天国からの１週間バックナンバーあの日のこと①～運命の１日～
あの日のこと②～陣痛室での告知～
あの日のこと③～出産～
あの日のこと④～非現実と現実の堺～
あの日のこと⑤～原因追究～
あの日のこと⑥～初めての夜～
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２０１２．０９．１２ 陣痛室での告知
右腕には初めての点滴。左腕には採血。嫌いな注射。
陣痛の痛みで、もはや今はそんな事はどーでもいい。
「人生で１番痛いものは注射だと思ってたけど、そーじゃないんだね」と、
まだジョーダンも言えた。ここまでは、、、。
内診。
「子宮口が９ｃｍ開いてますね。」と女医の先生。
（もうすぐだ！！すごいな～！！（＞＜））
次に、心電図を私のお腹にセッティングする看護婦さん。
「最後に胎動があったのはいつ？」
「うーーん、２～３日前」（それより痛い～）
何回も聞く看護婦さんと先生。
「最後に胎動があったのはいつ頃？」
「うーーーん、２～３日前…あんまり覚えてないー」（しつこいな～痛い～）
陣痛が痛すぎて、先生たちがどんな表情してたか覚えてないけど、
何回も確認するんだよね。今思うと、あの時心電図の音は聞こえなかったな。
全然、そんな空気を察することもできないほどの余裕のなさ。
そんなことより痛い～（＞＜）とうなる私。
この時まで私は分かってなかったのである。
この日で３９週３日目。だって、先週の３８週４日の検診で心電図で動いてたの見たもん。
・・・が、確かに胎動少なくなってきた日が覚えがある。
３日前の日曜日は胎動はなかった気がする。
でも、胎動が少なくなったら、骨盤まで降りてきてお産が近づいてきてると色んなところで聞いてた（そう思い込んでた？）から
だから、２～３日前かなってうる覚えで答えた。
そしたら「旦那さん呼んできて」と先生に指示される看護婦さん。
なんだろ？なんの話だろ？そろそろ分娩室～？？←この時も分かってなかった。
旦那さんが呼ばれ、私がうなるを横目に先生に状況を告げられる。
「赤ちゃんが心臓動かすのやめちゃったみたいです・・・。」
旦那さんは５秒くらい止まる。
「・・・えっ・・・？？？？？？？？」（声が声でなかった）
「・・・なんで・・・・」
世界が一瞬にして変わる。
家族だけの時間にと、先生たちは部屋を一時退出する。
陣痛にうなる私。（＞＜）目つぶって痛がってたから、旦那さんがどんな悲しい顔してたかは見えてない。
私も聞いてたけど、なんだか、なんのことか分からない。
ふーん、そうなんだ、とも思ったかな。自分のことじゃないような。現実じゃないような。
え？なんだって？とも聞こうとも思わなかった。
とにかく痛い～～。押し寄せる陣痛の波。
この痛みって意味ないの？これって予行練習？
とにかく痛い～出させて～（＞＜）
今の自分のことしか考えられなかった。精一杯の聞きたくない体の反応か。
泣きながら私の手を握る旦那さん。
もうすぐ出産と思って駆けつけた母。
冷静に「お母さんに伝えてきて」と旦那さんにお願いする私。
廊下で大泣きするお母さんの声が聞こえた。
こらえる旦那さんの声も聞こえた。
「大変だったね…可哀想に…うぅ…（泣）」と号泣しながら部屋に入ってきた母。
何が大変なの？
何が可哀想なの？？
なんで泣いてるの？
なにが悲しいの？
まだ終わってないし。分かんないし。痛いし。
自分の頭の中では分かってない。
だから涙なんて出なかった。不思議と。
真っ白になるとか、ショックという感情はまだついてこない。
何が起こってるのか処理に遅れてる。
だから、みんなの感情の方が先に行きすぎてて、なんなのか分からない。
旦那さんはずっと「ありがとう」と泣きながら私の手を握ってる。
私は逆に「大丈夫だよ」と何度も何度も安心させる。（自分にも言い聞かせてた）
陣痛の合間に旦那さんの涙をふいてあげる余裕があった。
たぶん、私はまだ悲しくないから。大丈夫と芯が強かった。
女だからなのか、母だからか。
まだ考えないようにしようと思っていたからなのか。。。
悲しいより、なんかすぐにこの子はまた戻ってくると感じた。
テレパシー？女の勘？１０か月一緒にいたんだもん。
なんか、感じるよ。「大丈夫だよ」って。
だから私は冷静でまだいられた。
陣痛の波がさらに短くなる。
とにかく私は出さなきゃいけない！今やるべきことは出すこと！（出してあげること）
いきみ逃しだっていっぱい練習したんだから！！
（出したいーーーーー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！）
（出る～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！）
（このままどーーーしたらいいのーーーーーー？？？？？？？？？？？）
ナースコールで先生と看護婦さんを呼ぶ旦那さん。
「そろそろ行きましょう！」と。
陣痛の合間をみて、車いすでそのまま分娩室へ向かう。。。
続く。。。
※出産の模様は、また別でブログ書きます！
出産の喜び、女の喜びについて明るく自信を持って書きたいから♪
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