ヘルメットも細部の変更を受け、レース当日!
待ちに待ったAS杯に、GT1からの初出場です。
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クルマのおおまかな挙動を掴むための最初のテストはレース二日前、5月3日に行いました。
個人的な話ではありますが、このGWはなかなかスケジュールがタイトだったために、
この一日のテストを挟む事が出来て安心しました。
乗ったのは、だいたいのセット出しを済ませた?20号車。
ファーストチームの『ガレージC スポーツカート部』が決勝で使用するマシンで、開幕戦の優勝車です。
第一印象は、、、ブレーキングポイント、
曲げるためのペダルワーク等がレーシングカートそのもの!
いくらレーシングカートフレームだからとは言っても、内心はレーシングとレンタルのほぼ中間ぐらいなのかなぁ、なんて思っていたりしたのですが全然。
これは次に、自分のカートを走らせるときのためにも良いお手本だなと。
実はこういった経験値の稼ぎ方は、マイカートをなるべく消耗させずに
ドライバーを磨くのに役立っている気がします。
やっぱり速いマシンは楽しい!
20分x3回の走行は、3人で回しながらの走行だったためにあっという間に過ぎてしまいました。
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5月5日のコース入りは、まず自分たちにマシンを出して頂く、稲垣さんとのご挨拶から!
練習走行が始まる頃にはこちらも今回初対面、初チームメイトとなる
『ゴハンがススム君』も登場し、これで我ら『ガレージC UNSK-illed』は全員揃い踏み。
ちなみにチーム名は、上田さんがドライバー四人の苗字を並べて『UNSK』としたところ、
経験の無い、技量の無い、という意味を表す『Un Skilled』という単語の一部となったことからきているそう。
ひと捻りもふた捻りもした見事な名前ながら、しっかりと毒を持って来たところは上田さん、意外とお茶目ですね。w
静かに幕を開けたレース当日午前中の練習走行はトップバッターにススム君。
それから私、Nさん、うえださんというローテーションで回ることに。
私の一回目の走行のタイムは31秒台後半ぐらい、ひととおりメンバー全員が走行を終えてみるとこれが好タイムだったようで、ガレCでは大先輩であるススム君にもまずまずの評価を頂き、順調な滑り出し。
我々のマシンは去年の東日本シリーズでチャンピオンを取った実績のあるマシン。
エンジンはライトチューンされているし、タイヤもフレッシュなものを用意して頂いたみたい。
上田さんも、『普通に走れば十分良い所に行けそうだね』とおっしゃっていました。
特に1~2コーナー等は3日に乗ったマシンよりも明らかに安定性が高い!タイヤの違いでなく、フレームの違いだとすぐにわかる。
この日は気温も路面もベストに近く、2回目の走行で走り方を探っていると、今の路面とこのマシンなら、3コーナーの補修パッチを積極的に使えばもっとプッシュ出来ることに気が付いた。
この時点でタイムは31.4ぐらい。
まだ完全プッシュしきれてないのにこのタイム?じゃぁ、ここを上手く処理すれば30秒台入るかも!?
30秒台に入れれば、ファーストチームのタイムとも遜色無い・・・!
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しかし走行終了後には、ぶちぶちとうなだれる私がいました。
実はこの3コーナー、
横転の危険性を孕んだ魔のコーナーだったのです。
3回目の走行時、少しだけ奥でブレーキを踏み、かなりのスピードを残して突っ込む。
普通の舗装だったら飛び出して終わりだけど、この補修パッチにアウト側のタイヤを引っ掛けて・・・
曲がった!バッチリ!
と、思った次の瞬間、
一瞬のうちにマシンがインリフトし、
ドライバー側からタイヤバリアへ
バリアで胸を強打し、しかもマシンの重さが上から加わったために、
わき腹も衝撃を受けグエッ(゛`゚ω゚)∴▪ ・
しかも一回だけじゃありません。この直前にも片輪走行したままバリアに刺さってます。
テスト走行の日の夜から、クルマ壊す可能性があるとしたらどこだろうと、経験が無いなりに様々な事態を想定してイメトレをしてきましたが、まさか横転するなんて、想像出来るはずも無い・・・;;;
(というよりも3コーナーで『浮く』ということをこの日このクラッシュまで全く知りませんでしたが・・・)
体はひとまずどうでもいいとして、昨年のチャンピオンマシンが・・・
稲垣さんにバッチリ修理していただきましたが、走行セッションはだいぶ減ってしまった。
申し訳ありません・・・
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(ここから全く写真が無いです)
グリッド抽選はファーストチームのすぐ真後ろ、6番手。
公式練習を挟んですぐ決勝スタート。
スタートドライバーは経験豊かなススム君が担うことになりました。
一周のウォームアップを走行の間に私は給油する燃料の準備。
ホームストレートに並ぶのは全21台。さすがAS杯だ・・・まさに圧巻。
グリーンフラッグが振られるとシグナルが点灯し、まもなくスタートとなります。
さすが、ここは大した混乱にも巻き込まれず、ススム君は堅実に処理してみせる。
第二スティントを走る予定の私は問題の3コーナーのラインを集中して観察する。
それは三回目の走行のあと、驚きの事実をススム君その他に伺っていたからです。
3コーナーは縁石思いっきり跨いだ方が、横転の危険性が減るって!?
なんだそれ!さっきは縁石に触れないで曲がったら横転したのに?
本当かよ・・・と内心思いながら、その後の公式練習を走りました。(スミマセン!)
そんな私をよそにススム君は3コーナーも安定してマシンをススませている。
31秒後半とか出てたっけ?
そして私の出番は来た。
稲垣さんに両肩をポンと叩かれ、マシンに乗り込みます。
ピットアウト。
基本飛ばしめ、3コーナーだけは『クルージング』で、言われたとおりのラインをなぞる。
3~4周もするとスピードを上げることが出来てきて、タイムは32フラットぐらいだったかな。
何なんだろう・・・このライン・・・跳ねるんだけど、浮きそうな感じはまだ全然しない。
そこからさらに脱出スピードを上げて、かろうじて浮くかな、ぐらいで安定させられるぐらいになってきた。
タイムを見て唖然。『今・・・31.2とか出た?』
3コーナーでタイムを落とした分をほかのコーナーでカバーできるようになってるのか?もう午前中のタイムを更新してる。
それはピットに帰ってきてから上田さんに『結構飛ばしてたねw』と言われるほど。いや、飛ばしてるつもりは全然無かったんですけれども・・・
私のすぐ次に走ったのはNさんだったのですが、確実に技術を身につけている!?
N氏は上田さんのご同僚なのですが、今まで数回、ご一緒させていただいてきた中ではとにかく丁寧、ミスが無い、といった印象だったのです。だけど、今回速さも身につけてオールラウンダーな一面を見せ付けられた気がします。2回目のスティントも、きついきついと言いながらも力走を見せてくれたと思いました。GJです!!
途中にはドライバー交代でだいぶゴタつきましたが、最後には上様に、本当にありがたいロングスティントを走って貰いました。
途中10番手まで落ちていたときもあったけれど、レース中盤から終盤にかけてみるみるポジションを上げていく展開は正直、かなり燃えました。
それは、他のチームにトラブルがあったのもそうだけど、
我々のペースが安定していたことも裏付ける、ポジティヴファクターです!
結局上田さんもN氏もベスト31.8まで行ったというし、ススム君も31.6が出ていたと言います。
これまで耐久を戦ってきた中でこれほどまでにそれぞれのペースが接近しているのは初めて。
86号車が後退したそのとき、我々のポジションは5番手。
AKMTさんに『(電光掲示板に)映ったじゃん!』と声をかけられたときは内心『えっ』
でした。
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チェッカーを受けるときにはもう感情がいろいろ混ざりすぎてしまって言葉が出ないのなんの・・・
午前中横転してから天国と地獄を見たというか?5位で天国というのは、言いすぎかなと思うけれどスポーツカート部の優勝もありましたし。
スポーツカート部は秋ヶ瀬シリーズ2連勝。おめでとうございます!!
凄いなぁ。私も次に出るときは、と言っても11/14の最終戦まで出ないかもしれないけど、
最終戦のときは私も18なのでピット回数のハンデが無くなります。
今よりもっと経験を積んで、センスも磨いて確実にレベルアップしてるだろうし、、、
そのときは耐久での『勝利』は僕たちにとっても不可能なものではないという前提で、戦いましょう。
では長くなってしまいましたが、ここでいったん切ろうとと思います。
このレースに関わった全ての皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!!