【帚木132-3】プラスイメージ単語「心ざし」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木132-3】プラスイメージ単語「心ざし」

勉強お疲れさまラブラブあいです。


このブログは震災で辞書や参考書などのなくなった受験生でも、詳しく学習できるように書いています。

すき間学習の1つとしてご活用ください♪

 

↓今日の古文単語はコレ↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【心】…気持ち

■【移ろふ】…心移りする

■【方】…方面、ここでは女の所のこと

■【~とも】…~ても逆接の仮定条件

■【見初む】…見初める、結婚当初

※【初む(そむ)】…~しはじめる

■【し】…過去の助動詞「き」の連体形

■【心ざし】…愛情

■【いとほし】…いじらしい、愛しい

■【未然形+ば】…~ならば順接の仮定条件

■【さる方】…それ相応の方面

※【さる(然る)】…しかるべき、相応の

※【方(かた)】…方面、ここではのことをさす

■【よすが】…縁者、ここでは正妻のことをさす

■【ぬべき】…~に違いない確述用法

※【ぬ】…強意の助動詞「ぬ」の終止形

※【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形

■【~に】…~のに逆接の接続助詞

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

※上の意味は、今回の文脈での意味です。

助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪


今日の古語詳解は「心ざし」について☆

では行ってみよ~♪

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古文でよく出てくる「こころざし」という言葉☆

 

辞書には「志」という漢字で載っていますが、

古文の中では、今回のように「心ざし」と出てくることが多々あります。


 

【こころざし(志・心ざし)】

①意志、意向

②誠意、好意、愛情

③お礼の気持ち、お礼に贈る金品

④死者の冥福を祈る気持ち、追善供養


 

③の場合は、現代でも「お志を贈る」などと用いますし、

④の場合は、注釈が必ず出てきますので、


 

今回は、①②の場合に着目しましょう♪

(o^-')b

 

①意志、意向

 

これは、ある事をしようという心の動きであり、

心がある方向に向かっていくことを意味します。


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現代用いている「志」は、まさにこの意味ですね♪

 

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②誠意、好意、愛情

 

相手に寄せる心の働きを意味し、

多くプラスイメージとして用います。


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古文でよく用いられるのがこの意味です!


 

特に、愛情という訳出になることが多いので、

古今異義語として、単語帳などに挙げられている場合も多いですが、


 

今回の場合は…、

 

見そめし心ざしいとほしく思はば、

訳1)結婚当初の愛情大切に思うならば、

訳2)付き合い始めた気持ちのまま愛しく思うならば、


 

このように、直前直後のつながりを考えて、

訳出も工夫していく必要がありそうです;;


 

ちなみに、

 

【いとほし(愛し)】

①愛しい、いじらしい

②かわいそうだ、気の毒だ

    ↑

こちらも文脈で意味の変わる重要古語ですが、

 

直前の「心ざし」がプラスイメージの単語なので、

直後の「いとほし」は、①のプラスの意となるんです!


 

こういう練習は、単語帳だけの勉強ではできませんよね^^;

 

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木132(原文)

「…心は移ろふ方ありとも、見そめし心ざしいとほしく思はば、さる方のよすがに思ひてもありぬべきに、…」
     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木132-①】イラスト訳

【帚木132-②】イラスト解釈

 

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

うつろふ

かた(方)

そむ

し(識別)

ば(接続助詞)

さるべき

ぬべし

確述用法

に(助詞)

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ