今日は、

感情とは”差”を埋めるもので、

これがわかると混乱を回避できる、

ということについて書きました。

 

混乱を回避できると

冷静でいることが簡単になります。

 

そうなると

目の前の状況を乗り越えるために

今どんなことができるのか?と

創造的な自分になりやすく、

さらにはそれを実施→検証→改善も

やりやすくなります。

 

つまり、

感じるしあわせを減らす方ではなく

増やす方へと進みやすくなるのです。

 

目次

・感情に振り回されないようにしたい

・「感情」の仕組み

・感情を冷静に見るために

 

■感情に振り回されないようにしたい

3月は年度末で、

なにかと環境に大きな変化が

起きがちな時期です。

 

実家を出て一人暮らしをしたり、

異動や転勤で引っ越しをしたり、

子どもが家を出て行ったり。

 

”いつもの暮らし”が

大きく変わると、

それだけ大きな感情を

感じることになります。

 

それは、

「いつもの暮らし」という理想と

「いつもと違う暮らし」という現実の

”差”を埋めるために

感情を使っているのです。

 

目の前の現実が

理想と近ければ

その”差”が小さいので

使う感情も小さくて済みます。

 

でも、

目の前の現実が

理想とかけ離れているのであれば

その”差”が大きいために

使う感情もそれだけ大きくしないと

対処できないのです。

 

これがわかっていると

湧き出す感情の大きさを

調整することはできないながらも、

混乱することはどうにか回避できます。

 

つまり、冷静でいやすくなります。

 

反対に、

これがわかっていないと

感情に振り回されることになり、

混乱しがちです。

 

混乱すると、

「感じたくて感じている感情」の責任を

誰かに求めたくなってしまいます。

 

他者へと向かえば、

その人との対人関係を

悪くしてしまいますし、

自分へと向かえば、

自傷行為になることすらありますので、

避けたいところです。

 

■「感情」の仕組み

感情を使う仕組みは、

いつも”差”を埋めるためです。

 

逆から見ると、

感情は”差”を埋めるために

必要に応じて使うものです。

 

「使う」とはいっても

意図的に出せるのではなく、

自律神経のように

心が自動的に使うので、

私たちの感覚でいえば

湧いてくるもの」という感じです。

 

例えば、

持っていたはずの財布が

確認したらなかった場合。

 

あせる」という感情が

すぐに湧き出してくるでしょう。

 

「ある」という理想と

「ない」という現実とが

一致しないため、

その”差”を埋めないと

その状況に適応できないからです。

 

適応できない、とは、

端的にいえば「支配される」とか

「生きていけない」となることですから、

”差”があれば本能的に埋めたくなるのです。

(埋めないと廃人みたいになっちゃいます)

 

財布がなくなって

「まあ、そういうこともあるよね」

みたいに感情がとくに湧かないような

状況は想像しづらいです。

 

もし、

小さな感情しか感じないのであれば、

それは「中身がカラの安い財布

の場合だけでしょう。

 

 

また例えば、

目の前の人に叩かれたら

何すんだよ!」みたいに

怒りの感情が湧いてくるでしょう。

 

それは

「自分は叩かれることはない」

という理想に対して現実は

「自分は叩かれた」ということです。

 

その”差”を埋めないと

その状況に適応できないので

怒りの感情を出すことで

適応しようとしているのです。

 

その目的は、通常であれば、

自分を守る」です。

 

心は怒りの感情を出して

自分を守る行動をするように

仕向けているのです。

 

 

大きな環境の変化も同じです。

 

一人暮らしをすると

親からの制約は減りますが、

その分、負担する責任は増えます。

 

その”差”を埋めるために

「真剣になる」とか

「腹を据える」とかの形の

感情を使って状況に

適応しようとするのです。

 

もし依存的な親であったり

暴力する親であったなら、

その”差”については

「うれしい」とか

「やすらぐ」とかの形の

感情を使って状況に

適応しようとするでしょう。

 

もしこの場合の

「”差”を感情で埋める」が

わからなかったら、

「うれしい」と感じる自分や

「やすらぐ」と感じる自分は

あってはならないもの」と感じて

一人暮らしを始めたのに、

親の依存や暴力を

自ら進んで受けるという

不適切な貢献」をすることで

安心しようとしているのかもしれません。

 

そうすれば理想と現実の”差”を

埋められると感じているような感じです。

 

でもこんな状況は

混乱している状況です。

 

親からの依存や暴力は

嫌だったはずなのに、

自ら進んでもらいにいくのが

理解できないので、

混乱するしかないのです。

 

この混乱の場合は、

理想が「親の依存や暴力を受ける」で、

現実が「親の依存や暴力を受けない」なので

その”差”を

「うれしい、やすらぐ自分を否定する」として

依存や暴力をもらいに行かなきゃ

理想が現実にならないと感じて、

結果、実際にもらいにいってしまうのです。

 

だから、

感情は”差”を埋めるもの、との認識を、

まず「うれしい」「やすらぐ」について

使うことです。

 

「親の依存や暴力を受けるのが普通」

という理想に対して現実が

「親の依存や暴力を受けないのが普通」

となったため、

その”差”を埋めるにふさわしい感情が

「うれしい」「やすらぐ」と言う感情だ

と確認するわけです。

 

そうすれば、

自分の感情を否定する必要がなくなり

それらの感情すべてを肯定できます。

 

■感情を冷静に見るために

感情は常に

理想と現実の”差”を埋める

という目的の下に生じるものです。

 

だから、

感情を感じたら

今の自分の「理想と現実は何だろう?」と

確認することは、

混乱を避けることだけでなく、

真に自分らしく生きることにも

とても役に立つのです。

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ10年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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