【帚木224-3】「かれがれ」の2つの漢字☆
今日も受験勉強お疲れさま~
月…イラスト訳
火…イラスト解釈
水…重要古語
木…イラスト訳
金…イラスト解釈
土…重要古語
日…アメンバー記事
という具合で更新しています☆
物足りない方は、過去記事もお楽しみくださいね
【今回の古文単語】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【かれがれ(離れ離れ)】…途絶えがちな様子
■【のみ】…~だけ、~ばかり
■【見す(サ行下二段)】…(顔を)見せる
■【はべり】…~です、ます(丁寧の補助動詞)
■【ほどに】…~間に、~うちに
※【に】…~時に(時を表す格助詞)
■【忍ぶ】…こっそりと、人目を忍ぶ
■【心交(か)はす】…心を通わせる、交際する
■【る】…完了(存続)の助動詞「り」の連体形
■【人】…ここでは、恋人(男)の意
■【ぞ】…強意の係助詞
■【あり】…ある(ラ変動詞の連用形)
■【けらし】…~たようだ、~たらしい
※【け】…過去の助動詞「けり」連体形の音変化
※【らし】…推定の助動詞「らし」の連体形
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日の古語詳解は、「かれがれ」☆
では行ってみよ~♪
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「かれがれ」という言葉は、
「かれがれ(→枯れ枯れ)というニュアンスから、
なんとなく想像できると思います。
「…かれがれにのみ見せはべるほどに、忍びて心交はせる人ぞありけらし」
男女の仲が【かれ】てゆく…
そのニュアンスです。
!(´Д`;)
ちなみに、「かれがれ」という語を辞書で引くと、
次の2つの漢字が当てられています。
【かれがれ(枯れ枯れ)】
…枯れそうなようす
【かれがれ(離れ離れ)】
…途絶えがちなようす、疎遠である
(※『全訳古語例解辞典』 より)
例文で見てみますと…
「通ひ来し宿の道芝かれがれに…」
訳)あの人がよく通って来た我が家の道芝も枯れてしまいそうで…
→【枯れ枯れ】
「かれがれにおはせしをだに、飽かず胸痛く思ひ侍りしを…」
訳)途切れがちにいらっしゃったのでさえ、物足らなく思いましたのに…
→【離れ離れ】
文脈判断できますよねー!
(*゜▽゜ノノ゛☆
どちらの漢字の意になるか、という覚え方ではなく、
「かれがれ」の持つ、言葉のイメージを念頭に置いて訳出すれば、
ほとんど間違えない古文単語なんですよー!
(o^-')b
このように、古文単語の中には、
その語の持つイメージを理解すれば、
文脈解釈が容易になる語も多いんです!
そういう語を、ボキャブラ力として多くインプットできている人が、
「なんとなく」古文を解いて、得点につながっているんです。
(`・д´・ ;)
あなたはどうですか?
もし、「なんとなく」解いて、いつも解釈を間違えてしまうなら、
あなたの国語力は、まだそこまでに至っていないんです。
ぜひこのブログで、古文単語のイメージを身につけていってくださいね♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木224(原文)
「…かれがれにのみ見せはべるほどに、忍びて心交はせる人ぞありけらし。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■はべり
■しのぶ
■人
■けらし
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした