銭の戦争　あらすじネタバレ　２話①

父の葬儀で「金で失くしたものは全て金で取り戻す！」と大見得を切った富生（草彅剛）だったが、
最早、帰る家までも失くし、ホテルに泊まりながら再就職の道を模索する。

そうこうするうちに手持ちのカードの借り入れ限度額も越えてしまい、
もう宿泊費にすら不自由するようになってしまった富生は、
仕方なく荷物を恩師の紺野洋（大杉漣）に預かってもらいに行く。

紺野と再会した富生は、また紺野の家で食事を御馳走になるが、
未央（大島優子）はなんとなく不機嫌で父と娘の間には険悪な空気が流れていた。
だが、やがて未央の怒りの矛先が富生に向き、
そんなやり取りの中で、富生は、紺野も500万円もの他人の借金を背負わされている事を知る。

富生は「金を借りる奴なんてバカだよな～」と批判を始めるが、
その富生の心の中には借金を残して死んだ父の事があったのだ。
しかし未央は自分の父が批難されたものと誤解し、富生に向かって猛烈に怒り出した。
結局、その夜も紺野の家に泊めてもらった富生は昨夜の事を洋に謝った。
だが洋はその事は全然気にしておらず「むしろ未央の怒りが君に向いてくれて、ありがたかった」などと言って富生を送り出した。

富生はすぐに再就職が決まるだろうと楽観視していたが、
面接を受けた日本の証券会社の中で、折角、脈ありそうなところも、
富生の携帯電話料金の未払いで連絡がつかず、念のために教えてあった実家の電話も
もはや人手に渡っており止められていたがために、
すっかり会社側への信用を失ってしまい採用を断られる始末だっった。

数日後、一文無しになった富生は寝床も確保出来ず、
路上のホームレスの段ボールハウスに入り込んで寝てしまいトラブルになる。
その時、紅谷（津川雅彦）という老人が仲介しようとしてくれたが、
富生は「ホームレスの世話になんかなるか！」と言って勢いよく、
紅谷の持っていた紙袋ごと振り払った。
紙袋が宙を舞った時、その中身が外へ飛び出した。
それらは数えきれないほどの枚数の札だった。
札は折りからのに強風に吹き飛ばされて空高く舞い上がって行った。
空を舞う札びらはやがて近くを流れる川の中に落下し、
富生はホームレス達と手分けして、その札を拾い集めて焚火の火で乾かして
紅谷に返した。

やがて紅谷が元ホームレスで、今では300億もの金を動かす金貸しになったのだと聞いた
富生は紅谷に借金を申し込むが、相手にされない。
だが、紅谷をただ者ではないと見込んだ富生は、それからと言うもの
紅谷に付き纏い、金貸し業に弟子入りしようと試みる。

その頃、洋は赤松（渡部篤郎）から用立ててもらった借金が返せずに
家の塀に真っ赤なペンキで大きく「コンノ先生　金返せ！」と落書きされていた。
それを未央が必死に消そうとしている。
その姿を見た紺野は娘に申し訳ない気持ちが込み上げて
「もういい…後はお父さんやるから。ごめんな」と詫びて、慌てて自分も加わり二人で落書きを消す。

銭の戦争　あらすじネタバレ　２話②へ続く。