、
塩昆布の老舗 「神宗(かんそう)」
神宗ホームページ:神宗
度重なる大火の中で、今日まで維持・発展させてきた、神宗。
これからも維持・発展させていくために。
老舗が選んだ手段。
看板店なる「淀屋橋店」を、最新のオフィスビルの中にで覆ってしまう!
耐震性の高い頑丈な、新しいオフィスビルに守られ、威風堂々と構えています。
しかし、創業230年の老舗の「らしさ」を捨てていません。
ガラス張りのフロアの中に、江戸時代の町屋をそのまま再現されました!
私はなにも神宗さんのオーナーさんと、これっぽっちも話したことはありませんが。
老舗の「矜持(きょうじ)」が、ひしひしと伝わってきます。
(2月6日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」②~ 」)
看板商品「塩昆布」は、主に御進物(しんもつ)(=贈り物)に最適。
御進物ゆえに、自分用で買って食べる機会は今までありませんが。
売り物を紹介せずして店を紹介するわけにもいかないので。
自分用に何かを。
淀屋橋店では、こんなものを見つけました。
グリコとのコラボレーション。「コメッコ 塩昆布煮汁使用」
パッケージが美しい。
とても美味しかったのですが、3月末で終了とのこと。
グリコさん。これこそ「大阪の土産」として新大阪で売れば良かったのに…。
もったいない。
(2月11日ブログ「大阪菓子の「お土産」って? 」)
淀屋橋店では、こんなものも売っていました。
(私物のカゴメソース「こぶりちゃん」でサイズ感をご確認ください。)
これは、「塩昆布」を炊いた時に出る煮汁。
煮つけ、漬物、お餅などの調味料、焼きおにぎりのたれなどに利用できる。
(他にも塩昆布煮汁を使用したアイデアレシピがホームページで紹介されています。)
私に紹介された方は、「冷奴」でもいけるとのこと。
早速、試したところ、醤油よりも味わい深いです。
これは、ぜひお試しください。
3月21日ブログ「神宗(かんそう)② 」に続きます。
【関連ブログ】
2月5日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」①~ 」
2月5日ブログ「資生堂パーラー GINZA TOKYO 」
2月6日ブログ「総本家 小鯛雀鮨 鮨萬 」
2月6日ブログ「大阪の「すし」 」
2月6日ブログ「銀二貫 ~第2章「商人の矜持」②~ 」