卒業生に書いてもらっている高校紹介 その⑩です。
久々の更新。もっと溜まっているので急いで更新せねば！
その①（中央大学高等学校）はこちら
その②（明治学院高等学校）はこちら
その③（法政大学第二高等学校）はこちら
その④（朋優学院 国公立）はこちら
その⑤（明治大学付属中野高等学校）はこちら
その⑥（國學院高等学校）はこちら
その⑦（都立西高等学校）はこちら
その⑧（早稲田大学高等学院）はこちら
その⑨（日本女子大学付属高等学校）はこちら
【小山台高等学校】 by卒業生Hさん
都立共通問題トップに君臨する超がつくほどの名門都立
OB,OGの母校愛も強く、寄付金たくさんの異色の都立。
全国で最寄り駅から最も近い学校？？
〔基本情報〕
「敬愛・自主・力行」を目標に掲げる都内有数進学校。
進学指導特別推進校に指定され、難関大学の合格実績もかつての勢いを取り戻しつつある。
共通問題を採用する都立の中ではナンバー１のポジション。
最寄り駅：武蔵小山
偏差値 62（進研Vもぎ）
〔小山台の姿＝あらゆることに全力〕
武蔵小山駅から徒歩0分にある今年で100周年を迎える、伝統を重んじる都立高校です。
「ニ兎を追うものは、三兎をも得る」というスローガンのもと、学校行事、班活動（小山台高校では部活動のことを班活動と呼びます。）、勉強と、とにかく全部のことに全力で取り組みます。
課題の量はほどほど…小テストが教科ごとに毎週あるので、小山台生（小山台の学生）は常に時間に追われています。
〔武田加筆〕
小山台ってそういう雰囲気ありますよね。なんでも全力でやる。だから、充実した学生生活となり、全力であるがゆえに力の出し方もわかっていて、時間の使い方もうまい。
そういうマインドの生徒じゃないと、この学校で頑張ることなんてできないよってことでもある。
そりゃあ進学実績も素晴らしいわけだ！
〔学校行事〕
小山台高校では運動会と文化祭を合わせて「寒菊祭」と呼びます。
まず小山台といえば運動会！ 1年の中で一番盛り上がります。
この行事を楽しめるかどうかで、この学校への適性がわかると言っても過言ではないです。
二学期が始まってすぐ、団長団という半裸にはちまきを巻いた三年生たちから突然喝を入れられ、本番2週間前くらいから毎日放課後２時間の学校独自の競技種目の練習が始まります。
練習時間が長い分、運動会本番の学校全体の熱気は凄まじいです。
文化祭は運動会の一週間後にあります。
怒涛のスケジュールです。
クラスごとに舞台発表、映像作品、飲食店などを出し、各班活動の展示物や、ブラスバンド班とダンス班と弦楽班のコンサートなどがみられます。
学校行事について気になる人はYouTubeに小山台style2という動画が上がっているので、ぜひそちらを見てください。
〔学習面〕
授業の進み具合は速いと思います。特に英語と数学。英語は事前に予習をしていることを前提に、先生が補足をする形で授業が進むので、私は一回の授業ごとに30分くらい予習しています。（加えて小テストの勉強）特に英単語の小テストは一回のテスト範囲が100個なので、計画的に進めておかないと前日に苦しむことになります。
小テストは一週間に4種類くらいあります。朝電車の中で単語帳を開いている人も多いです。
数学は週に6時間授業があるので、一回の定期テストの範囲が膨大です。テスト直前になって数学の課題に時間を取られがちになるので、なるべく授業のあった日の夜に課題を進めておきます。
他の教科の勉強を含めて、私は日常的に最低でも1日平均4時間は机に向き合って勉強する時間を確保するように心がけています。（例えば、数学とか化学とかの計算問題）一方で小テスト勉強などの暗記系は移動中などの隙間時間で少しずつ進められるので、わざわざ机に向き合わなくてもできる勉強です。両者をわけて考え勉強すると、だんだん勉強時間の使い方が上手になると思います。
どの教科でも共通して言える事は、提出課題のみに限らず、勉強は溜めない方がいいという事です。先ほど英語と数学の進捗が速いと書きましたが、中学校の頃の授業に比べたら全教科総じて速く、難しくなります。でも気づいたら慣れます。わからないことは各教科割とありますが、そのままにしておくと、後々大変になります。その日のうちに自分から先生に聞きに行く習慣が大切です。
ちなみに定期テスト勉強を2週間前から始めると平均点くらい、1週間前だと赤点ギリ回避くらいになるそうです。（友人体験談）勉強はなるべくコツコツ進めておきましょう！
〔武田加筆〕
小山台は伝統的に理系進学に強いです。流石に東工大が近くにあるだけのことはありますね。
かつては東工大合格者数全国1位でしたしね。
その日のことはその日のうちに。後に溜めない。基本ですよね。
定期テストのために勉強って思考そのものが、そもそも難関校に通う子のマインドではないよね。
これは、そういうレベルを目指したい中学生にも言えること。上位を目指したいキミはそういう意識でやれているだろうか。
そして、一日四時間毎日勉強するのが当たり前と思えないならば、この学校や上位進学校に行くべきではない。
〔大学受験について〕
うちの学校は国公立大学の受験に強いと言われているのですが、だいたい学年の半分以上は国公立大学を志望します。文理選択が他の高校に比べて遅く、2年生の年明けからです。学校自体が理系に力を入れているので、数学のⅠ、Ⅱ、A、B、C（一部）は全員必修です。
指定校は理系の学部が多く、早慶は5段階評定平均4.9以上の人、GMARCHは4.0以上の人が利用できますが、毎年GMRCHは枠が余ります。
塾や予備校に通わずに学校の勉強だけで受験する人も少ないですが毎年います。
高校受験組は中高一貫校に比べて入試の直前まで試験範囲が終わらないので、最難関大学を目指す人は、学校の内容を自分で先取りをする必要があると思います。
〔小山台アレコレ〕
＜部活＞
小山台高校では17時から定時制の時間になるので、それまでに全班の班活動は終了し、急いで下校しなければならない。そのため、活動時間は他校に比べてどうしても短くなってしまう。例外的に大会前の班活動は、17時半までは学校に残り活動することができる。これを「残留」と呼ぶ。
〔武田加筆〕
定時制の存在で部活の縛りがある分、大学受験に向けての勉強時間の確保もしやすいとも言える。
＜OB,OGの力＞
小山台会館という高校から徒歩3分程度のところにあるOB、OGが持っている自習室がある。小山台生は誰でも利用することができ、班活後に自習しに行く人が多い。（火〜金曜日、17時〜19時の間）
〔武田加筆〕
財団まで作って協力してくれています。
一応小山台のためのみの活動ではないみたいなんだけれど。
こんな公立ほかにあるのかな？？
<武蔵小山は小山台生の街>
放課後の武蔵小山商店街は小山台生の溜まり場。通称「パルム商店街」は東京有数の商店街。特に「王様とストロベリー」店のメニューのキングパフェ（60cm）は小山台生の登竜門。あと歩いて温泉付き銭湯にも行ける。
<謎の伝統>
体育の時間のはじめに小山台体操という学校独自の準備運動がある。
（準備運動はラジオ体操で十分だとおもっていませんか？時代は小山台体操ですよ。
〔中学生へ〕
小山台生はやたら母校愛が強いです。
せっかくなので学校のネガティブな一面でも一つくらいは書こうかと思っていたのですが、頭を捻ってもしばらく出てこなかったので、私ももうこの高校に染まってしまったのかもしれません笑。
小山台高校では何か特定の分野において、他者よりも突き抜けている魅力的なたくさんの人と出会うことができます。同時に学校全体が自慢したくなるようなキモさを持ち合わせています。
私はこの高校で、キモいと魅力的という言葉は紙一重なんだなと気づくことができました。
ZENTに楽しんで通っている皆さんなら、きっと理解できるキモさです(^^)
この気づきは自分にとってすごく大きなことで、もしかしたら皆さんにとっては推薦入試の面接の時などに役立つかもしれません。
何かに夢中になっている人に心惹かれるように、人に自分の強みをしっかりアピールできる人は、相手から魅力的に映ると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。受験頑張ってください！
素晴らしい紹介をありがとう！
雰囲気や魅力のみならず、こういうレベルを目指したい人にとっての勉強に対する意識の指針ともなるような内容でした。
みなさん、これを読んでどういうレベルを求められているのか、その高校の「格に見合う」というのは一体どういうことなのかを考えてほしいと思います。
小山台、推しです。
凄くいい学校ですし、書いてくれているように、当塾の雰囲気とかなり近しものであると感じています。
小山台目指したいなら、当塾でしょ？(笑)