陣痛~出産~あの日のこと⑤ 2012.09.12 | ~天国からの1週間~天使ママ→不育症乗り越え3児ママになれた彩衣里(あいり)ママのブログ。

~天国からの1週間~天使ママ→不育症乗り越え3児ママになれた彩衣里(あいり)ママのブログ。

◆2012.9.12◆第1子→39週で死産
◆2013.7.13◆第2子→稽留流産
◆2014.8.26◆第3子→男児無事出産!
◆2016.1.16◆第4子→稽留流産
◆2017.6.6◆第5子→待望女の子無事出産
◆2019.4.4◆第6子→3人目無事出産!
彩衣里ママの心のブログをつづっています。

初めての方はこちらから。
天使天国からの1週間バックナンバー天使
あの日のこと①~運命の1日~
あの日のこと②~陣痛室での告知~
あの日のこと③~出産~
あの日のこと④~非現実と現実の堺~
あの日のこと⑤~原因追究~
あの日のこと⑥~初めての夜~
誕生死から2日目→こちら
誕生死から3日目→こちら
誕生死から4日目→こちら。
誕生死から5日目→こちら。
誕生死から6日目→こちら。
誕生死から7日目→こちら。

*************************************

2012.09.12 原因追究

本当だったら、出産して母子同室4人部屋(大部屋)に行く予定だった。
病院側の配慮から、個室を用意してくれた。
+追加料金のかかるところを重症患者として特別無料で手配してくれた。
「その方が、今日は旦那さんも一緒に泊まって3人でいられるもんね」と看護婦さんが言ってくれた。

そんなのにも気が回らなかった。
ありがたい。

そのあと、陣痛室から個室に移る。(歩いて行ったか車いすだかは覚えてない)
出産が終わった15時半~16時あたり。
部屋へ移動してる際、夕方になろうという太陽の光が廊下から眩しく射してきた。
こんな事になったときの夕陽は、この光でさえも哀しい光に変わる。
これが、無事に産まれてたら、この光はキラキラに輝いていたのだろう。
どっちにしても、天使が降りてきそうなくらい眩しい夕陽だった。

部屋は6階。窓からの景色の眺めもよく、青空が広がる。
私の両親とパパの両親とパパと、私のベットを囲って暗い空気が広がる。
右隣には天使の彩衣里(あいり)が気持ちよさそうにずっと寝てる。

夕陽が薄暗くなり、ぼーーーっとする時間がみんなの間に少し流れた。

ちょっとしてから彩衣里(あいり)をとりあげてくれた先生が部屋に挨拶と報告にやってきた。
いつもの先生。クールで淡々と話す、若そうでデキる女医。

親族に原因についての説明をし始める先生。
「原因は不明です。」

「胎盤もキレイですし、胎児も何も外傷もなくキレイだった。
 あるとすると胎盤が剥がれてしまったり、へその緒がぐるぐるに巻き付いてしまったり、
 奇形になってたりと考えられるが、そんなのも一切ない。
 採血も、貧血も問題ない、尿検査も糖は出てなかった。
 お腹の中で(天国にいってから)何日か経ってたので、そのお腹の中の血液を調べる為に追加 オーダーした採血も何にも問題はなかった。
 原因は不明です。」


昔、看護婦兼助産婦だった母に何回も聞かれた。何日前かに異変に気づかなかったのかと。

前にも述べた通り、確かに胎動が少なくなってきた頃を感じてた。
お腹のなかで骨盤(下の方)に降りてくると、胎動が少なってくるという勉強をしていた為、特に変だとは感じず、正しい反応だと思っていた。そろそろお産が近づいてるものだと思った。
自分も動いてるから、全く動いてないなんてわかんなかった。
(今でも、毎日書いてた日記には鮮明に書いてる真実をまだ見ることができないでいる)
(見たら、いろんなことを責めちゃいそうで、、、)

母はさらに、こーしてたら助かってたんですか、あの時病院に電話して聞いてれば助かったとかあったんですかね…とか色々質問し始めた。
「“たられば”なんか言わないでよ!!」と、私は当たるのが精いっぱいだった。

母は「そう、、、こーゆーのたらればっていうの、、」って小さくなってた。
分かってる、悪気があって言ってるわけではなく、当事者になったつもりで原因を知りたいんだよね。けど、今の私にはあんまり聞きたくない。

その時の私の気持ちもあんまり覚えてない。涙もない。状況や話はぼんやり聞こえてくる。
誰が悪いとか、責めるつもりもない。
自分もまだ認めたくない。
自分ももしそーだったらと言えばキリがない。

(胎動少なく感じたら病院に電話すればよかった。)
(電話したら命を助けることが出来たのかもしれない。)
(私が悪かったら、申し訳ない。無事に産んでやれなくてごめんね)

今でも言えない。

この時は、精神状態の整理のつかさに、こんなこと思えなかったし、言ってしまえば本当になってしまいそうで怖かった。
自分のせいかもって思うのが怖かった。
自分が認めることに怖かった。

先生はひとこと。
「胎動が少なくなったからと言って、それでいいですとはこちらからは言わないですね」
(きっと、電話が来たとしてもそーは言わないであろう。。。という話)

そっか、先生も結局は、第3者的意見で、うまく病院は悪くない的に言ってたんだな。。。
うん、でも 病院が悪いとは思わないよ。
恨んだり、嫌な気持ちになったりはしないよ。。。

先生は続けて言った。
「あとは、胎盤を検査に出してるので、その結果がなんか出るかもしれないですし、
 どうしてもと言うようであれば、赤ちゃんを解剖するしかないですね。
 どちらにしても、何も分からないで終わることがあります。どうしますか。」

胎盤検査はやるにしても、解剖までは可哀想すぎる。
せっかくがんばって出てこれて、彩衣里(あいり)も辛かったのに、さらに切られちゃうなんてそんなの可哀想すぎる。
何かを知りたい、真実は何だろうと思うけど、そこまでして追究しても…彩衣里(あいり)が傷だらけになって原因が分からないで終わるかもしれない。そんなのしたくない。
だって可愛い娘だもん。

旦那さんも同じ考え。
「じゃあ、解剖はしないで、胎盤検査だけお願いします。」と先生に伝えた。

2週間後に結果が出るとのことで、
とりあえず府に落ちない「原因不明」のままで話は終わった。




続く。


初めての方はこちらから。
天使天国からの1週間バックナンバー天使
あの日のこと①~運命の1日~
あの日のこと②~陣痛室での告知~
あの日のこと③~出産~
あの日のこと④~非現実と現実の堺~
あの日のこと⑤~原因追究~
あの日のこと⑥~初めての夜~
誕生死から2日目→こちら
誕生死から3日目→こちら
誕生死から4日目→こちら。
誕生死から5日目→こちら。
誕生死から6日目→こちら。
誕生死から7日目→こちら。

読者登録してね