昨年から高知競馬は馬場などの改修工事が集中的に行われる関係から8月を休止期間に充てており、この間高知所属馬は全休して調教調整にあたる・強豪馬なら他地区の重賞に遠征・あるいは交流選考をクリアすれば園田や佐賀での『高知交流』のような条件級競走を使うことになる。例年の時期だと半期に一度(おおむね4月と10月)のクラス編成が実施され、新編成から2週の間の最終レースは記者選抜の適用はなく『一発逆転』がレース名から消える。
先日金沢競馬場を襲ったゲリラ豪雨に伴い厩舎地区を中心に多大な被害が出て『百万石ががやきナイター』の愛称を適用して行われるはずの開催が丸ごと中止になり、ようやく9月7日に再開されることになったものの白山大賞典のステップレースだったイヌワシ賞が当日に同居し全国交流が外れるなどその影響は広範囲に及んでいるらしい。高知競馬との関係でいえば吉原寛人騎手が休催期間中に期間限定騎乗する機会が多いことや近年は加藤翔馬騎手も期間限定騎乗を中心に参戦することが多く、高知所属でも畑中信司騎手の前所属は金沢であった。
そういう点も見抜いていたのか、ウチのメロたん(メロディーレーン)とウシュバさん(ウシュバテソーロ)が、
『ファイナルレースに一発逆転が適用されないからやっておくべきことがあるのでは?』
と考えるようになりこんな会話を交わしていた。
メロたん(メロディーレーン):各地で金沢競馬の復興支援競走とか個々の競馬場単位でイベントとか立ち上がっているけど、金沢からの期間限定騎乗を受け入れている実績あるから高知でも『一発逆転ではないファイナルレース』だからやらなければならないことってあると思う。
ウシュバさん(ウシュバテソーロ):高知と金沢って騎手の人的には関係深いから何かやってしかるべきなんだよね。せっかくクラス編成の関係でファイナルに記者選抜適用されないから一つ考えてもおかしくないと思うぞ。
メロたん:私ね・・・一発逆転ではないファイナルレース使って『金沢競馬応援競走』というのは考えたほういいんじゃないのって思う。
ウシュバさん:確か通常記者選抜が適用される場合3連単とか払い戻し率上乗せされるはずだと思うけど、その上乗せ分金沢競馬に義援金にして送るの手っ取り早いと思うんだが。
メロたん:それにレース名も『ファイナルレース』を活かす形で『金沢競馬応援ファイナルレース』とか覿面だと思うの。
ウシュバさん:4戦もあるから十分義援金は確保できると思うけど追加で募金箱ぐらいあってもいいよね。
メロたん:そりゃそうだと思う。場内と全場外に設置すれば金沢へのかなりの支援にはなると思うわ必ず。
ウシュバさん:今回の豪雨被害の絡みでいえば吉原騎手が乗りつけていたこともあるのか南関東で動き早かったところかあるな。
メロたん:川崎と大井ね。川崎は9月開催中募金箱場内に設置するほか11日に売得金の5%を支援金にするレースを2鞍組んでるし。大井でもJRA分の場外発売もある中10月5日のチャリティーイベントの寄付金石川県騎手部会に全額寄付とのアナウンス出たし。
ウシュバさん:実はその先があまり動いていないんだよね。金沢は来年JBC開催(3歳以上の3競走)控えているから2歳部門控える門別あたりが動きそうなものだけど鈍いかな…あと金沢とのブロック的な意味では名古屋と笠松で動いてもおかしくなさそうだし。
メロたん:あと、厩舎地区の被害が酷く動けなかったお馬さん多そうだったみたいで助かった後のフォロー先の確保も急務かな。
ウシュバさん:金沢に近いところで珠洲市にホースパークあるけど引退馬優先なだけに余裕限られるんだよね。交通の便で滋賀県内に移すとノーザンファームしがらきなどもあるけどJRA所属馬で手一杯になりそうなところあるし…この際門別所属馬がよく使う『認定外厩制度』って金沢には必要なんじゃないかな?能登の地震の際競馬場が消防関係の拠点になっていたことから議論になってもおかしくなかったし。
2頭が言わんとする「義援金・支援金による金沢競馬の復興支援に『一発逆転ではないファイナルレース』を活用すべき」・・・これは高知のファンでも腑に落ちる方は多いのではないかと思った。休催期間中の『金沢から高知へ』の人的傾向を考えれば何の驚きもないことかとはお思う。ただ、吉原騎手の活動の関係で南関東で動いているのは現状川崎と大井だけ…残る船橋と浦和の状況については様子を見る必要はあるものの煮詰まれば他地区も動けるところは動くのではとゾウたん的には期待している。あとお馬さんの被害の方の手当ても必要なのは事実であり、臨時的でも認定外厩を認める動きは金沢の組合とNAR、さらにはJRAと滋賀県内の牧場が事務折衝の場をもって解決する必要があるというのもきゅう舎関係者と牧場のWin-Win的な視点では推進に値するものだと思っている。