仕事の帰り道(駅前のロータリー)で青年が何かを手に近づいてきた。
「よかったら、これ見てもらえませんか?」と少し大きめのカイロのようなものを持っている。
なんだろ?ティッシュかな?と思い見ると、青年がもう一度同じことを言っている。
つい立ち止まってしまう。
「あ、すみません、ありがとうございます。優しい~・・・
国連難民サポーターのUNHCRと言います。
ウクライナやガザの難民を援助する活動をしています。」
そして手にしていたものを「これなんだかわかりますか?」と差し出してきます。
「うーん・・・カイロ?」
「そうですよね。多くの人がカイロかな?とおっしゃるんですが、これ食料品なんです
こういった物資の支援を皆さんにお伝えとお願いをしています。」
そして詳しい内容を話してくれた。
緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めた団体であることもわかった。
出来る範囲で支援ができるならと思いつつも、青年にこう言ってみた。
「いろいろな難民や被災者への支援活動があるけれど、本当に支援者に届いているのか、わからなくなってきた。
私利私欲の政治屋(政治家とは言わない)、権力をもった輩が、庶民の心からの支援を横取りしている現実。
どうしたら信じられるのだろう。」
青年も悲しい顔をして頷いている。
そうだよね、この青年は一生懸命に活動しているんだよね。
「わかりました、少しでもできる範囲で支援をしてみます。」
本当にうれしそうに「ありがとうございます、ありがとうざいます」と言って、申込書を書く準備をする。
毎月の寄付金額・寄付の方法(クレジットカードか口座振替)・そのほか諸々
担当者名とスタッフコードも書いて
「クレジットカードの記入をお願いしたいのですが、カードは今お持ちですか?」と聞かれ、
「はい」と言いながらカバンからカードを出そうとしたのだけど
(ん?まてよ?こんな駅前の雑踏の中でクレジットカードを出していいのか?こんな状態でカード情報を提示してしまって大丈夫なのか?)と急に不安になった。
(この青年はとても誠実そうだけど、カード情報ってこんな風に出していいのか?)と不安が取れない。
「あ!ごめんなさい。カード今日持ってなかったんだった!夫に貸すので家に置いてきたんだった!ごめんなさい、ここまで説明してもらったのに、ほんとにごめんなさい。口座振替にすることは?」
「あ、そうなんですか
いえいえ、仕方ないです。お話聞いていただいてありがとうございます。口座振替はまた手続きが違ってくるので、もしよければまた駅前でお会いできたときにお願いできたらうれしいです」
(はーー、絶対この青年は大丈夫なひとだろうけど、やっぱりカード情報ってこわいよな、青年ごめんよ)
こうして私の偽善者活動は二の足を踏んだのです。
家に帰ってネットでUNHCRを検索して、ちゃんとした団体であることもわかりました。
ネットからも支援ができるようなので、もう一度ちゃんと見てみます。
国連UNHCR協会