菅政権に期待すること | 視覚障害投資家のHappy Days

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お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

新しい総理大臣が菅さんに決まりました。
菅さんに期待することはただ1つ。行政府の長として、国会で成立した法律をきちんと運用してもらいたい。
日本はダメな部分もいっぱいありますが、それでも法治国家として一定の仕組みは整っており、安心して生活できる国と言えるでしょう。
ただし、それは制度がきちんと運用されてこその話。
法律があるのにそれが守られていなかったり、恣意的に運用されたりしていると、安心して暮らすことはできません。


例えば、生活保護。
生活に困ったら、国が生活の面倒を見てくれます。
生活保護制度があるのに、生活苦を理由に自殺する人が後をたたないのはなぜでしょうか。
もちろん、制度がきちんと運用されていないからです。
水際作戦だとか言って申請を受理しなかったり、生活保護バッシングを後押ししたり。めちゃくちゃです。


例えば、ウーバー配達員の危険運転問題。
自転車が歩道を爆走して危ないとか、信号無視をしているとか、問題になっています。
でもこれ、問題になるほうがおかしい。
自転車が自転車通行禁止の歩道を走っているのなら、道路交通法に従って逮捕し、罰金なり懲役なりを課せばいい。
自転車が信号無視をしているのなら、道路交通法に従って逮捕し、罰金なり懲役なりを課せばいい。

きちんと制度を運用すれば、「罰金払いたくないな」「懲役はイヤだな」と考え、無茶な運転をする配達員はいなくなるでしょう。

なぜ取り締まらないのか、意味がわからない。


例えば、”サービス残業”問題。
無給で残業を強制する、いわゆる”サービス残業”が社会問題になってずいぶん経つけれど、なぜ解消されないのでしょうか。
普通に労働基準法違反で逮捕し、裁判を受けさせ罰金なり懲役なりを課せばいい。
違反はいっぱいあるのに、ほとんど取り締まられることはない。きちんと罰せられたのは電通の事件ぐらい。
この場合罰金の上限は50万円と少なすぎるのは問題だけど、とにかく違法行為、つまり犯罪なのだから、まずはきちんと取り締まらないと。



デジタル庁とか新しい組織、制度をつくる前に、まずは今ある制度をきちんと運用すべきでしょう。
もちろん、時代に合わない制度、おかしな制度はその都度変えていく。これは立法府である国会のお仕事ですね。

法律をきちんと運用する。
菅政権には、この基本中の基本をまずは期待しています。