銭の戦争ネタバレあらすじ４話③

富生は、
大黒達が投資詐欺の振込先にするために足の付かない銀行口座を求め、
ホームレスに声を掛けて回っている事を知ると、
ホームレス時代に知り合ったシンジ（金井勇太）に声を掛けて協力を依頼する。
シンジは富生の指示に従い大黒の手下に通帳と印鑑を売った。
更に富生はシンジに内密に指示を与えていた。
それは「ネットバンクの講座を作れと言われても『免許も保険証もないから無理だ』と言って断れ」というものだった。
シンジは富生に、指示通りに断ったと告げる。

だが本当は、シンジは、まだ生きているネットバンクの口座を保有しており、富生はこれを使って、
先に大黒に売った銀行口座へと振り込まれた投資詐欺の金を、そこへ移す。
そして更にそれをシンジの名義の別口座に振り替える。…という計画を持っていた。

シンジは相手がヤクザであるという事に怯えるが、
富生は「200万円の報酬をあげるから、それで人生をやりなおせ。
働いていた会社が倒産なんていう、ちっぽけな不運で人生を諦めるな！
せっかくの人並みの生活に戻れるチャンスをふいにするな」と励まして背中を押す。

そして計画は実行され、いそいそと銀行へ金を下しに来た大黒は、
残高0円になっている通帳を見て蒼白となる。
その時、携帯の呼び出し音が鳴り、大黒が出ると、相手は富生で
「この度はご返済ありがとうございました」と言っている。

シンジは貰った報酬で真新しいスーツを手に入れて着替えると、残金を胸ポケットに持ち、
東京を離れて心機一転やりなおす事にした。

一方、怒り狂った大黒は、富生に呼び出され、どこかのビルの屋上へ、
子分を連れてやってきていた。
「今から明細をご説明致します」という富生の胸倉を掴む大黒。
大黒は金を奪い返そうという気しかないが、富生は貸した金を回収しただけだと言い返す。
銀行口座の持ち主のホームレスの居場所も「知らない」という富生に対して
大黒は暴力という手段に出た。
富生は「おまえらのような人の人生を力づくで奪うヤツラに、
奪われる惨めさを味あわせてやりたかったんだよ！」と啖呵を切ると、
返済金額の内訳を「元金と利息に加え治療費と慰謝料として100万円頂きました。」と話し、
診断書と医療費の詳細が入った封筒を渡そうとした。

だが、怒りの収まらない大黒は、屋上の手すりに富生の体を押し付けて「飛び降りろ」と強要する。
あわや絶体絶命、危機一髪の富生だったが、
そこへ組長がやってきて富生の危機を救った。

組長は大黒を叱りつけると、富生に謝り、富生が彼に教えた株がバカ上がりであったと話す。
組長は強力な富生の後ろ盾になってくれて、
組長に隠れて詐欺を働いていた大黒は組長に大目玉を食らいシュンとしてしまった。
去ろうとする大黒に富生は「先ほどの金額を引いたお釣り25,312円もこの中に…」と、
落ちていたさっきの診断書と医療費の詳細が入った封筒を拾って渡した。
大黒は苦々しい顔でそれをひったくると富生を睨みつけて去って行った。

銭の戦争　あらすじネタバレ　４話④へ続く。