今日は、
恋愛と結婚の課題への準備
について書きました。

この準備をすることで
恋愛と結婚の課題の解決が
簡単になります。

目次
・恋愛と結婚の課題とは
・誤った恋愛と結婚
・基礎は「仲間」と「社会適応」
・「共感」という能力を使う
・目標は共同体感覚の向上


■恋愛と結婚の課題とは

アルフレッド・アドラー
誰もが人生で直面する課題を
人生の(3つの)課題」として
あげています。

それはこの3つです。
・交友の課題
・仕事の課題
・恋愛と結婚の課題


これらの課題を
人生に有用な面において
適切に解決していくことで
しあわせに生きていくことが
できるとしています。

アドラー
恋愛と結婚の課題を
愛と結婚の課題
表現することもあります。

課題はすべて対人関係の課題であり、
恋愛と結婚の課題は
主に性的な関係を持つ相手との課題です。

その後にその相手と結婚し、
子をもうけると
自分が親として子との関係の課題も
これに入ります。

なので、家族との課題
と見ることもできます。

また、
他の2つの課題より
後に出会う課題であるため、
人生の最後に出会う課題でもあります。

■誤った恋愛と結婚

恋愛や結婚をすれば
自分の欲求が思う通りに
満たされると思うのなら、
それは誤った恋愛と結婚です。

恋愛や結婚をすれば
恋愛と結婚の課題と
必ず直面することになる
ので、
自分の満足が続くことはないわけです。

自分にしか関心がなく、
他者への関心が養われていない人

このようなことを求めがちです。

それは、
恋愛と結婚に対して
準備ができていないことを
示しています。

また、
相手を征服したいと思って
恋愛や結婚をすることも
誤った恋愛と結婚です。

なぜなら、
恋愛と結婚の課題は
完全な平等に基づくときにだけ
円満に解決できる
」からです。

一人が「主」で
もう一人が「従」なら
それは主従関係ですから
平等な関係ではありません。

相手を征服したい人が
結婚したとしたら、
その先には致命的な結果
待っていることになります。

つまり、恋愛と結婚の課題は
互いに「完全な平等」の関係を
協力して目指すこと

解決に向かうのです。

■基礎は「仲間」と「社会適応」

恋愛と結婚の関係では
まずは相手のことを
仲間」と思うこと、
そして自分自身が
社会適応」することが
基礎となります。

相手を「仲間」と思うということは、
相手を自分の都合で
敵にも味方にもしない

ということです。

相手を自分の都合で
敵か味方かのどちらかにする人は
相手との関係が主従関係、
すなわち支配関係です。

相手が自分に都合よくすれば
自分の味方と扱い、
相手が自分に都合悪いと
自分の敵と扱うことは、
つまりは相手を支配したいのです。

相手が自分の個人的利益に
協力すれば味方とし、
相手が自分の個人的利益に
協力しなければ敵として攻撃する。

その攻撃が嫌なら
自分の個人的利益に協力することだ、
となってしまうのです。

そんな関係では
対等な対話などできませんから、
アドラーのいう
完全な平等」の関係にはなれません。

「完全な平等」の関係が実現するのは
相手と対等な関係を持てたとき、
すなわち相手を敵・味方ではなく
仲間」と扱えるときです。

そうすることで
互いに共通する利益の実現に
協力関係を持てるようになります。


「社会適応」とは、
すなわち
自分の課題は自分で
解決していくことができること
です。

もしも、自分の課題を
自分一人の力で解決できないときは
他者に依存するのではなく
他者に協力を求めるのです。

例えば、
自分が散らかしたら、
それを片付けるのは自分です。

つまり、自分の課題です。

それを一方的に
相手にさせようとすると、
相手に自分の課題を
肩代わりさせようとすることになり、
それが相手に依存することになります。

そんな相手に依存する状況は
「社会適応」ができていない状況です。

自分が散らかしても
何か事情があって片づけられないなら、
その事情を説明して
相手の協力を求めるなら、
「社会適応」ができている状況です。

相手とのやりとりにおいて
対話による合意の形成”を
適切にすることができれば
2人の間の「社会適応」は
できていることになります。

なお、あくまでも
”合意の形成”ですから、
口論して論破することは
これには含まれません。

この
「仲間」と「社会適応」を
基礎として互いに持つことができれば、
「完全な平等」の関係に向けても
互いに協力することが簡単になります。

■「共感」という能力を使う

アドラー
恋愛と結婚の課題においては
通常に思う以上に
「共感が必要である」

言っています。

アドラーはこれを
自分と相手を同一視する
とも表現しています。

簡単にいえば
「相手の身になる」
ということですが、
相手の立場に自分を置いて
感じて考えることとは違います。

他者の目で見て、
耳で聞いて、心で感じる
」と
アドラーは言っていますが、
自分が相手なら、ではなくて、
相手になり切った上で
相手ならどう見るか、
どう聞くか、どう感じるか、を
繊細に感じましょう
、ということです。

これを他の表現でいうと
相手の関心事に関心を持つ
となります。

相手は何をどうして
見ようとしているのか。

相手は何をどうして
聞こうとしているのか。

相手は何をどうして
心で感じようとしているのか。

相手の中から
相手の関心”を察しながら
対象を観察して洞察することです。

そうして共感を使えると
相手にとっての利益は何か、が
見えてきます。

相手の利益が見えてくれば
自分の利益との共通する部分を
見出すことも、
対話による合意の形成も、
簡単になります。

■目標は共同体感覚の向上

アドラー
”あらゆる困難を解決する唯一の方法”
として「共同体感覚を高めること」を
目標とすることを勧めています。

これは
恋愛と結婚の課題についても
例外ではなく、
共同体感覚を高める目標を持ち、
そのために何ができるかを
考え、行動することで
解決していくことができるのです。

共同体感覚は、
端的に言えば、
自分の居場所がある感覚」です。

自分の居場所を
自分だけで決めると、
本当にそこに居て良いのかが
わかりません。

でも、相手から
そこに居て良いよ」と
言われたなら、
本当にそこに居ても良いと
わかります。

その「そこに居て良いよ」と
言われている感覚が
共同体感覚です。

しかし、
相手を脅したりして
無理やり言わせても
共同体感覚は得られません。

相手の自由意志の下で
相手の選択によって
「そこに居て良いよ」と
自分が言われなければ
共同体感覚は得られないのです。

そのためには
相手と良好な関係
持つことが必要です。

その良好な関係は
相手への貢献、さらには、
互いの共通する利益への貢献

によって実現できます。

そしてその貢献は
人生に有用な面での貢献と
なっていることも必要です。

人生に有用な面での貢献では
その貢献することで
誰かに犠牲が出ることがありません。

例えば、
誰かを騙したりしないことです。

そうして貢献活動をして
客観的な貢献感を得られると
共同体感覚は高まります。

恋愛と結婚の課題においても
この”共同体感覚を高める”という
目標を持つことができれば、
この課題への準備ができている、
ということです。

「仲間」と「社会適応」、
そして「共感」を適切に使って
相手と対等な関係を持ち、
互いに”共同体感覚を高める”という目標に
協力して臨むことで、
恋愛と結婚の課題の解決は
簡単になります。

そうして解決を重ねていくことで
感じるしあわせは
どんどん増えていきます。







お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ10年目、常楽でした。



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