やっと続き書きます。
初めての方はこちらから。
天国からの１週間バックナンバーあの日のこと①～運命の１日～
あの日のこと②～陣痛室での告知～
あの日のこと③～出産～
あの日のこと④～非現実と現実の堺～
あの日のこと⑤～原因追究～
あの日のこと⑥～初めての夜～
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誕生死から３日目→こちら
誕生死から４日目→こちら。
誕生死から５日目→こちら。
誕生死から６日目→こちら。
誕生死から７日目→執筆中。
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誕生死から５日目。2012．09.16（日）
おはよう！彩衣里（あいり）。
今日も晴れてるね。
そんな挨拶からはじまる日に慣れてきた。
今日はとうとう、姉が来る日が来た。
姉は、こないだ出産を終えたばかりで
６ヶ月の女の子になる、私から言えば姪っ子である。
妊婦時期が重なってたこともあり、
一緒にママ友するのが楽しみであった。
だからこそ、人一倍妊娠を喜んでくれたのも姉であり、
ショックを受けたのも姉かもしれない。
姉からみたら伯母にあたり、
姪っ子からしたら、いとこにあたる。
そんな姉が、お線香あげたいと言ってくれ
体が落ち着いたこの日に来ることになった。
姉と姉の夫と姪っ子と３人で来てくれた。
初めてのご対面。
ウサギの着ぐるみを着た彩衣里（あいり）。
お棺の中で眠っている彩衣里。
ドライアイスが効いてて、凍ってきてしまった彩衣里。
そんな彩衣里に姉は挨拶をしてくれ、その瞬間号泣した。
私は、そんな姉を見て一緒に号泣した。
やっと伯母ちゃんに会えたね。
一緒に遊びたかったね。
お姉ちゃんに会わせることができてよかった。
楽しみにしてたのに、期待に応えられずに…。
いとこの〇〇ちゃんだよ～。
姉と子供同士で４人でお買いものしたりランチしたかったね。
色んなことを想った。
火葬の前に来てくれたこと感謝している。
彩衣里（あいり）がいなくなっちゃう前に会わせたかった。
抱いてもらいたかった。
思い出に写真撮ろう。
お姉ちゃんに彩衣里（あいり）を抱いてもらって、
伯母ちゃんだよ～って
いつもカメラが嫌いなお姉ちゃんは目が真っ赤にして
笑顔で一緒に撮ってくれた。
姪っ子も笑ってる。（なんのことかわかんないけど）
たまたまお母さんも一緒に遊びにきてくれた。
ずっと家政婦をしてくれている。
いいカメラマン！撮ってもらった。
夢だった、
ママ（私）、パパ、彩衣里（あいり）、
姉、姉旦那、姪っ子
６人で笑って一緒に写真撮ったよ。
沢山撮れた。
いい思い出にとっておけたね。
まだ、無理をしていた体に疲れが出てきた。
姉はもちろん産後の体のきつさを知っていたから
すぐに、そろそろ行こうかと言ってくれた。
違う形になってしまったけど、
逢えてよかった。
ありがとう、お姉ちゃん。
そして、結構心配していた、新生児？乳幼児との接触。
姪っ子が６ヶ月。
私の産後（死産後）のこの心理状態に小さい子供。
しかも女の子。
会えるのだろうか。
泣き声とか見たら湿しんがでちゃうとか？
心がきゅーとなっちゃうとか？
わからない。
なにもかもが初めてだから。
会ってみないと分からない。
でも会ってみて、大丈夫だった。
不思議だ。
姪っ子だから？
身内だから？
もう既に生まれてた子だから？
私の中での感情が２つしかなかった。
１つは、姪っ子も生まれてきてくれたのが奇跡。
すごい奇跡。
産声をあげて無事に生まれてきてくれてありがとう。
よく生まれてきたね～！！がんばってきたんだね～。
という、命の尊さ。
２つ目は、触りたい。
産後に生まれて動く子供、触りたい、抱きたい、
じゃれたい、遊びたい、抱きたい、触りたい。。。
苦しくなるとか、
憎たらしくなるとか、
そんなのなかった。
（ネットで他の方は、身内の子どもでも見れないと承知してたので）
よかった。
いとこがいたこと大きくなったらもう１回教えてあげよう。
覚えてるかな？
そして姉夫婦が帰り、
今度は、葬儀の業者の人が来た。
毎日来てくれて、ドライアイスを交換してくれてた人だ。
今日は初めてのお化粧の日だった。
さすがに５日目になり、顔色は青紫になっていく。
火葬の日のために、綺麗にお化粧をしてくれるのだが、
その練習というか試にこんな感じですとやってくれた。
専用のファンデーションみたいなものを
筆でていねいにのせていく。
少し生きているような、
赤らげな色味の肌のように見えてきた。
でも、しょせんお化粧。
なんか、青紫はなくなったけど、
顔色もよくなったけど、
お人形さんみたいに（キレイ）になっちゃった。
生々しい素肌の方が良かったな。
やっぱ産まれたそのままが１番だな～。
でも、綺麗になった彩衣里（あいり）もかわいいよ。
パパは
「彩衣里、お化粧嬉しかったね～。キレイニなったね～」
と抱いて声をかけていた。
ママも微笑ましく写真撮りまくり！
私も一緒に写真とりたいとカメラマン交換。
その業者の人が来てくれると
カメラマン頼めるので
家族３人の写真も撮れた。
その後は、来客はみんな帰り、
パパはお位牌の準備に出かけていた。
その間は、ママと女同士のいこいの時間。
絵本読んだり、オモチャで遊んだり、
あひるくんのぬいぐるみ（おくるみをまるめ人形にしたもの）であやしたり
一緒にいる時間を楽しんだ。
このまま時間がとまればいいのに。。。
このまま一緒にいたいよ。。。
それより、１週間前に時間を戻してほしいよ。。。
彩衣里（あいり）にどんなに声をかけても返事は返ってこない。
目は大きかったのかな～
どんな声してたのかな～
髪の毛は長く伸ばしたかな～
手をもう1回握りたいな～（固まってしまってもう見るしかできなくなった）
鼻と口の間と、耳が
ゆいいつそこだけは、まだ若干柔らかかった。
なので、癒しの場所、
生きてたらこんなに柔らかいんだな～
と、涙を流しながらプニプニ触っていた。
ご飯や家事はパパがすべてがんばってくれ
ご飯はたしかお惣菜を買ってきたかな？
十分ありがたかった。
パパも辛いのに、ありがとう。
仕事も１週間休んでくれてすごく助かった。
そばに一緒にいてくれることが私の回復の薬でもあった。
さぁ。今日も一緒に寝よう。
夫婦のベットの隣にベビーベットがあり
上に棺を移動する。
室温は１５℃で冷やす。
私達は真冬のパジャマに毛布てんこもり。
もう手慣れた光景だ。
彩衣里（あいり）、また明日！
またおはようしようね～。
おやすみ～。
（誕生死６日目へ続く）
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