テーマ：V E R S E : 詩・散文
☂ネタ：大掃除 参加中
今日の気分の大掃除が未だ済んでなかったな。
title: 雨あがりに吹く風
ここで、この大陸で、この大地で
自分たちの人生を育んでいこう！
そう考えた白い肌をした人たちは、ある日の夕暮、
長い処女航海を終えた船から降りると
そこにいた赤い肌をした人たちを北の方へ追いやりました
そして領土を奪い合うため、白い肌をした者同士も殺し合いを繰り返しました
ここで、この大陸で、この土地で
自分たちの子孫を繁栄し、暮らしを豊かにしてゆこう！
そう考えた白い肌をした人たちは、ある朝、
別の大陸へ渡り、自分たちの都合のいいように
そこにいた黒い肌をした人たちを連れ去りました
やがて人々が唄い踊るための音楽も、黒い肌をした人たちによって変わってゆきました
ここで、この大陸で、この恵み多き場所で
自分たちの仕事を世界へひろめてゆこう！
そう考えた白い肌をした人たちは、ある夜、
空の上から海を渡り、様々な思想や宗教を普及させました
すると国の境や黄色い肌をした人たちとの意見のクイチガイに大勢で苦しみ悩むようにもなりました
ここで、この大陸で、この自由の国で
自分たちの財産の追求を他国の者にも共有させよう！
そう考えた白い肌をした人たちは、ある日の明け方ちかく、
七つの海に浮かぶ島々や海に面した場所のいくつかへ侵略しました
ですが金銀や財宝、権力や富の力では決して動かない者もいることを知りました
title: 風の終身雇用と採用条件 （仮題）
それは、今から何百年も何千年も先の、この星の上で
肌の色や言葉や思想とか、宗教の枝別れには関係なく
むかしむかしの時代に生きた何十億もの人々…
その意識を超えた人類が産まれる、ちょっとだけ前のことでした
そこには、ただ生まれながらに与えられた肉体と精神をフルに活かして
新緑の息吹や野生の香りと融けこむことで
何者かのこころを晴れ晴れとさせる唄をつくり
それを歌い奏でる仕事をする人々もいました
ある時は指が裂けても弦をつま弾いたり
またある時は手が腫れあがっても太鼓の革を叩いたり
またある時はそれを石盤へ記録したり
観たり聴いたりした在りのままの事実を
誰か別の者へお知らせしたりしてしまう者までいました
その人たちは何の見返りも要求せず
どこにいても誰に対しても交換条件もなく
義務や感謝を忘れた権利を主張することもなく
ただただ、一人でも多くの人の心と身体が
そこでその場所で解放されるために…
今から何日も何週間も先の、この地球上のどこかで
そういう風が在るがままに吹く瞬間がありました
title: 風の業務連絡
天から降りそそぐ雨が
地を洗い
再び天へ昇る霧や蒸気となる恵みの中でも
川の淵へ立ち
そこで流れを見つめる静寂の中でも
浜辺へ打ち寄せる波で清められる海の向こうを眺めるときも
太陽は
本来のヒトの死が平等である事実を自覚させる
月は
生かされている事実が公平であることを認識させる
そして地上に住む魂の階級は
それぞれの役割分担を気づかせる
夜も昼も
その空の下
人々にはもう
勝手きままに生きることは赦されず
呼吸をするときも
水や食べ物を口にするときも
熱くほとばしる真っ赤な血が通う肉体で誰かを愛する瞬間も
太陽から
月の裏側から
自由に吹いてくる風が存在する
あの日 虹を見たときとに舞いあがった風も
あの日 水平線を見つめたときに吹き渡った風も
あの日 地平線へ没む陽を背にして
明日を信じたときに感じた風も
すべては太陽の熱と輝きから
すべては月の満ち欠けが繰り返された星の彼方から
今日ここへ至る
関連先リンク
ケニアの「暴動」 January 01, 2008
http://ameblo.jp/lithium/entry-10063380202.html
ケニアの「暴動」～追記～ January 02, 2008
http://ameblo.jp/lithium/entry-10063437786.html
ケニア暴動、死者600人に… AFPBB News 2008年01月08日 03:38
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2333566/2504311
Barack Obama
http://www.geocities.jp/metropoleclub/p/obama.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Barack_Hussein_Obama_Jr
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E
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そうして、己が生きるために不必要なモノも風に吹き飛ばされる。
