こんにちは。『墨田区で最もメガテン・ペルソナを愛する男』と
呼ばれたい 俺です。
待ちに待ったけど買ったが最後、今やるべきことが何も出来なくなることがわかっていたので、発売後10日間くらいは我慢してたけど、よくよく考えたら
買ったらペルソナ5が一番やるべきことになるだけじゃないか と気づいて、購入→プレイにいたりました。
PS3もPS4も持っていなかったのでPS4を同時購入。あとあまりにもテレビを見なくて未だにブラウン管のテレビデオな人間だったので、HDMIからの入力変換機を買うか、素直にHDMI入力のあるテレビを買うかで悩んだ末に、変換機を買ったら使い物にならなくて結局テレビも買うハメになりました。怪盗団……
始める前から俺の財布の金を奪っていきやがった。 と言うワケで現在3周目で春が仲間になったところ。そろそろちゃんと感想を書いてみようかと思います。前作(P4)や前々作(P3)を未プレイでも全く問題なく遊べる仕様ですけど、多くの人がそれらをプレイ済みであると思われるため、要所要所で引き合いに出していこうと思います。
結論から言うと非常に楽しめました。今年は他にRPGをやっていないので比較は出来ませんが、かなり秀逸な出来と言っていいと思います。自信を持ってお勧めできる逸品です。
まずはネタバレ無しで……と思ったけど、もうめんどくさいのでネタバレ全開でいきます。
つかシステムとかについて書いてるブログは山のようにあるので、プレイしながら感じたことをそのまま書くだけの手抜き感想で。ストーリーに関する感想がメインになるので、マジでプレイ前の方は戻るボタンを押してください。
≪オープニング~カモシダ・パレス≫
まずオープニング。カジノから脱走する主人公から始まります。「日本にこんなカジノあるのか?」とか「今回は現実世界でもペルソナ能力を発揮できるのか?」とか、いきなり疑問を投げかけてきてくれました。それら全てが伏線だったとは!
主人公が華麗に逃げ切って……と思ったら
ガッツリ逮捕された。 え、マジ?マジで!?と困惑の嵐。取り調べをしてくる警察は後で訴えたら圧勝するんじゃないかってくらい横暴だし。そして始まる回想シーン。「なるほど、そういうことか」と思いつつも、過去をどんなに素晴らしく過ごしたところで、この取り調べに帰着するのかと思うと、既に気が少し重かった。しかし、全てが伏線だったとは!(2回目)
蒼山一丁目にある高校に転校してきた主人公。転校理由が前科がついたから、ってことだけどその原因が噴飯極まる。あのタチの悪い酔っ払いのオッサンが準ラスボスになるとは思ってなかった俺の洞察力(の無さ)は凄いと思う。
惣治郎さんも最初冷たかったけど「大丈夫。きっと家族になれるよ」と
胸の中で上から目線。 屋根裏部屋は夏や冬がきつそうだけど、住む環境としてはかなり楽しそうな気がしました。
そして問題は鴨志田。キモいわウザいわムカつくわでもうもうもう。正直こいつがあまりにもクソ人間過ぎて、この後出てくる悪役が可愛く思えましたからね。『改心』させようとすることで廃人化してしまうかも、と悩む主人公達に「やれ!
むしろ殺れ! 」と心の中で大声援ですよ。志帆が自殺未遂を起こして、鴨志田が主人公達に退学を告げた時は
むしろ俺に殺らせろ ってレベル。
皆のペルソナ覚醒シーンは結構好きです。「我は汝、汝は我……」が無いと始まりませんし、竜司や杏が「いくぜ!」みたいになるところは鳥肌モンでした。あと怒りと共にペルソナに目覚める、ってのは今回のキーポイントですよね。
ちなみに普段からペルソナを呼ぶ時は仮面を外すたびに
顔から大出血してるのでしょうか? まぁ「最初なので顔にちょっと貼りついちゃってました」と言うのなら、それでいいです←
最初のダンジョンにしては結構面倒だった印象があるのがカモシダ・パレス。よじ登ったりする箇所に気付かないで、ひたすらパレス内を徘徊した記憶があります。1周目はSPの枯渇に悩まされたこともあり、1周目は1日で潜入ルートを確保出来ませんでした。
1周目はボス戦でモルガナを派遣したけど、2周目では思いつきで杏を派遣したら、鴨志田は杏に注目してるのでバレてしまって派遣に失敗……
でも倒せた。 派遣は失敗してもいいのかよ!(笑)
言及せずにいられないのはベルベットルームのイゴールさんですよ。田の中さんが亡くなられて、ボイスを使いまわすのかなー、と思ってたら声優さんの完全変更。それに合わせてイゴールのキャラ付けもかなり変わってて、ちょっと寂しかったけどまぁ仕方ないか……
なんて思ってた時代が俺にもありました。 むしろそう思わせることが狙いだったとは、マジでやられましたよアトラスさん! 全てが伏線だったとは!(3回目)
パレス攻略完了後は期限まで自由行動。まだコープを進められる相手が少ないので、仕方なく(?)竜司の相手をしたり。本気で何もすることがない日はバイトしたりバッティングセンターにいったり。まぁバイトはどうせ後々必要になるから無駄にはならないんですけどね。
≪~マダラメ・パレス≫
祐介の印象は最初あまりよくなかった。「はいはい、杉田さん杉田さん」みたいな。でも噛めば噛むほど味が出る、ってのは正に祐介のことで、今となってはかなり愛着があります。スキルも物理・魔法のバランスがよく、気付けば最後までスタメンでした。
斑目は正直悪人としてはちょっと弱い感じ。その後の皇帝コープでも「根っからの悪人じゃなかった」みたいになってたし、
バカ殿は笑ったし。 この辺は完全に祐介のお披露目みたいなもんかな、と。個人的にこの章の見どころは超絶重ね着でモデルに挑んだ杏。そう言えば杏のコープが発生した時の冴の取り調べで「演技力のある者が……」とか言ってたけど
どう考えてもそれはないです。 冴の取り調べと言えば、コープが発生するたびに回想から取り調べのシーンに戻って、そのコープの相手について問い詰められる場面がありますが、毎回見当違いのことを言ってるのが逆に冴を完全な敵役にしない防波堤になっていたように思います。「バクマン!」で言うところの“シリアスな笑い”ってヤツです。
まぁ主人公の拳銃の腕前について「指導者は?」と問い詰められても
「ゲーセンで小学生に」 とは言えないわな。
≪~カネシロ・パレス≫
真が正式参戦してくるパレス。世紀末覇者先輩には本当にお世話になりました。後々の話になりますが、進化したペルソナが最終的に身に付ける核熱系単体攻撃スキル『アトミックフレア』を全体攻撃と勘違いして『マハフレイダイン』を消してしまったことは心から反省してるので許してください。
冷静なようで突っ走り系キャラだった真は最初から好感を持てました。バイク型ペルソナは出てきた瞬間燃えましたし。この辺から徐々に
竜司と杏がスタメンから二軍落ちしていくことになります。 パレス的にはセキュリティが厳しすぎて、唯一警戒度MAXで帰還せざるを得なくなったパレスです。もう開かない扉とかあってもペルソナで吹っ飛ばそうぜ……。
肝心要な敵キャラである金城はハンパなかったですね、
小者感が。 金城を演じていた田中一成さんは昔々「グリーン・グリーン」というゲームで知って、ライブにも何度か行ったことがある声優さんでした。ゲーム自体に思い入れがあったこともあって、非常に印象深い演技をされる方だったのですが、つい先日訃報が……ご冥福をお祈りいたします。
≪~フタバ・パレス≫
この辺から竜司が
世間体を気にするちっちゃい人間 になっていきます。まぁ普通の高校生なんてそんなもんかなー、と思うのでいいんですけどね。そもそも怪盗団は“最強のボッチ軍団”ではあるものの、根っこの部分は普通の高校生。だからこそ“怪盗”や“正義”と言う言葉に酔っていた部分もあると思いますし、むしろその青臭さがあってこそのペルソナ5だと思います。
そんなこんなで満を持して最強の引きこもり・双葉が登場。世界最強のハッカーであり、認知訶学の第一人者を母親に持つ双葉が、たまたま惣治郎さんの義娘だった……ってのはぶっちゃけ偶然にも程があると思わないでもないです。
今回のペルソナ描写から、おそらくペルソナ能力に目覚めるのに必要な資質は『強い心』くらいで特別なものではないと思われます。極端な話、志帆が鴨志田への怒りからペルソナに目覚めて怪盗団入り……なんてのも可能性としてありえたんじゃないかと。
なので1つの高校にあれだけペルソナ使いがいるのも別におかしな話ではないと認識してますが、双葉の設定だけはちょっとやりすぎ感がありました。まぁ双葉に「サラダ バー!」って言われると
全てを許しちゃうんですけどね。 とりあえず俺は「別れの挨拶『サラダ バー!』普及委員会」を発足しようと思ってます。
ただでさえ面白可愛い双葉の過去が主人公と同レベルかそれ以上に過酷なものだったので、余計に感情移入しちゃいました。強く生きてくれ双葉……スフィンクス母ちゃんは強すぎだけどな。
あと自分の家を『墓』を認知するのはいいけど、ピラミッドじゃなくてせめてお寺くらいにしてもらえると嬉しかったよ。
そして修学旅行。ハワイとか……って最近の高校では普通なのでしょうか。三島のウザさがどんどんパワーアップしてきてますが、まぁ怪盗団のためにやってくれてると思えば可愛いもんです。キャラ変わりすぎだけど。
祐介まで呼び寄せた(?)んだから、もっと怪盗団メンバーでワイワイ遊びまくる描写が欲しかったなぁ。
ところで校長はどうやって獅童派閥に結びついたんだろう? たまたま怪盗団が最初に現れたっぽい学校の校長と前から関係があった……ってのは無理があるから、怪盗団の出現と同時に怪盗団を特定したかった特捜部長あたりが目を付けた、ってくらいかなー。そうなるとめちゃくちゃ最近(?)の話ってことになるけど。
殺されるほどの悪事を働いてたとも言い難い校長だけど、プレイヤーからすれば
裏で繋がってる風味の電話をした時点で死亡フラグが立ってた 気がする。
≪~オクムラ・パレス≫
美少女怪盗・春の登場です……が、元々怪盗団メンバーの誰とも知り合いではなく、始業式の校門付近で会ったのと、修学旅行にちょっと出てきただけでいきなり仲間入りされても、ちょっと他の皆と同等の思い入れを持つのは難しい。見た目的には怪盗姿がかなりクリティカルヒット(個人的に)なんですけど、日常における影の薄さはいかんともしがたい。打ち上げ以外でももっと社長令嬢らしいぶっ飛んだ金の使い方を強調するようなイベントとかがあったら話は変わるんだけど「ジャージ姿で屋上菜園やってます」じゃあなぁ。
もちろんジャージは嫌いじゃないが。 そんな春だけど、最終的にはスタメンになりました。1周目は器用さが足りなくてコープをMAXに出来なかったものの『ワンショットキル』の威力・クリティカル率は抜群だったし、状態異常攻撃の多い今作では『アムリタシャワー』が大活躍だったし。
モルガナが一時離脱することになった時は、流石の俺もあの竜司にはキレそうになりました。モルガナのことを使えない使えない言うけど、じゃあお前はどうなんだ、と。春を部屋に運んだりなんだりで有耶無耶になったけど、竜司はモルガナに謝れ。いいから謝れ。話はそれからだ。
打ち上げはディズニーランドならぬディスティニーランド。この辺は古きメガテニストもにんまり、って感じですね。あのやたらテンションの高い運試しが思い出されます(真・女神転生の話)。ちなみに実際のディズニーランドを夜に貸し切るには2000万円かかるそうです。
オクムラフーズ、頭おかしい。 打ち上げ中に中継されていた記者会見で奥村社長は謎の死を遂げることに。あの死に様はトラウマ必至と思われる春には強く生きてもらいたい。
文化祭。でもほとんど明智君と共闘を決めるだけで、これと言って印象的なイベントは無し。まぁクラスじゃ浮いてる連中ばっかりだし、部活に入ってるワケでもないので、盛り上がりそうな要素がないから仕方ないとは言え、高校生活を描く上でこれはちょっと寂しい。明智君が激辛たこ焼きを食ったくらいじゃ足りないですよ!
もっと食え! ≪~ニイジマ・パレス≫
犯人をどうにかするのではなく検事を『改心』させよう、って展開はやや強引さを感じないでもなかったけど、そこは明智の口車に乗らされた(もしくはあえて乗った)ってことか。そしてパレスがカジノだった時の「オープニングはここか!」となったプレイヤーのドキドキ感たるや、と言ったところ。それでも「あれ?でもあの大量の警官とか取り調べはなんだ?」となって、先の展開からは相変わらず目を離せません。
そして問題の明智君。出てきた時から元祖・探偵王子の直斗の足元にも及ばない臭がぷんぷん出したけど、一応仲間になりました。
パッケージで仲間面してたので TV局見学でのパンケーキ発言の時は「こいつももうペルソナ使いなのか」くらいしか感じてませんでした。なので仲間になった時もさほど違和感はなかったのですが、主人公やモルガナが何か怪しげなことを企んでるのはわかったので、モヤモヤっとしたものはありましたね。まさか明智のみならず、プレイヤーまで騙してくれるとは。いいぞ怪盗団!(三島風に)
ところでカジノを仕切ってたゴージャスな女性。
貴女どちら様? や、今までのパレスの主は本物の面影があったけど、冴はマジで誰だかわからなかったですよ。双葉の言うところの“できる女オーラ”よ、帰って来い。
そしてそして! ついに回想が現実に追いつくワケですよ。オープニングで感じた違和感も無事解消されました。明智君も、冴も、さらにはプレイヤーまでも騙していたとは! いいぞ怪盗団!(三島風に) まぁ1周目で明智君に撃たれた時は、
選択肢をミスってバッドエンドになったかと本気で思いましたけどね。 マジで騙された!(嬉しそうな顔で)
ところであれだけの人数の警官をパレスに連れてこられるとか、
イセカイナビの有効範囲が広すぎる 気がします。渋谷駅周辺で使ったりしたら大量の人間消失事件とかになりそうだし、そもそもあのカジノについては警官達にどう説明したんだろう? まさか後で全員口封じするワケにもいくまいて。
怪盗団が仕掛けたトリックの説明はアトラスさんも苦労したんだろうなぁ。後から得意げに双葉に語らせて補足したりとか、結構苦肉の策だったんじゃないかと思う。でも今までの伏線が全部じゃないにしても一気に回収された感があって爽快でした。
ただ死体の確認もしないで事件を解決したことにする警察とか、
ザルにも程があるだろ と思わなくもない。
これらの説明を一緒に聞いてた惣治郎さんはどこまで話を理解したのだろうか。若葉から認知訶学の知識をある程度得ていたとしても、それとモルガナとかは完全に別問題だし。そもそも認知訶学だけではパレスの存在までは何とか説明出来ても、その中に入る(イセカイナビ)ことまでは説明出来ないだろうし。
まぁその辺がわからなくても話として受け入れる懐の深さが惣治郎さんの素晴らしさなんでしょう。
そういえば、トリックのために冴のオタカラはあえて持ち出さずにニセモノを持ち出してたけど、結局冴の改心はなされたのだろうか? パレスの消失を確認出来てないし、改心してない可能性が大きい。そうすると、冴についてはオタカラとは関係なく取調べにおける主人公の説得で反省してくれた、ってことになるのかな。
≪~シドウ・パレス≫
ネズミのギミックが非常に面倒だった以外は、特に問題なく進められるパレス。パレスの構造的な難易度としては、下から数えた方が早いかも?
いよいよ精神的ラスボスであるハゲとの戦いです。主人公を無実の罪で前科者にしてくれたお礼もしないといけませんが、でもそのお陰で年下から年上のお姉さんまで九股生活が出来たことを考えると、
感謝の気持ちも忘れてはいけません。 シドウ・パレス内での明智君はなかなか見ごたえがありました。声優さんの好演もあって、哀れなキチ○イっぷりがよく出ていたと思います。数年早く主人公と出会っていたら全く違う運命が待っていたかもしれない、と考えるとちょっと切ないですね。いっそここで明智君と手を組んで真4ファイナルばりに「仲間を裏切って皆殺しにする」って選択肢が出てくる展開があっても面白かったかもしれません。
俺はやりたくありませんが。 パレスの中で死んだ人はどうなるんだろう? 明智君はあの後行方不明になったみたいですが、それが事実を隠匿された形での行方不明なのか、もしくは本当に消えてしまったが故の行方不明なのかわかりません。獅童が「あいつはどこだ!?」みたいなことを言っていたので後者の可能性が高いですけど、そもそもパレスに入った時の怪盗団は肉体的なものなのか、精神的な存在なのかも実はわかりませんしね。パレスってのは精神世界なワケですから、そこに肉体を伴って入ってるのかどうかがポイントです。
あと明智君の使ってたロキ。あのペルソナを使いたいんですけど……“トリックスター”を連呼するくらいなのに、神話上のトリックスターたるロキを使えないとは。
獅童は
まぁどうでもいいや。 クソみたいなヤツの周囲には、やっぱりクソみたいな人間が集まるんだな、ってことで。あの側近とか医者とかまとめて改心してやりたい。
≪~最終ダンジョン≫
せっかく獅童をぶっ倒して獅童が己の罪を白状までしたのに、怪盗団は追い詰められたまま。なんてこったい。助かるためには大衆を『改心』させるしか、とメメントス最深部へ。しかしそこで見たのは怠惰な大衆の姿だった……とここからいきなり
話がいきなり世界規模に。 学校で悪人退治してただけなのに、気付いたら人類の滅亡がかかってたとか勘弁してよ、って思うよね。普通の高校生なら。
メメントスの牢獄には今まで『改心』させた悪党達の姿も。また鴨志田に会うとは思っていなかったので
正直イラつきました。 やっぱり殺っちゃえばよかった……。
大衆のオタカラにたどり着いてからはもう怒涛の展開です。
【最後のオタカラは人類の願いを叶える『聖杯』だった。 ⇒ 倒そうにも大衆が味方してるので不死身チート状態。 ⇒ やられる。 ⇒ 渋谷がメメントスと融合して地獄絵図に。 ⇒ 消えていく怪盗団。 ⇒ ベルベットルームで目覚める。 ⇒ イゴールが死刑とか言い出した。 ⇒ 死刑に戸惑う双子は記憶を取り戻して合体して真の姿を取り戻す。 ⇒ 実は『聖杯』だったことを言い残して消える偽イゴール。 ⇒ 本物のイゴール復活。 ⇒ 心が折れてる仲間達も主人公の言葉で復活。 ⇒ モルガナはイゴールが『人類の希望』をかき集めて作った存在であることが判明。 ⇒ 最終決戦へ】
怒涛にも程がある。 でも今までのイゴールが偽物で、本物が“田の中さんの声”で現れた時は拍手喝采でしたね。心の中じゃなく
リアルで。 徐々に認知・認識が変わったのか、異変に気付き始めた一般市民の中、主人公と強く結びついたコープの皆は冷静かつ怪盗団を信じてくれている!
つかバレ過ぎだろ主人公! コープがMAXになった相手にはほとんど正体がバレるとか、竜司をはるかに上回る(下回る?)危機管理意識の低さだぞ!
全ての謎が解けて、後は大衆の願いを無視して自分達の信じる正義を貫くのみ……そんなかっこいい怪盗団がいよいよラスボス・統制神ヤルダバオトに臨む! よーし、俺もやるぜ! 2周目なのをいいことに鍛えに鍛えて、育てに育てたとっておきの
銃撃系特化 リリム!
銃撃に弱いリリムで何故か作り上げた逸品! 強化合体を繰り返した結果
500万円 くらいかかった逸品! ぶっちゃけこんなのを作ったのは
ペルソナ50万ユーザーの中でも俺だけ だと思ってるイイ女です! ヤルダバオトの腕を攻撃できることに気付かず本体のみを攻撃していたので、毎ターン全ての腕の攻撃をくらいながらヘロヘロになって何とか倒した1周目とは違うぜ! 食らえ! どうみても雷で銃撃に見えないけど銃撃最強の攻撃『至高の魔弾』! くらえ!! オラァ!!!
<パキーン!>(←反射音) 銃撃反射の腕があって1ターンでゲームオーバー になったのも今となってはいい思い出です。
終盤になるとコープMAX組の見せ場が多くていいですよね。特にラストバトルのラストのラスト、支持率100%になるまでの流れとか、突っ込みどころが多いことなんてぶっ飛ばす熱さでした。言うなればサタナエルは“大衆のペルソナ”で、大衆の力で不死身状態だったヤルダバオトを倒しうるのは大衆の力のみ、ってところかなと。
消えゆくメメントス。消えゆくモルガナ。一見何も変わらないように見える渋谷の街。あんな世界が滅びる寸前だったとは思えないいつも通りの光景。しかし……とスッキリそこで終わらないのはペルソナ5ですね。正直ラストバトルから後がそこそこ長いのは賛否両論ありそうですけど、理不尽な大人の世界に抗う少年少女の戦いを描いてきた今作において、“ペルソナを使わない戦い”を描くのは必然だったのかもしれません。
獅童の罪を立件するためには主人公の証言が必要、と冴。そうすることで獅童をブタ箱にぶち込めるけど、同時に主人公も少年院に行くことになるだろう、とのこと。まぁ正直主人公の証言があったところで状況証拠しかなさそうではありますが。
冴と一緒に出頭しようとした主人公のスマホに、クリスマスイブを共に過ごしたい旨の連絡が続々と。己の生死ばかりか世界の存亡にかかる戦いを終えた直後とは思えない彼女達のハートの強さに完敗。戦いを終えた後に渡そうと思っていたのか、クリスマスプレゼントまで用意していたようです……それ、
ヘタすりゃ死亡フラグだから。 そして仲間達に黙って警察に出頭した主人公。そんな主人公を救おうと立ち上がる仲間達。コープランクがMAXになった皆も主人公を助けようと全力で動いてくれました。その結果、2ヶ月程度で無事に釈放されることになった主人公……よかった、本当によかった。皆が頑張ってくれたおかげです。ありがとう。本当にありがとう。
まぁ
釈放にこぎつけた要因は【政治家の吉田氏:ジャーナリストの大宅氏:その他】=【6:3:1】くらいだと思いますけど 、大切なのは気持ちです。
バレンタインは1周目に杏、2周目に真からもらいましたが、翌日の修羅場シーンで怒り狂ってる面々の中で1人弱々しく泣きそうになってる双葉の姿がハートを鋭くえぐってくれました。3周目は双葉からもらう予定だけど、4周目からは双葉とは友達でいようかな……。
そんなこんなで迎えたのは主人公が実家に帰る日。九股の遠距離恋愛は大変だと思うけど頑張ってね。
……とまぁ主にシナリオで感じたことをツラツラと書いてみました。書きたいことが多すぎて、むしろ後半はダッシュになってしまった感がありますが、おおむねこんな感じです。
以下、上で書ききれなかった点についてもツラツラと。
◆コープについて◆
コープアビリティは凄くよかったですね。戦闘や日常生活に欠かせないアビリティも多く、前作・前々作よりもコープ(コミュ)の重要性がはるかにアップしてます。でも『突然呼び出されてマッサージさせられた挙句、カレーを作りながら他の女のところに出かけて行った主人公を待ち続ける』なんて状況に陥った担任教師の姿を見るのは非常に心苦しかったです。それを言ったら恋人と他の女の相性占いをやらされてる千早も相当悲惨ですが。
コープで一番好きなのは死神・武見先生のシナリオ。死んだと思ってた患者の女の子が生きてるとわかった時は俺も一緒に泣きました。次点移行は太陽・吉田氏、法王・惣治郎さん、刑死者・岩井氏、塔・織田君……と見事に野郎コープが並びます。家族ネタに弱いので惣治郎さんと岩井氏のシナリオが琴線に触れるのは必然。あと全コープシナリオの中でも無駄に力が入ってるように感じられた吉田氏の政治ネタはお子様には難しかったのでは。
一二三さんはレギュラー入りしてもいいポテンシャルを持ってました。あの戦略眼は真の代わりに充分なれたのではないかと。や、別に真がいらん子ってワケではないですが、一二三さんがあの厨二感バリバリなセリフと共にペルソナを呼んで戦ってるシーンを想像したら、かなり胸が熱くなります。
ほとんどのコープで「ある程度ランクが上がったら、障害となる人物をメメントスで改心させる」って流れがあるのは、ワンパターンと言えばワンパターンではあるものの、話を聞いてるだけじゃなくて能動的に主人公が問題を解決してあげることになって好印象でした。
◆戦闘について◆
状態異常攻撃がやたらと強かったことと、攻撃回避率が高かったことが印象として残ってます。あと過去作品にあった属性魔法(エイハ、コウハ、フレイ、サイ)が復活したのは嬉しかったんですが、あちこちで“復活”ではなく“新規追加”扱いされてたのはそれだけ前々作(P3)以降のユーザーが多い証拠でしょうね……
ハイハイ、老害老害。 作品全体でスタイリッシュ感に磨きがかかってますが、中でも総攻撃の後のキメポーズはヤバいですね。
春なんてティータイムしてますし。 ただこれは全体的に言えることですが、演出過多な印象もあります。戦闘で得た経験値やお金、アイテム等は一気に表示して欲しいし、キメポーズもスキップ可能にして欲しかった。
◆キャラクターについて◆
非常に魅力的なキャラクターが溢れてます。加入時期が遅くて1周目では俺の中で空気だった春も、2周目では愛すべきキャラになりました。ただ作品全体が暗い雰囲気で、主要メンバーは基本的に暗い過去を背負ってるため、拭いきれないダークさが各キャラにまとわりついていたように感じます。
そんな彼らが怪盗団として活躍していたのは、一種の逃避行動とも言えそうです。特に主人公は普段無口だけど、鍵付宝箱を開けた後のアクションとか、予告状後にパレスへ入る時の「Show Time!」とか
実は一番ノリノリだった のは、前歴(前科?)持ちである自分との乖離を楽しんでいたのかな、なんて思ったり。
竜司は人気なさそうですけど、彼が一番等身大のキャラだったと思います。邪魔者のように扱われていた自分が、世間を騒がせ、更には称賛までされるようになったら、そりゃ浮かれますって。獅童に言われるまでもなく
クソガキなんですから 。でもそれと彼がイラつくかどうかは別問題で、竜司の勢いが怪盗団の原動力の1つであったことは間違いありません。
杏はメインヒロイン的な扱いになるのかなー、と思ってました。だってオープニングムービーの優遇されっぷりを見てみてください。真と春なんて
無意味にアンニュイってる1カットだけですよ。 ところが志帆の一件以降は特に見せ場があるワケでもなく、クォーターでモデルという設定もいまいち活かしきれてなかったように感じます。コープも立派な決意が根底にあるのだとしても、結果としては「モデルとして頑張ります」で終わりだし、もうひと頑張り欲しかったなぁ。
祐介は最初好きになれるか不安だったのが嘘みたいなお気に入りに。クールな天然ボケっぷりに何度も笑わせてもらいました。結局彼が描いたまともな絵を見ていないので(斑目にパクられた絵くらい?)、絵描きとしての才能はよくわかりませんが、少なくとも超マイペースっぷりは芸術家肌だな、と。コープについては
どう考えても支援を受けるべきだったと思います。 生徒会長 兼 世紀末覇者先輩・真。優等生を辞める、と言いつつ結局
最後まで優等生キャラでした。 でもそれでいて抜けたところもあるのが真の魅力でしょう。ペルソナの覚醒シーンの熱さはピカイチで、エキゾーストは胸熱でした。でもよくあの家庭で免許とか取らせてもらえたなー。バイトもしたことないだろうから、家のお金だったろうに。
怪盗団に入った理由が「冴を改心させるため」というのはちと弱い気がしないでもないものの、メンバーの中では
将来一番イイ女になりそうなので大好きです。 ある意味チートキャラな双葉ですが、今までのシリーズにはいなかったキャラクター(性格的な意味で)であることもあり、さぞかし人気があることでしょう。俺自身かなりお気に入りのキャラです。上記の通り設定こそやり過ぎの感がありますが、予告状が惣治郎さんに見つかった時にモルガナに何故捨ててないのか問い詰められて「お、思い出……」と泣きそうになってる双葉を見た瞬間
俺は全てを許しました。 美少女怪盗にして1周目は完全に空気だった春。やっぱり登場と加入がいきなり過ぎましたねー。前作で序盤からちょいちょい絡んでいた直斗ですら、最後に加入となったせいで存在感が薄かったのに、それ以上の薄さです。なんせ1周目は
コープを完全に忘れてたくらいですから。 そんな春ですが、1周目で多少はなじんだのか2周目では結構他のキャラに負けないくらいの思い入れを持つことが出来ました。数少ない銃撃使いとしてスタメンはってましたしね。
父親のグロい死に様が全国ネットで生中継されるとか、メンバーの中でもトップクラスにヤバい経験をしてますが、実にあっさりとその辺を乗り越えていたのは春の強さが故か、はたまた
ストーリー上の都合か。 婚約者のイラつき度・ムカつき度は俺の中で
鴨志田に続いてゲーム内第2位 となっております。おめでとう!
◆真エンドとか続編とか◆
ネットではP4の「らっしゃーせー」みたいな真エンドの有無について熱い議論が交わされておりましたが、結論としては“無し”ってことですかね。更なる黒幕とかいなさそうですし。
あとは続編の有無について。個人的にプレイしていて気になったのは、冴の取り調べで審判コープがランクアップしていくのに合わせて、回想である本編(?)で審判コープのランクがそれにリンクしてたのが時系列的におかしいんじゃないか、って点でした。まぁゲームシステム上の都合だろう、と自分を納得させてましたが、この点に加えて杏が「ずっと前から知ってる気がする」みたいなことを言っていた点などから、このゲーム自体が【タイムリープ物】なのでは、と推測されている方がいらっしゃいました。なるほどなー(アイギス風)。仮にそうだとすると誰視点になるのだろう……冴? うーん、それも無理がある気がする。とにかくその辺がはっきりする続編とかあったら面白そうですね。P4Gみたいな追加要素版ではなく、P3Fみたいな続編で。
もう音ゲーとか格ゲーは結構です。 ◆その他諸々◆
こまめにテレビをチェックしてると、過去作品の登場人物の名前がちらほら出てきたのは、世界観が共通云々みたいな小難しい話ではなく、単なるファンサービスと捉えるのが吉でしょう。女子大生モデルとして活躍しつつアクションヒーローに出てるP3のゆかりは頑張りすぎだと思います。何より嬉しかったのはP2の克哉あにぃの話題が少しだけでも出たことでした。
◆気になったところ◆
ネットで異常に叩かれまくっている竜司の『瞬殺』ですが、竜司が「俺に任せろ!」とか言って戦闘を終わらせるもんだとばかり思っていたので、最初は「戦闘無しでペルソナ仮面剥いでペルソナをゲットできる……なんでだ?」とずっと首をひねっていた鈍い俺です。双葉のオタカラサーチもそうだけど、発動のON/OFFを設定出来るようにして欲しいですね。
夜に行動出来ない時はヘタに部屋の中を動き回れたりしないで、モルガナが一言しゃべるのを聞いてそのまま就寝ブラックアウト……みたいにしてもらえるとテンポがよくなったように思います。毎回モルガナに話しかけてからテーブルに向かって行動可能か確認して就寝、という流れが結構ダルかったです。
あと個人的に一番気になったのは、“ジョブナイル”としながら学園生活の描写が圧倒的に少なかったこと。修学旅行や文化祭と言った行事の流されっぷりは目に余ったし、何よりも部活動が無かったのは致命的でした。まぁ主人公の出自がアレなので仕方ないんでしょうけど、怪盗団以外だと三島しか友達がいない、ってのは寂しすぎる。
まぁ言いたいことを言いまくってきましたが、結論としては素晴らしい作品でした!