【帚木92-③】古文単語~「あまり」☆
勉強おつかれさまあいです。
この【重要古語】は、毎夕5時に更新しています。
受験勉強の合間に、お楽しみくださいねー♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【なよびか】…なよなよとした感じ
■【女し(をんなし)】…女らしい
■【見る】…見る、判断する
■【已然形+ば】…~と、~ので
■【あまり】…度を超して
■【情け(なさけ)】…風情、情愛
■【引き込む(下二)】…引き入れる、束縛する
■【られ】…受身の助動詞「らる」の連用形
■【とりなす】…うまく調子を合わせる
■【已然形+ば】…~と、~ので
■【あだめく】…浮気っぽく振る舞う
■【難(なん)】…欠点、難点
■【べし】…可能(当然)の助動詞「べし」の終止形
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は声に出して唱えてね♪
今日の古語詳解は「あまり」☆
では行ってみよ~♪
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「あまり」という単語が、単語集などに出てきてるのを、あまり見たことがありません。
なぜなら、現代でも多く用いる言葉ですからぁ(;゚;∀;゚;)
ですが、私の使ってる辞書には、「あまり」は赤い大きな太字で出てきていまーす!
(→o←)ゞ
【あまり(余り)】
①(名詞)余分、勢いのあまり
②(副詞)度を超して、必要以上に
③(下に打消を伴い)あんまり~ない
④(形容動詞)あんまりだ、ひどすぎる
⑤(接尾語)~過ぎ、~あまり
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
でもこんなの、いちいち覚えたりなんかしませんよねー;
( ̄Д ̄;;
「あまり出てきません。」…③
「あまりはありません。」…①
読み慣れてる現代文なら、容易に区別できます。
しかし、あなたがまだ読み慣れていない古文では、
「あまり情けにひきこめられて」
「用意こそあまりなれ。」
(°Д°;≡°Д°;)
なんとなく…はイメージつくんですが…。
まあ、長文を読んでいく際には、放っておいても差し支えないでしょうが、
傍線が引かれて、現代語訳の問題が出た時は、そうはいきませんよね^^;
(`・д´・ ;)
そこで。
あなたがふだん、嫌悪してやまない「品詞分解」の出番です!
(;゚;∀;゚;)
「あまり / 情け / に / ひきこめ / られ / て」
(副詞)/(名詞)/(格助)/(動詞)/(助動)/(接助)
↑
直後の名詞とのつながりから、
「あまり」が名詞や形容動詞になるはずもなく、
副詞の意味と考えられます。
…品詞分解は、授業であれほど時間をかけて、やっても意味がないのでは?と思ってる人も多いのですが、
こういう細かい解釈を要する場合に便利なんですよね^^;
ちなみに、このブログでは、品詞に分解していません。
でも、イラスト訳で、一語一語に目を向ける練習をしてもらいます。
なぜそれで、古文読解力がつくのか?
それはね☆
(o^-')b
基本的には、「あまり」という単語が見分けられればいい。
それで、どういうつながりの時、どう訳していくのかに、慣れていってもらえればいい。
そうすれば、
現代の「あまり」の見分けがつくのと同じように、
古文でも、見分けられるようになっていくはずなんです!
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木92(原文)
「…なよびかに女しと見れば、あまり情けにひきこめられて、とりなせば、あだめく。これをはじめの難とすべし。…」
今回の古文の現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習しといてね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■見る
■あだ人
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました(●´エ`●)